「キリストの兵士は罪および誤謬に対し闘わねばならない責務を負っている。反キリストに対する彼の戦いは、キリストに対する彼の愛、そして魂の救いに対する情熱により突き動かされている。
彼は道を踏み外してしまっている人々の救いのためにこの戦いを闘う。彼の姿勢はまことの愛のそれである。
しかし、いかにしても避けることのできないこの戦いから逃げ、道を踏み外してしまっている人々の誤りを曖昧にぼかそうとし、神に対する彼らの反逆を大目に見た上で彼らを融和的に取り扱うような者は、根本的に言って、彼自身、エゴイズムおよび独善の犠牲者である。」
ディートリッヒ・フォン・ヒルデブラント(Dietrich von Hildebrand; 1889 -1977)