ダミック神父：アンドリュー・スティーブン・ダミック神父です。私は東方正教会の神父です。
マイク牧師：マイク・ランズマン牧師です。私はプロテスタント教会の牧師です。
ダ：私たちはAncient Faith Radio主催のアレオパゴス・ポッドキャスト番組を共同で司会しています。番組の中で私たちはさまざまなテーマについて共に語り合い、通常、ゲストもお迎えしています。
マ：今日、私たちは宗教を語る上での、３つの悪い方法、それから３つの良い方法について皆さんと分かち合っていきたいと思います。
ダ：悪い方法その１
相手は不正直であるに違いないと初めから決めてかかる。
「この人が自分の見解に同調しないのはひとえにこの人の心根が曲がっているからだ。彼は悪い奴なんだ。いや、彼は何かを隠そうとしているのかもしれない。もしくは真理に直面したくないと思っているのかもしれない。」
マ：悪い方法その２
相手の知的レベルが低すぎる、愚鈍すぎる。だから彼は自分の指し示している真理が見えずにいるのだと前提する。
「ああ、この人がもっと頭のいい人だったら。ああ、この人が○○や△△といった著作をまともに読み理解する能力がありさえすれば。そうすればこの人は不可避的に自分の見解に同意することになろう。」
ダ：悪い方法その３
自分の仕事はとにかく相手を議論で打ち負かすことにあるのだと考える。
「自分が強力な議論を展開しさえすれば、相手は必ずや真理の光を見るようになり、悔い改めるだろう。より勝ったディベートスキルを身に着けることで確実に相手を説伏することができる。」
マ：良い方法その１
相手のために祈る。
神様のことについて語る時、そして神様が対話の中で生き働いてくださることを望んでいるのなら、今自分の目の前にいる相手のことをあなたは大切に思っているはずです（そう願います）。ですから、対話の前、対話の最中、そして対話の後も相手のためにとりなし祈ってください。
ダ：良い方法その２
相手が実際に信じている内容を正確に知るよう心がける。
相手が○○教派に属しているというだけでその人が当該教派・グループとそっくりそのまま同じ教義内容を信じていると決めてかかるのはやめましょう。あるいは相手に似た感じの知り合いが○○を信じているからこの人もまた同じような事を信じているに違いないと思い込むこともやめましょう。そうではなく向かい合って相手に直接訊いてみるのです。「あなたは実際のところ、何を信じているのですか？」「なぜその教えを信じているのですか。」「その信条はあなたの霊的生活にどんなインパクトを与えていますか？」と。相手や相手の信じていることに対し純粋な関心を示してください。これによりあなたは彼が実際に信じている内容を知ることができるだけでなく、あなたが本当に彼のことを想い、彼にとって最も大事なことを決してないがしろにしてはいないということを相手に伝えることができる、という二重の恵みがあります。
マ：良い方法その３
あなたが信じていることを相手に説明してみてください。
たといあなたの願いが最終的に相手も自分の信じている内容を受容するようになることだとしても、より説得力があるのは、攻撃的ではなく、あくまでもあなた自身の信条を冷静に説明することにあると思います。
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