巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

前提主義(presuppositionalism)ーー懐疑主義の上に構築された信仰主義(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

前提主義者は、上記の循環論法に対し、どのように答えるのか?ーー無神論者たちからの挑戦(Atheism siteより)___________________________ 目次 前提主義(presuppositionalism)の問題の所在 「存在の秩序」と「認識の秩序」ーーアリストテレスの区分 デ…

教会分裂(schism)を分裂として直視する(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

出典 Bryan Cross, Seeing Schism as Schism(拙訳) ある罪が浸透し、それがもはや「当たり前」のことになる時、私たちはその実態をあるがままに見る能力を喪失しがちです。その罪はもうすでに、「みんながやってる」フツーのものとしてしか認識されなくな…

改宗という文脈の中における「信仰」と「理性」ーー元無神論者デヴィン・ローズ師の証し

ローズ家の人々(出典) 目次 キリスト教棄教者の家庭に生まれる 神を信じようと ‟トライ” してみる 福音主義プロテスタントの友人たちに質問する バプテスト信者になる この分裂状況をどのように考えればいいのだろう? 聖書正典は66巻か、それとも73巻…

主人を「出迎える」ーー生活の中のリトルジーと韻律

出典 カルヴァン大学哲学科のジェームズ・K・A・スミス教授は、私たちが生来的にリトルジカルで典礼的存在であると言い、次のように述べています。

人間生活の尊厳にかかわる事柄が「多数決」によって決定されていくような教会に属しつつ、果たして人は生を営み続けていくことができるのだろうか?(by クリストファー・フィリップス)

Fr. Christopher George Phillips(1949-) 質問者:フィリップス神父、あなたが以前に属していた信仰共同体にどのような欠けがあったために、あなたの内でカトリックへ改宗したいという思いが生じてきたのですか?

私の辿ってきた道ーーレイ・ライランド師の信仰行程

Fr. Ray Ryland (1921-2014) 目次 はじめに ディサイプル教会と「回復運動」 ハーバード神学校でユニタリアン主義にはまり込む 歴史的連続性を求めて 聖公会司祭になる 東方正教会への転向を検討し始める もう選択肢がない 【補足】ローマ・カトリック教会と…

Mちゃんとの朝

出典 近くに住む移民家庭の子供(小学校1年生の女の子と幼稚園生の妹)を、朝と昼、学校まで徒歩で送り迎えしています。

「国民教会(national church)」というものについて(by ジョン・ヘンリー・ニューマン)

オックスフォード時代のヘンリー・ニューマン(出典) 「英国国教会は、プロテスタント教会であり、それは宗教改革国家のために建てられた。それが国民教会である理由は、国民の大部分が、国家の意志に沿い修正していくことができるようような宗教をまさに望…

〈ローマ〉について(by G・K・チェスタトン)&「ロシアと普遍教会」(by ウラジミール・ソロヴィヨフ)

目次 〈ローマ〉について(G・K・チェスタトン) ロシアと普遍教会ーーロシア民衆の「真の正教」及び、アンチ・カトリック神学者たちによる「疑似正教」について(by ウラジミール・ソロヴィヨフ) ロシアと普遍教会ーーコンスタンティノープルやエルサレ…

恩寵の光ーーユダヤ人男性チャールズ・ライヒの信仰行程

目次 ハシディーム派の家庭に生まれる シナゴーグでの祈りの生活 ニューヨークへ移る。信仰を失う。 絶望 教会の会堂 恩寵の光 天のふるさとを待望しつつ

天の聖所の際(きわ)にて

出典 イザヤ33:17 あなたの目は、麗しい王を見、遠く広がった国を見る。 栄光に満ち、厳かなるこの時、 我ら、ついにここに立つ。 後方にたたずむ茫漠とした砂漠。 そして前方には、国がひろがっている!

試練と痛みの中にある東欧の兄弟姉妹のために共に祈ろう。【ウクライナ正教会を巡る宗教政治問題】

東欧の信仰者たちは迫害と動乱の中を懸命に生き抜いてきた。彼らに主の御加護があらんことを。(出典) 「もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、もし一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。あなたがたはキリストのから…

私の辿ってきた道ーーユダヤ人女性ロザリンド・モスの信仰行程

目次 Jews for Jesusの兄弟姉妹との出会い 兄と妹にも福音が伝わる 兄が懸念を打ち明ける デイビッド、なぜ? 「大淫婦バビロン」 ミサの衝撃 「キリストが共におられるシナゴーグ!」 葛藤と探求の歳月 聖なる、普遍の、使徒的、唯一の教会へ 全きキリスト…

イグナティオスによるスミルナ人への手紙【AD2世紀前半】第9章-最終章

アガペー(愛餐;ἀγάπη)ローマのカタコンベ壁画(出典) 目次 第9章 司教を敬いなさい 第10章 彼らの親切を想う 第11章 アンティオケに使者を遣わしてほしい 第12章 あいさつ 第13章 むすび 第1章はココ。第2-8章はココ。

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その6:派生的権威という誤想】

全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 執筆者 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて C.派生的権威(derivative authority)という誤想 「ソラ」と「ソロ」を区別したい でも結局、両者の間…

やすらぎ

出典 創造の秩序の中には、守りとやすらぎがある。 ちいさいものは大きなものに包まれ、 安心することができる。

刑罰代償説(penal substitution theory)に関する東方正教会内の諸見解について

目次 見解① 見解② プロテスタント内での動き 所感 参考文献

教会と、2世紀におけるグノーシス主義者たち(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

自分で決定した正典(カノン)を披露するマルキオン(出典) 目次 はじめに ケリントス、マルキオン、ヴァレンティヌス、ケルド等はいかなる人物であったのか? グノーシス主義者たちは何を教えていたのか? 教会的含意(One Ecclesial Implication)

イグナティオスによるスミルナ人への手紙【AD2世紀前半】第2-8章

ローマにあるカタコンベ壁画(communion;Catacomb of Marcellinus and Peter, Rome、出典) 目次 第2章 キリストの真の受難 第3章 キリストは復活後、肉体を有しておられた 第4章 こういった異端者たちを警戒しなさい 第5章 彼らの危険な誤謬 第6章 キ…

虹の小道

日本では、虹の色の数は一般的に7色とされています。ですが、物理学の視点では「虹には無限の色が有る」と見るのが正しいそうです*。なぜなら、地上に届く太陽光のスペクトルというのは連続していて、そのため、連続するものを「数える」ことはできないから…

イグナティオスによるスミルナ人への手紙【AD2世紀前半】第1章

目次 手紙の背景について(アンドリュー・ラウス、ダラム大学教父学、ビザンティン学) 本文 序 第1章 あなたがたの信仰ゆえに神に感謝する

Al Masīh qām(المسيح قام)ーー復活のキリストを讃え歌う。

もし、私たちがこの世にあってキリストに単なる希望を置いているだけなら、私たちは、すべての人の中で一番哀れな者です。しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。1コリント15:19-20

私の辿ってきた道ーージェイソン・スチュワート師の信仰行程

目次 正統長老教会(OPC)の牧師である自分に一体何が起こったのか 1.プロテスタント宗教改革の肯定的諸原則 2.教父たちの文書 3.教会権威の問題 「聖書のみ」の教理は自明の理ではないのか? おわりに

第二のイヴとキリストの人間格ーー古代教会における聖母マリアの教義展開について(by ヤロスラフ・ペリカン)

目次 初期キリスト教世界の創世記1-3章読解 イヴとマリアの比定ーー教父エイレナイオス イヴとマリア――均衡のとれた両端の開示 第二のイヴとしてのマリアーー「歴史循環説」への批判 「イエスの人間格」に躊躇するグノーシス派の認識に対する、教父たちの…

無神論ーーキリスト教的創造信仰の一つの変形

「ガリレオは、有名なことばを残しました。神は二つの書物を書いた、その一つは言うまでもなく聖書である。もう一つは自然そのものだ、というのです。自然という神の書かれた書物を、一ページ一ページ読んでいくことがいかに信仰にとっても大切なことと考え…

神の摂理的導きと教会の悪ーークリスチャンにはいかなる回答が可能なのか?

「現在、多くの宗教は、妙に愛想のいいバザール商人のごとく、なれなれしい媚び笑いと開かれた両手でわれわれの前にやって来ている。彼らは、市場でやるように互に競い合いつつ、盛んに慰めやら連帯やら励ましやらを提供しようとしている。しかしその昔彼ら…

イグナティオスによるローマ人への手紙【AD2世紀前半】第8章-最終章

出典 目次 第8章 どうか私のために祈ってほしい 第9章 シリアにある教会のことを祈りに覚えてほしい 第10章 イエス・キリストの忍耐の中で待ち望みつつ。 第1-5章はココ。 6章はココ。7章はココ。

私の辿ってきた道ーージョン・キンケード師の信仰行程

目次 大学時代、再びキリスト教信仰に戻る 改革派的信仰を受容 ジュネーブ大へ転学 カベナント神学校にて デューク大学院へ 最大の発見ーーユーカリスト おわりに

アラビアの聖空間ーー詩篇51篇を祈り歌う。

詩篇51篇(LXX50篇)المزمور الخمسين

ダニエル書「三人の若者の賛歌」を祈り歌う。

大地は、主を賛美し代々にたたえあがめよ。 山と丘よ、主を賛美し、代々にたたえあがめよ。 地に生える草木よ、主を賛美し代々にたたえあがめよ。ダニエル書補遺74-76 目次 アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌について 「三人の若者の賛歌」をコイネー・…