巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

カトリックと正教――相剋、対決、そして和解への歩み

聖グレゴリウス・パラマスとヘシュカスト論争(by マークス・プレステッド教授)

Marcus Plested on St Gregory Palamas and the Hesychast Controversy, 2021.(抄訳) 「結論を申し上げますと、(ポドスカルスキー見解に代表されるような)「理性の敗北」、(ロスキーらの見解に代表されるような)「アンチ・スコラ哲学的神秘神学の勝利…

アンチ西洋ポレミックスを克服し、西洋世界における福音宣教の使命を全うするために(by パトリック・カルディーン神父、正教会)

Western Orthodoxy with Guest Fr. Patrick Cardine – Reason and Theology なぜ東方正教会は西方典礼を必要としているのか。――ポレミックスを克服し、全伝統を回復し、西洋世界における福音宣教の使命を全うするために(Why the Eastern Orthodox Church Ne…

ペテロの首位性――誰が東方正教会を代表して語ることができるのだろう?(by パンデレイモン・マヌサキス神父)

fr. John Panteleimon Manoussakis, For the Unity of All: Contributions to the Theological Dialogue between East and West (Eugene, Oregon: Cascade, 2015), 27-32. January 31, 2018(抄訳) churchlifejournal.nd.edu 目次 一つのパラドックス 司教…

荒野にて

荒野にて 「国民教会(national church)」というものについて(by 聖ジョン・ヘンリー・ニューマン) 〈ローマ〉について(G・K・チェスタートン) ロシアと普遍教会ーーロシア民衆の「真の正教」及び、アンチ・カトリック神学者たちによる「疑似正教」に…

「教皇制」に関するイバラ師(カトリック)とパトリック神父(東方正教)の公開ディベートVTR

ローマ教皇聖クレメンス1世(出典) 下は、パトリック神父(東方正教)とエリック・イバラ師(ローマ・カトリック)のディベートVTRです。テーマは「教皇制」。司会者はマット・フラッド氏(東方典礼カトリック)です。

いつの日か

ある強烈な人生の出来事が、その人の神学やものの見方、世界観に「変異」をもたらし、その内的震動が己のうちにそれまでとは抜本的に違うなにかを創成しつつある――。皆さんはそんな経験をお持ちですか。 私にとっての精神の危機および転換点は、「カトリシズ…

「ローマの首位性」に関して――カトリック教徒と正教徒の友好的話し合い

Peter Gilbert, De unione ecclesiarum(コメント欄抄訳) ヴェリタス(カトリック):カトリック教徒としてあなたにお訊きしたいことがあります。それは、ローマの首位性に関することです。 教皇ヨハネ・パウロ二世『回勅 キリスト者の一致(Ut Unum Sint)…

真摯なカトリック信徒の問い

出典 マイケル・ロフトン(ローマ・カトリック):視聴者の皆さんに投票アンケートをお願いしたく思っています。あなたは「東方正教」を巡るテーマに関したビデオにより関心がありますか。それとも、「伝統派カトリック内の諸テーマ」を取り扱ったビデオによ…

カトリック改宗か正教改宗かの最終判断はやはり一筋縄ではいかない。(その3)

出典 私:あのね、この前、東方正教の某神父様から心のこもったメッセージをいただいたの。私が「以前の愛」――ローマ・カトリシズムという異端――にUターンしてしまうのではないかと危惧され、「悪しき者(=サタン)にあなたが惑わされることのないようお祈…

カトリック改宗か正教改宗かの最終判断はやはり一筋縄ではいかない。(その2)

さあ、どちらに向かうべきか。参ったなあ。どうしよう。(出典) Pints With Aquinas #194 | Fr. Michael O'Loughlin, 2020. (コメント欄抄訳)

東西の伝統派信者たちが取り組む必要のある諸課題と自省

出典 「他人の経験は、よしそれがいかに偉大なものであれ、何人にとっても完全に十分なものとはいえない。各人は、自分自身のために、本質的な問題、少なくとも自分にとって死活の問題の検討をし直さなければならない。私たちはそれゆえに、自分たちの真理の…

東方と西方の伝統派信者たちが共に直面している諸課題

www.youtube.com 東方正教会であれ、西方カトリック教会であれ、聖書および聖伝を遵守し、主イエス・キリストに忠実であろうとしている人々は、現在例外なく以下の諸問題に直面していると思います。

古(いにしえ)の福音と神秘的典礼――伝統的リトルジーを求める若者たち

出典 目次 求道者たちは現代文化が提供できない〈なにか〉を求めている。(by ジェームズ・K・A・スミス教授) カトリック教会ミサと東方正教リトルジーに行ってみた!――ミレニアル世代オースティン君の冒険記録

晩秋の思索

遠山谷の夕焼け(出典) 分断線のありかを巡って 旅路における邂逅と交差 らせん上にゆっくり進み、成長してゆく

女性が「司祭」であることに対する10の反論(by 元聖公会女性司祭アリス・C・リンスリー女史)

Former Female Episcopal Priest Links Women’s Ordination to LGBT Activism Alice C. Linsley, Ten Objections to Women Priests, 2019. (拙訳) 目次 女性司祭としての16年間 米国聖公会を離れる 1.教会は民主制ではありません。 2.女性叙階は同性…

共有された歴史の追憶と分裂の痛み、そして未来への希望――「宗教改革記念日」を前に

出典 目次 思索メモ1 思索メモ2 思索メモ3 思索メモ4 思索メモ5 思索メモ6

ロマニデス神学を再考する(by セラフィム・ハミルトン)

Seraphim Hamilton, Rethinking Romanides, Apologia Pro Ortho Doxa(拙訳) 私は、イオアンネス・ロマニデスは正教神学に非常にネガティブな影響を及ぼしていると考えています。(少なくとも一般信徒レベルにおいて)。善意の人々がこれらの諸思想を吸収し…

キリスト教界の弁証家たちよ、お互いフェアプレー精神で行こう!(by マイケル・ロフトン)

Micahel Lofton, A Call to Use Equal Weights, Reason and Theology, 2019.(拙訳) 「偽りの天秤を主は厭い、十全なおもり石を喜ばれる。」箴言11章1節聖書はしばし、商いにおいて私たちが均等なおもりや測定器を使用する必要性について語っています。…

教皇制及びペテロの首位性に関するカトリック・正教双方の文献リスト

エリック・イバラ師が、教皇制及びペテロの首位性に関する文献リストを挙げておられます。各著者は、カトリック教会の方である場合もあれば、正教会それから、聖公会の方である場合もあります。

真理は単純だろうか、それとも複雑難解だろうか。

某正教修道院で一人の修道士の方と話をしました。この方は私の霊的旅路を評し、一言、「真理というのはね、単純なんだよ。単純。」とおっしゃいました。どういう意味だろうと思案していたところ、「あなたが正教に導かれるようになったきっかけ自体は、煩雑…

置き換えられた「サクラメント」――カトリック・カリスマ運動は「刷新」それとも「自己矛盾」??

カトリック・カリスマ刷新集会(出典) ローマ・カトリック弁証家のマイケル・ロフトン師が「カリスマ(ペンテコステ派)運動」に関し概説しておられます。

三位一体は人間の思索の根本的な成立条件であり、また終局である。(V・ロースキィ)

目次 三位一体は人間の思索の根本的な成立条件であり、また終局である。 東西の三位一体論の違い――東方は「三」から「一」へ。西方は「一」から「三」へと思索を展開する。 東方の三位一体論――「父は三位に共通な神性の源泉であって、子と霊を生む」という教…

福音派神学生Fさんへのレター

Fさん、こんにちは。現在、エウカリスチア(聖餐)におけるキリストの現存に関し、それからマリア教義に関し、カトリック教会の教理を真剣に検討なさっているということをお聞きしました。

忠実な聖公会信者の方々から受けた恵み【感謝のレター】

まずは個人的なお話から始めます。私は20年近いプロテスタント信仰生活を経、2018年中盤に一介の旅びととなり、ローマ・カトリック教会、ビザンティン東方典礼カトリック教会、東方正教会それぞれのコミュニオンで教義研究をし、求道し、多くの方々に…

避難すべきか、とどまるべきか?—今後の行き先を模索する聖公会指導者たちの精神の軌跡

Brisbane Anglican diocese welcoming more women than men to the priesthood - ABC News (Australian Broadcasting Corporation) Bishop Robertson married at cathedral |The Diocese of Toronto 「どの世代にあっても、キリスト教はそれをとりまく文化を…

列車の中の神学——マルチ信仰談義【シリーズ④ 倫理性について】(by マイケル・ロフトン)

【シリーズ① 永遠の刑罰について】【シリーズ② 聖書正典について】【シリーズ③ 教導権について】からの続きです。 出典 Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳) ルーテル派信者:確かに私たちは教義上の諸問題を抱…

いつまでも友だちでありたい。【東方典礼カトリック教会L姉への手紙】

親愛なるL姉へ〔L姉の信仰道程:ノヴス・オルド現代カトリック教会→福音主義教会→東方正教会→正教女子修道院→東方典礼カトリック教会〕

元教皇座空位論者(ex-Sedevacantist)の探求と人生を駈けた問い【教会の非変節性についての考察】

教会の非変節性(indefectibility of the Church)の教義と現在の厳しいリアリティーをどのように調和させることができるだろうか。「承認し抵抗する Recognize & Resist」という立場と第一バチカン公会議の間に矛盾はあるのか。(写真) 目次 元セデヴァカ…

列車の中の神学——マルチ信仰談義【シリーズ③ 教導権について】(by マイケル・ロフトン)

【シリーズ① 永遠の刑罰について】【シリーズ② 聖書正典について】からの続きです。 出典 Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳) 教導権(Magisterium)について 東方正教徒:私やオリエンタル正教の友は、あなた…

列車の中の神学——マルチ信仰談義【シリーズ② 聖書正典について】(by マイケル・ロフトン)

【シリーズ① 永遠の刑罰について】からの続きです。 出典 Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳) 聖書正典(The Canon of Scripture)について 無神論者:ほほぅ、あなたがたは互いに意見がバラバラでありながら…