巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

「聖書のみ」の教理について

第二バチカン公会議研究④ーーヨーゼフ・ラッツィンガーの回想記

第二バチカン公会議(出典) ベネディクト16世ヨーゼフ・ラッツィンガー著(里野泰昭訳)『新ローマ教皇ーーわが信仰の歩み』(春秋社)より一部抜粋 (下の目次の小見出しは読みやすさを考え、ブログ管理人が任意に作成したものです。) 目次 どのテーマ…

ローマ3:28に「のみ(alone)」という語を書き加えたルターの行為は正当化されるのだろうか?(by ダグラス・M・ボウモント)

ルター訳ドイツ語聖書(出典) 目次 ソラ・スクリプトゥーラとソラ・フィデ ヤコブ2章24節 ローマ3章28節 おわりに

古典的カトリシズムにおける従来の「自然法理解」は浸食されつつあるのだろうか?【キリスト教倫理と自然法】

Pope Francis wears a rainbow pectoral cross(2018年10月17日、青年大会にて*1) 倫理諸問題を巡り、ここ数十年、次から次にキリスト諸教派、諸教会の要塞が陥落し、倫理的大惨事が引き起こされている根本原因の一つは、(プロテスタンティズムだ…

合法性と非合法性を判断する基準はどこに?ーープロテスタントの苦悶と叫び

合法的であること。非合法であること。(出典) 目次 リビング・ルームでの即興聖餐式 母教会の立場から見て、このシスマは正当化され得るのだろうか? 「ローマからの分離」の合法性/非合法性の問題に行き着く 教会法(canon law) ある超教派のミッション…

剥がされた神秘ーーなぜカトリック女性のベール不着用により「パンドラの箱」が開かれてしまうのかについて

「キリストの実在ーー。それゆえに私たちはベールを被ります。」カトリック・サイトVeils by Lilyより 目次 はじめに シンボル観 祈りのベールを実践し始め、自分の内に起された変化 対等主義から相補主義への移行 バプテスマやユーカリストにおける「シンボ…

私の辿ってきた道ーージョセフ・ジョンソン師の信仰行程

目次 バプテスト信者の家庭に生まれる カリスマ派の教会へ移る 深みに漕ぎ出すーーユダヤ的キリスト教との出会い 魂の暗夜ーーブルトマン、ティリッヒ、バルトへ 再び深みへ漕ぎ出すーー宗教改革そして改革派信仰へ キリスト教学校の教師として 長老教会の牧…

「君だって同じじゃないか。カトリックの立場も結局『ソロ・スクリプトゥーラ』を免れていない。」という反論について(by ブライアン・クロス& ニール・ジュディッシュ)【その7】

「権威」というのはどこから来ているのだろう?(出典) 目次 全体の総目次 第5章.反論とそれに対する応答 A. 反論:「君だって同じじゃないか(Tu Quoque)。カトリックの立場も結局『ソロ・スクリプトゥーラ』を免れていない。」 カトリックとプロテスタ…

前提主義(presuppositionalism)ーー懐疑主義の上に構築された信仰主義(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

前提主義者は、上記の循環論法に対し、どのように答えるのか?ーー無神論者たちからの挑戦(Atheism site) 目次 前提主義(presuppositionalism)の問題の所在 「存在の秩序」と「認識の秩序」ーーアリストテレスの区分 デカルト 「存在の秩序」と「認識の…

改宗という文脈の中における「信仰」と「理性」ーー元無神論者デヴィン・ローズ師の証し

ローズ家の人々(出典) 目次 キリスト教棄教者の家庭に生まれる 神を信じようと ‟トライ” してみる 福音主義プロテスタントの友人たちに質問する バプテスト信者になる この分裂状況をどのように考えればいいのだろう? 聖書正典は66巻か、それとも73巻…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その6:派生的権威という誤想】

全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 執筆者 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて C.派生的権威(derivative authority)という誤想 「ソラ」と「ソロ」を区別したい でも結局、両者の間…

私の辿ってきた道ーージェイソン・スチュワート師の信仰行程

目次 正統長老教会(OPC)の牧師である自分に一体何が起こったのか 1.プロテスタント宗教改革の肯定的諸原則 2.教父たちの文書 3.教会権威の問題 「聖書のみ」の教理は自明の理ではないのか? おわりに

遺物、聖人、そしてマリアの被昇天について(by デイビッド・アンダーズ)

“The Assumption of the Most Holy Mother of God”(Pietro Cavallini作) 目次 遺物、聖人、マリア崇敬に対するマイナス感情 最初のパンチ 一筋縄ではいかない 聖人や遺物は実は聖書的だということに気づく なぜユダヤ人たちはこのような事を信じ実践してい…

エフェソス公会議(431)及びカルケドン公会議(451)について(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

431年に開催されたエフェソス公会議(出典) 目次 全地公会議に対するプロテスタントとカトリックそれぞれの捉え方 エフェソス公会議 告白者マクシモス

第二正典は「聖書」のうちに入るの?(by デヴィン・ローズ)【プロテスタントのジレンマ】

トビト記(出典) 目次 もしもプロテスタンティズムが正しいのだとしたら・・・ プロテスタントは第二正典を拒絶した カトリシズムは真であるゆえに・・・ プロテスタントのジレンマ

いかにして聖書を読めばよいのだろうか。(by アイダン・キメル)

Fr. Aidan Kimel. 25年間米国聖公会の司祭を務めた後、ローマ・カトリシズムに転向、カトリック司祭になる。さらにその後、正教会(Western Rite Orthodoxy; 西方奉神礼正教)の司祭になる。2012年6月、次男が自死するという悲劇に襲われる。悲嘆のさ…

私の辿ってきた道ーーデイビッド・アンダーズ師の信仰行程

David Anders 目次 生い立ち 教会 「人を救うのは信仰であり、行ないではない」 大学入学後ふたたび信仰が息をふき返す ホイートン大学にて トリニティー神学校へ 宗教改革史を専門にすることに決意 博士課程スタートーー「信仰のみによる義認」の教理研究に…

米国長老教会(PCA)の同僚牧会者の皆様へーー心からの告別の辞(by ジェイソン・スティールマン)

出典 Jason Stellman, A Heartfelt Farewell to the Presbyterian Church in America, May 31, 2012. パシフィック・ノースウェスト長老会御中 いろいろな意味で、これは今までの自分の人生の中で最も困難を要する書簡です。どうか本書簡がへりくだりと尊厳…

「プロテスタント解釈パラダイム」と「カトリック解釈パラダイム」(by ジェイソン・スティールマン)

Jason Stellman Resigns from the Presbyterian Church in America - Resurrectio et Vita - UriBrito.com Jason Stellman, On Paradigms Protestant and Catholic, 2012(全訳) 最近のカトリック/プロテスタント間のディスカッションにおいて、‟解釈的パ…

礼拝における規制原理(Regulative Principle of Worship)に対する自見解の見直しと振り返り

家庭礼拝での詩篇歌唱(出典) ブライアン・クロス氏と、ジェイソン・スティールマン氏の対談のPodcast(mp3)を聴きました。 ジェイソン・スティールマン氏は米国長老教会(PCA)の牧師として、2011年6月、(Federal Visionに関し)同僚のピーター・ラ…

私の辿ってきた道ーーフレッド・ノールティー師の信仰行程

ノールティー一家(出典) 目次 生い立ち カベナント大学、そしてウェストミンスター神学校へ 自分の中に在る「非聖書的な諸前提」を根絶したい 快適ゾーンから一歩外へ 教会にとっての最終権威は何(or 誰)なのだろう? 今自分が置かれている条件下では解…

「超教派」という考え方について

出典 目次 二つの「超教派」 「超教派」という思想 〈ダミー教皇制〉を受け入れるか否か 公同主義的側面 別れではなく再会

ソラ・スクリプトゥーラ、ソラ・フィデの教理に関する個人的告白

出典 ソラ・スクリプトゥーラ(「聖書のみ」)及びソラ・フィデ(「信仰のみ」)の教理についてですが、これまで20年近くに渡り、私はプロテスタントのこの土台教理を信じてきました。カトリックとのエキュメニズムの動きにあれほど強固に反対していた理由…

聖書の「自己証明化(‘Self-Authentication’)」というカルヴァンの思想について(by ニール・ジュディシュ、オクラホマ大学)

出典 目次 学生時代に聞いた問いかけ 3種類の回答 カルヴァンは実際に何と言っているか 考察ポイント① 考察ポイント② 虚偽のダイコトミー オールタナティブな見解およびその立場の抱える矛盾 ノックダウン議論なのだろうか

私の辿ってきた道ーージョシュア・リム神学生の真理探究記【後篇】

出典 【前篇】はココです。 目次 カトリック神学者たちとのディベート 「自然と恩寵」の関係 自分の疑いと懐疑主義の発生源に気づく 「哲学と神学」の関係 トマス・アクィナスに行き着くーー懐疑主義からの漸進的回復 ルターの「十字架の神学」 米国における…

私の辿ってきた道ーージョシュア・リム神学生の真理探究記【前篇】

あなたの真理のうちに私を導き、私を教えてください。詩篇25:5a(出典) 目次 熱心なバプテスト信者になる 孤立した教会構造に疑問を感じ始める 古典的神学書を熱心に読み始める なぜかカール・バルトの『教会教義学』を読了しようと決意する 信条告白主…

「神学者レベル」の牧師と、「大衆レベル」の牧師?【その2】

出典 数か月前に私は次の記事を書きました。 一説によると、福音主義界には、「神学者レベル」の牧師と、「大衆レベル」の牧師という二種類のパスターが存在し、後者のカテゴリーに属するパスターたちの方が、より一層、誤教理/誤解釈/誤体系にのめり込み…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)【その5】+プロテスタント信者の方との質疑応答

全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて B. ソラ・スクリプトゥーラに内在している矛盾 「ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ」の論考に対…

教理的シフトゆえに牧師廃業に追い込まれた ‟落伍者” に注がれている主の憐れみーージェイソン・スティールマンの霊的旅路

出典 目次 はじめに カルバリーチャペルの宣教師として カルバリーからウェストミンスターへ いまいましい論文に出くわすーー「聖書のみ」の教理に対する挑戦を受けて ソラ・フィデ(「信仰のみ」)ーーここだけは何としてでも死守したかった、、だが、、、…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その4】

出典 全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて A. 直接的そして間接的な最終的解釈権威 ソロ・スクリプトゥーラ 二通りの方法 自分自身を自らの究極的な…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その3】

「私は聖書からの証明、あるいは明瞭かつ明白な理由や議論によって、確信させられない限り、何も取り消すことはできないし、取り消そうとも思わない。なぜなら、良心に背いて為すことは、安全でなく賢明でもないからだ。我、ここに立つ。私はこうするより他…