巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

2018-01-01から1年間の記事一覧

暗黒の空に射し込む光

真っ黒な雨雲が突如として裂け、 天から光が降ってきた。

第二バチカン公会議研究④ーーヨーゼフ・ラッツィンガーの回想記

第二バチカン公会議(出典) ベネディクト16世ヨーゼフ・ラッツィンガー著(里野泰昭訳)『新ローマ教皇ーーわが信仰の歩み』(春秋社)より一部抜粋 (下の目次の小見出しは読みやすさを考え、ブログ管理人が任意に作成したものです。) 目次 どのテーマ…

第二バチカン公会議研究③ーーピーター・A・ヒルズ首司祭著『第二バチカン公会議の教会論的革新:バプテスマ及び教会に関するローマのエキュメニカル神学に対する東方正教会批評』

Fr. Peter Alban Heers D.Th., The Ecclesiological Renovation of Vatican II: An Orthodox Examination of Rome's Ecumenical Theology Regarding Baptism and the Church ピーター・ヒルズ首司祭(Fr. Peter Heers)。米国テキサス州ダラスの聖公会司祭の…

第二バチカン公会議研究②ーーロマノ・アメリオ著『イオタ・ウヌム(Iota Unum)』(1985年)

ロマノ・アメリオ著『イオタ・ウヌム(Iota Unum)』(原著1985年にイタリア語で出版) Iota unum non praeteribit. Not one jot, nor one tittle shall pass away. (律法の中の一点一画でも決してすたれることはない。)マタイ5:18 目次 第1章ー…

第二バチカン公会議研究①ーー教皇庁教理省「教会論のいくつかの側面に関する問いに対する回答」(2007年)

教会とは何だろう?教会が教会である要素は何だろう。そして教会と非教会の境界線はどこにあるのだろう? 絵:フラ・アンジェリコ作、Lunette of the west wall in Niccoline Chapel 目次 教皇庁教理省「教会論のいくつかの側面に関する問いに対する回答」(…

宇宙的典礼と神の示現ーー聖なる神(♪Ἅγιος ὁ Θεός)【トリサギオン】

『至聖三者』(アンドレイ・ルブリョフによるイコン)出典 「キリスト教礼拝の音楽は三重の意味でロゴスに関係します。キリストにおいて人となったみことば、ロゴスは、個々に意味を与える力ではなく、また単に歴史に意味を与える力でもありません。 そうで…

詠唱する魂の躍動と叫びーー救い主が山におられた時(♪ Dum esset Salvator in monte)【カリクストゥス写本、12世紀】

聖ヤコブ 全地よ。主を恐れよ。世界に住む者よ。みな、主の前におののけ。詩篇LXX32:8

救済に関するカトリック教会本来の教えを私は知りたい。

ダンテの『神曲』ーーこれらの世界観を中世の迷信と片付けることができるだろうか?死後、魂はどこに行くのだろうか?(出典)

おおベツレヘム!(♪يا بيت لحم)ーーアラビア・ビザンティン詠唱

出典 「主は乙女のところに来られた。自らをしもべとするために。 ロゴスは乙女のところに来られた。胎の中で沈黙するために。

おおイエズス、あなたを思うことはなんと甘美でしょう(♪Jesu, dulcis memoria)クレルヴォーの聖ベルナルドゥス【グレゴリオ聖歌】

ラファエル作 "Christ's charge to Peter" 天では、あなたのほかに、だれを持つことができましょう。地上では、あなたのほかに私はだれをも望みません。詩篇LXX72:25

汝を祝するのはまことにふさわしいことです、セオトコス(♪ Άξιον εστίν)—アレッポの修道院より

出典

今日乙女がロゴスをお産みになられる(♪اليوم العذراء)ーーアラビア・ビザンティン詠唱

出典 ルカ2:10-11 御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」 καὶ εἶπεν αὐτοῖς ὁ ἄγγελος Μὴ …

蜜の流れる博士(Doctor mellifluus)ーークレルヴォーの聖ベルナルドゥスの信仰と中世シトー会詠唱

クレルヴォーの聖ベルナルドゥス(1090-1153)(出典) 目次 中世後期のシトー会詠唱 O odoriferum lilium(♪おお甘美なユリ) クレルヴォーの聖ベルナルドゥス(by 教皇ベネディクト十六世)

「東京の司祭、信徒が跪いて聖体拝領することを禁じる」という報道ニュースを読んで

聖体拝領台(出典) 「にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です。」マタイ7:15 「最も印象的なことに、彼〔=悪魔〕には膝がなかったのです。跪くことができないことは、悪魔的なものの本質そのものとし…

典礼における時間と空間(ヨーゼフ・ラッツィンガー著『典礼の精神』)【アド・オリエンテムの深遠なる意味】

アド・オリエンテム("to the East")。東の方角を向いて祈るのはなぜだろう? 写真 目次 第二部 典礼における時間と空間 第2章 聖なる場所ーー教会建築の意味 第3章 典礼における祭壇と祈りの方向性

路傍の子犬

出典 帰れるものなら帰りたい、、 戻る家があるのならば。

「典礼の乱用によりカトリック教徒の信仰に深刻なダメージがもたらされている。」(シンディー・ウーデン記者)【カトリック・ヘラルド紙】

「彼らは教会の瓦解をはかる自分たちの計画を教会の外側ではなく、内側から実行に移すからです。したがって、危険はおよそ教会の血管ならびに心臓に存し、彼らが教会をより近しく知っているという事実自体により、一層確実に危害を及ぼすものとなっています。…

パウロ六世と古いミサ典書禁止について(ヨーゼフ・ラッツィンガーの回想録より)

なぜ現代カトリック・ミサの多くは、外観においても精神においてもプロテスタント礼拝と見分けがつかなくなりつつあるのだろう?その原因はどこにあるのだろうか。(写真) 目次 ベネディクト16世ヨーゼフ・ラッツィンガー著(里野泰昭訳)『新ローマ教皇…

死すべき全ての肉を黙思せしめよ(♪ Σιγησάτω πᾶσα σάρξ)【ビザンティン詠唱】

悠久なる時の流れと不動の岩ーー。あゝ教会、恒常性と普遍性の磐よ! (写真:メテオラ修道院群)

女性が司祭になることが不可能である根拠について(byドワイト・ロングネッカー神父)

女性司祭ーー存在論的奇形性(ontological disfigurement)及びキリスト論的歪曲(Christological distortion)という惨劇 (写真:Feminism and the Catholic Priesthood: What’s the Root of the Matter?) 目次 『カトリック教会のカテキズム』1577項…

「真理を宣明しなさい。恐れによって沈黙するようなことがあってはなりません。」シエナの聖カタリナ

あなたにあたかも何百万の声があるかのように、真理を宣明しなさい。世界を殺すのは他ならぬ「沈黙」なのです。

存在論の深みへーー祝福され尊いお方、乙女マリア(♪ Benedicta et venerabilis)【ゴシック詠唱、初期オルガヌム期/ノートル・ダム楽派】

ノートルダム大聖堂のステンドグラス(出典)

「今こそ、我々は沈黙を破らなければならない。」聖ピオ十世

「今こそ、我々は沈黙を破らなければならない。ーー邪悪にカモフラージュしているあの者どもの本性を、全教会の眼前で、現実そのものの姿において暴露するために。」聖ピオ十世

おお、いとも聖なるお方!(♪ O sanctissima)【グレゴリオ聖歌】

六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれ…

典礼という汲み尽くし得ない神秘ーーヨーゼフ・ラッツィンガーの幼少期の思ひ出

ヨーゼフが7才の時に、幼子イエスさまに書いた手紙(1934年)。「しんあいなる幼子イエスさま。いそいで地上におりてきてください。あなたは子どもたちに喜びを運んできてくれます。ぼくにも喜びを運んできてください。ぼくはショットのミサのご本と、…

クリスチャンの間における「改宗」行為は、それ自体で、「重大な罪」なのでしょうか?ーーあるカトリック神父の苦悩の叫び

ブライアン・W・ハリソン神父(Fr. Brian W. Harrison, O.S. ,1945年 ~)オーストラリア、シドニー生まれ。メソディスト教徒の家庭に生まれ、長老教会で育つ。ルーテル宣教団の一員としてニューギニアで奉仕する。1972年、ローマ・カトリックに改宗。…

天と地の帳(とばり)が裂け、永遠が時間の中に出現した。

御座にすわる方と、小羊とに、賛美と誉れと栄光と力が永遠にあるように。(黙5:12) 天と地の帳(とばり)が裂け、 永遠が時間の中に出現した。

ローマ典礼の真髄ーーグレゴリオ聖歌(♪ Deum verum)の驚くべき深さ、高さ、美しさ、普遍、そして永遠性

グレゴリオ聖歌を歌う修道士たち 出典

『グローバル性革命ー自由という名における自由の破壊』ガブリエラ・クビー女史へのインタビュー(by アルヴィノ・M・ファンティーニ記者)【カトリック・ワールド・レポート紙】

カトリック社会学者ガブリエラ・クビー女史(写真右)出典 目次 『グローバル性革命ー自由という名における自由の破壊』ガブリエラ・クビー女史へのインタビュー【カトリック・ワールド・レポート、アルヴィノ・M・ファンティーニ記者】 ジョグジャカルタ原…

セオトコスーー真の自由への導針(by ヨルゴス・カプサニス掌院、アトス山修道士)

アトス山(Ἅγιον Ὄρος)修道院群 ヨルゴス・カプサニス掌院(写真右)。アトス山グレゴリウー修道院元院長。2014年召天。出典