巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

2018-01-01から1年間の記事一覧

典礼という無尽蔵の源泉から生み出される聖性ーーハッケボルンの聖メヒティルト

ハッケボルンの聖メヒティルト(ドイツ名:Mechthild von Hackeborn, 1240/41年-1298/1299年 )ザクセンのベネディクト会修道女。学問、知性、人文的書物に関する知識、すばらしく優しい声をもつ彼女は「神の小夜鳴鳥(ナイチンゲール)」と呼ばれていました…

世界の創造主、永遠の王、われらを憐れみたまえ!(Graduel d' Alienor de Bretagne - ♪ Orbis factor、14世紀)

栄光の内にあるキリスト

「主をお愛しになるとき、あなたは清らかです。」(アッシジの聖クララの手紙より)

「主をお愛しになるとき、あなたは清らかです。主にお接しになるときに、あなたはもっと清らかになります。主をお受けになるとき、あなたは童貞女となられます。

死すべき人間たちよ。さあ共に、虚偽の世界を脱出しようではないか!(ストゥディオスの聖テオドロス)

死すべき人間たちよ。さあ共に、虚偽の世界を脱出しようではないか!キリストが呼んでおられる。いざ発たんや。われらが生の歩みは、嘘や心遣いで荒れに荒れる波のうねりの上を安全に進み行く快晴なる航海となるだろう。

フリーメーソンについて(教皇レオ十三世)

1917年10月、フリーメーソンのローマでの大パレード。「我々はカトリック教会を破壊する。サタンはバチカンを支配する。」出典 目次 フリーメーソンからの攻撃に立ち向かったコルベ神父 教皇レオ13世回勅『フマヌム・ジェヌス』 2つの王国 2つの愛と…

ミサの「犠牲的性質」と「アド・オリエンテム(Ad Orientem)」の間の深く密接な関係を知り感動!

典礼の一つ一つに込められた意味。 プロテスタント時代から私は、「なぜステージに立つ私たち賛美チームは十字架の方向を向かないで会衆の方を向いているのだろう?プレイズ&ワーシップの空間がコンサートやショーにならないためにも、本来なら奉仕者も含め…

おお主をお宿しになられた乙女よ!(♪ Bogorodice Djevo, radujsja)

コソボにある修道院で静かに祈るセルビア人のシスター(出典)

見よ、真夜中に花婿がやって来る。(♪ Се Жених грядет в полунощи)

だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないからです。マタイ25章13節 Γρηγορεῖτε οὖν, ὅτι οὐκ οἴδατε τὴν ἡμέραν οὐδὲ τὴν ὥραν. Μαθ.25.13

ミサの至高性と美について(聖アルフォンソ・マリア・デ・リグオーリ)

道化師ミサ(A Mass with clowns at Salzburg's Cathedral)

闇を照らす神の光と神の義ーー誰が教皇ベネディクト16世を「辞任」に追いやったのか?【ザンクト・ガレン・マフィア、マキャリック、ビガーノ書簡】

「ザンクト・ガレン・マフィア」とは何者か?*1(出典) 昨晩リリースされたジェームズ・グレイン氏の証言ビデオにより、「ザンクト・ガレン・マフィア」("Team Bergoglio"*2.)とマキャリック元枢機卿の間の相関関係に新たな光が当てられ、「ビガーノ書簡…

おお純潔なる聖女!ーー「アグニ・パルセネ」の世界から眺望する処女マリアの神秘

「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。身分の低い、この主のはしためにも目を留めてくださったからです。今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう。力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。…

典礼本来の美、沈黙、そして深遠さについて(アリス・フォン・ヒルデブラント)

出典 The Value of the Traditional Mass by Alice von Hildebrand # 1, 2, 3(抄訳) 伝統的ミサに対する一つの反論として次のようなものがあります。「伝統的ミサでは、人々は受動的であり、祭壇で行なわれている聖なる行事に参加していない」と。 それに…

サンクトゥス。聖徒たちの歓喜!ーーゴシック詠唱(Sanctorum Exultatio)の聖空間

出典 この後、私は、天に大群衆の大きい声のようなものが、こう言うのを聞いた。「ハレルヤ。救い、栄光、力は、われらの神のもの。」ヨハネの黙示録19章1節

ローマ3:28に「のみ(alone)」という語を書き加えたルターの行為は正当化されるのだろうか?(by ダグラス・M・ボウモント)

ルター訳ドイツ語聖書(出典) 目次 ソラ・スクリプトゥーラとソラ・フィデ ヤコブ2章24節 ローマ3章28節 おわりに

アンチクリスト(by フルトン・シーン)

フルトン・J・シーン大司教(Fulton J. Sheen, 1895-1979) Venerable Fulton Sheen Describes the Antichrist (拙訳) 彼は ‟アンチクリスト” という名称では呼ばれないだろう。さもなければ、追従者は得られないだろうから。

これは主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう。ーー古ローマ詠唱詩篇LXX117篇(Haec dies quam fecit Dominus)再訪

Basilica di Sant’Apollinare Nuovo、イタリア、ラヴェンナ(AD6世紀)出典 Αὕτη ἡ ἡμέρα ἣν ἐποίησεν ὁ κύριος ἀγαλλιασώμεθα καὶ εὐφρανθῶμεν ἐν αὐτῇ. これは、主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう.(詩篇LXX117:24)

受肉された慈悲深き主、光の光。ーー古ローマ詠唱(Incarnatum quoque, pie Domine;AD6世紀)再訪

ローマにあるビザンティン・モザイク画(Basilica of Santa Prassede in Rome)出典 光よりの光、まことの神よりのまことの神。 Φως εκ Φωτός, Θεόν αληθινόν εκ Θεού αληθινού. Lumen de Lumine, Deum verum de Deo vero. ニケア・コンスタンチノープル信条…

このような時に私たちが尻込みし、ただ黙って事態を傍観しているのなら。。(by マーク・ゴーリング神父)

Fr. Mark Goring, CC, If We Just Stand Back And Watch (拙訳) 米国の教会史において今ほど最悪の時期は存在しなかったのではないかと思います。今、忠実なるカトリック教徒たちの目に、3つの事柄が明らかになっていると思います。

ルターと自然法(by ティモシー・ゴードン)

Dr. Timothy Gordon, Ph.L., J.D., M.A. 目次 はじめにーー主意主義をめぐるカトリシズムとプロテスタンティズムの世界観の違い ルターは人間自由の擁護者なのだろうか? そもそも「プロテスタント自然法」というものは存在するのか否か ルター、唯名論、主…

〈寛容〉と〈非寛容〉について(by フルトン・シーン)

〈寛容〉は個々の人々に対してのみ適用され、決して真理に対し適用されてはならない。〈非寛容〉は真理に対してのみ適用され、決して個々の人々に対し適用されてはならない。〈寛容〉は誤りを犯している人々に対し適用され、〈非寛容〉は誤りに対し適用され…

Kyrie Eleison(主よ、あわれみたまえ)ーーゴシック詠唱の霊性から流れ出る魂の祈り

レンブラント・ファン・レイン作『放蕩息子の帰還*』1666-68年 エルミタージュ美術館 Kyrie Eleison(主よ、あわれみたまえ。) 0:00 ~ 1:55 Χριστέ Eλέησον (Hriste Eleison;キリストよ、あわれみたまえ。) 1:56 ~ 3:41 Kyrie Eleison (主よ、あわれみ…

信じることの苦しみ、そして希望

三人の忠実なカトリック弁証家が、「自分がもはや教皇フランシスコを擁護しなくなった理由」について率直に語り合っています。

喜べ、喜べ! インマヌエルがあなたのために生まれ給うた、イスラエルよ。(♪ Gaude! Gaude! Emmanuel, Nascetur pro te, Israel!)

出典 text: 9世紀のラテン語聖歌tune: 13世紀のフランス民謡、Zoltán Kodály (1882-1967) による編曲

ヱホバは稜威(みいづ)をきたまへり。ーー古ローマ詠唱詩篇LXX92篇(Dominus regnavit)再訪

Trompe l’oeil ceiling fresco by Andrea Pozzo.(出典) ヱホバは統治(すべおさめ)たまふ 。ヱホバは稜威(みいづ)をきたまへり。 ヱホバは能力(ちから)をころもとなし帶(おび)となしたまへり。 さればまた世界もかたくたちて動かさるることなし。詩…

「周縁化」される神と、人間の「義」による恐怖政治ーーファシスト霊性の現代復興

恐怖政治(la Terreur;18世紀フランス)出典 正教会ワールドで現在、「ベール駆逐論*1」を説いているキャサリーン・ケライディス女史は、同じ情熱を持って「専業主婦無用論」をも説いています。 *1:

教会の生ける聖像(icon)ーークリスチャン・ヴェールの神学的重要性について

出典 The Theological Significance of the Christian Veil(カトリックサイトVeils by Lilyより拙訳)

Addressing Assumptions About Headcovering: A Response to Katherine Kelaidis (by Jessica Roldan)

(The veil pictured above is from Robin Nest Lane) 目次 Prologue (はじめに) IS HEADCOVERING ABOUT MODESTY?(被り物というのは「慎み深さ」に関するもの?) IS HEADCOVERING RELATED TO A STRUGGLE FOR WOMEN’S RIGHTS?(被り物というのは「女性のた…

正教会ワールドで現在進行中の「ベール論争」についてーー個人的所感

出典 目次 ケライディス女史、口火を切る 新歴史主義的フェミニズム ギリシャ人正教徒が感じる白人改宗者たちへの違和感 「抑圧の象徴」としてのベール 例外その1ーーレザー・シャー・パフラヴィーのベール禁止令(1936年) 例外その2ーー反政府(武装…

トマス・アクィナスとトリエント公会議(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

トリエント公会議(Concilium Tridentinum)は教皇パウルス3世 によって1545年3月15日にトリエント(現在のイタリア領トレント )で召集され、1563年12月4日にピウス4世のもとで第25総会を最後に終了したカトリック教会の公会議。(出典) …

兵士は何に対し闘うのか?(by ディートリッヒ・フォン・ヒルデブラント)

「キリストの兵士は罪および誤謬に対し闘わねばならない責務を負っている。反キリストに対する彼の戦いは、キリストに対する彼の愛、そして魂の救いに対する情熱により突き動かされている。 彼は道を踏み外してしまっている人々の救いのためにこの戦いを闘う…