和解の小さな一歩――「宗教改革記念日」を前に

「聖書のみ」の教理についてキリスト教リベラリズムの諸形態プロテスタンティズムマリア論（Mariology）信じること、生きること、愛すること聖トマス・アクィナス

「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」ヨハネによる福音書 13…

2021-10-27

東西の伝統派信者たちが取り組む必要のある諸課題（その２）

かしら性について（kephale：headship）カトリックと正教――相剋、対決、そして和解への歩みキリスト教シンクレティズムキリスト教会の大惨事―この世への迎合精神についてキリスト教リベラリズムの諸形態公会議研究国家と宗教 / 政治思想首位性（primacy）、教皇制、公会議主義

出典目次東方での課題西方での課題両者が共に闘わなければならない最大の敵

2021-10-25

キリスト教会の〈普遍性〉へのたましいの欣求――「西方典礼正教（Western Orthodoxy）」「東方典礼カトリック」「聖公会継続派」

アド・オリエンテム（東向性）アンチ西洋ポレミックスの弊害およびその克服カトリックと正教――相剋、対決、そして和解への歩みフィリオクェ問題（Filioque controversy）典礼（Liturgy）宣教（Missiology）東方の光（Orientale Lumen）私の辿ってきた道（牧師、神学者、信徒の証し）キリスト教リベラリズムの諸形態聖公会のフェミニズム問題

「キリスト教礼拝の歴史に通じている人なら誰であれ、西方典礼伝統の豊かさを否定することはできないだろう。特に、旧く敬虔なローマ典礼の豊かさを。」アレクサンダー・シュメーマン神父、東方正教会＊写真は「西方奉神礼教会/ 西方典礼正教（Western Rite…

2021-10-24

「最近チャペル・ベールの着用始めました！」（モリア姉妹の喜びの証）

１コリント１１章「ヴェール（被り物）」弁証秘跡（サクラメント）ユーカリスト/ エウカリスチア（Eucharist）

Women Who Wear Veils by Lily: Moriah, Veils by Lily, 2014（拙訳）ベール実践を始めてかれこれ一カ月になりますが、この決心が自分の霊的旅路にもたらしている驚くべき恵みについてどういう風にご説明したらよいのか分かりません。神学的理由から私はベ…

2021-10-22

東方キリスト教世界のベール理解と男女観――イコン神学の観点から――（by パトリック修道士）

かしら性について（kephale：headship）イコン神学フェミニズム批評ユーカリスト/ エウカリスチア（Eucharist）受肉/藉身（Incarnation）女性司祭／女性牧師問題で悩んでいる方々へ東方の光（Orientale Lumen）１コリント１１章「ヴェール（被り物）」弁証

Monk Patrick, Head Coverings, Energetic Procession, 2012 （拙訳）聖パウロによると、男性および女性はそれぞれイコン的機能（iconic function）を帯びています。すなわち、男は神の似姿であり神の栄光の現われであり、女は男の栄光の現われであるという…

2021-10-21

私たちの隣人（by マリア・コルナルー）【友情寄稿】

信じること、生きること、愛すること

執筆者：マリア・コルナルー。学生コラムニスト。ギリシャ共産党員の家庭に生まれ、無神論者として育つ。大学２年の時、キリスト教（ギリシャ正教）に回心。エスティア新聞やエンディモ学術誌、Ἑνωμένης Ρωμηοσύνηςサイトなどに政治、宗教、哲学関係のエッセ…

2021-10-20

倫理的価値は果して客観的か。――今こそ手に取りたいC・S・ルイスの『人間の廃絶』

キリスト教リベラリズムの諸形態キリスト教会の大惨事―この世への迎合精神について神観・人間観・世界観・歴史観荒野で叫ぶ預言者たちの声

C・S・ルイス研究者として有名なマイケル・ワード神父（オックスフォード大学上級研究員）が数か月前、After Humanity: A Guide to C.S. Lewis’s The Abolition of Man （仮：人間性なき時代――C・S・ルイスの『人間の廃絶』案内」という書を出版されました。…

2021-10-20

神の国の顕現（by トリフォン修道院長）

信じること、生きること、愛すること受肉/藉身（Incarnation）国家と宗教 / 政治思想東方の光（Orientale Lumen）荒野で叫ぶ預言者たちの声キリスト教リベラリズムの諸形態

出典 Abbot Tryphon, Manifesting the Kingdom, The Morning Offering, 19 Oct, 2021（拙訳）福音は、この世に神の国の到来を告げるようキリスト者に要求します。――政治的イデオロギーによってではなく、個々のキリスト者の自己変容によって。

2021-10-16

教派問題でノイローゼ気味になっている方への気分転換用ショート・コメディ

首位性（primacy）、教皇制、公会議主義私の辿ってきた道（牧師、神学者、信徒の証し）懐疑のただ中で信じる公会議研究プロテスタンティズムカトリックと正教――相剋、対決、そして和解への歩み

下のコメディー・ショートclipで演じているロフトン師は、硬派ディスペンセーション主義の信奉者（The International Christian Embassy Jerusalem; ICEJ）だった両親の元で生まれ、２歳の時、家族でイスラエルに移住します。４歳で両親が離婚、ロフトンは母…

2021-10-15

祈りの東向性（アド・オリエンテム）の霊的意味

アド・オリエンテム（東向性）典礼（Liturgy）東方の光（Orientale Lumen）伝統 / 聖伝

「私たちは皆、祈る際に東の方角（toward the East）を向いていますが、そうすることによって実は自分たちが古の故郷を再び憧憬し欣求しているということを自覚している人はわずかです。古の故郷――、そう、エデンを臨む「東」に植えられしパラダイスのことで…

2021-10-13

「マリアへの崇敬は人間の心のもっとも深奥に刻み込まれている。」マルティン・ルター

マリア論（Mariology）プロテスタンティズム

出典 M・バジレア・シュリンク著『救い主の母の道―キリストとともに、キリストのために』エピローグより一部抜粋ルターは生きている限り、母マリアを尊び、母マリアの祝日を聖別し、マリアの賛歌（マグニフィカート）を毎日歌っていました。 ↑ マリアの賛歌…

2021-10-10

聖書正典（biblical canon）の問題に正面から取り組んだ福音神学校教師の探求記

「聖書のみ」の教理についてディスペンセーション主義の問題点プロテスタンティズム教会論福音主義私の辿ってきた道（牧師、神学者、信徒の証し）聖書正典（biblical canon）解釈をどうするか

写真私の辿ってきた道ーーダグラス・Ｍ・ボウモント師の信仰行程【その１】南部福音神学校の教官としてより一部抜粋南部福音神学校（SES）で教鞭を取りながら同大学の博士課程にも入っていた私は当時、神学校で受容してきた、より重要な諸教理に関し研究を…

2021-10-10

「ヘブル的視点」の兄弟姉妹とのフレンドリーな対話

「聖書のみ」の教理についてディスペンセーション主義の問題点プロテスタンティズムユーカリスト/ エウカリスチア（Eucharist）旧新約の啓示の連続性／非連続性・漸進性・有機的一体性についての考察神観・人間観・世界観・歴史観聖書正典（biblical canon）

目次 ①私たちは聖書を、霊感を受けた誤りなき神のみことばと信じています。ただし具体的にどの書が聖書正典の中に入れられるべきかの決定には神の摂理の中で実に３００年以上の年月が必要でした。 ②どうして肝心のヨハネの福音書６章を「字義的解釈」せず、…

2021-10-08

両親が離婚した時、幼い私は父か母かどちらか一方を選ばなければならなかった。（by マイケル・ロフトン師）

カトリックと正教――相剋、対決、そして和解への歩みアンチ西洋ポレミックスの弊害およびその克服教会論

Michael Lofton, When My Parents Divorced, I Had to Choose Between Them!, Reason and Theology, Sep. 2021.（拙訳）両親が離婚した時、幼い私は父か母かどちらか一方を選ばなければなりませんでした。でもうちの家族の状態は初めからそうだったわけでは…