巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

2017-12-28から1日間の記事一覧

「まことに、あなたは、私のたましいをよみに捨ておかず。」ーー墓の彼方を眺望しつつ詩篇16篇8-11節を歌う。

どのくらい前になるのかは分かりませんが、エジプト中部のベニ・スエフ(بني سويف)近郊の小さな町で世界最古の詩篇(歌)集(Psalter;詩篇、聖詠)が発見されたそうです(紀元4世紀)。ではその町のどこで発見されたのかというと、ある年若い娘さんのお墓…

和らげられた風(by ジョン・マクダフ)

John MacDuff, The Wind Tempered, 1879(抄訳) 「これこそが安息である。疲れた者に安息を与えよ。これこそ憩いの場だ。」(イザヤ28:12) 「主は東風の日に、ご自身の激しい風を抑えて〔restrains〕彼らを移しやられた。」(イザヤ27:8、英訳か…

神を知り、人を知るという営みについて

神を知り、人を知るという営みは〈自然的に〉為され得るものなのでしょうか。また、この現代社会の中で、神と人を〈自然的に〉知っていくことはそもそも可能なのでしょうか。そしてもしもそれが可能であるならば、それはどこで、どのようにして可能とされる…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑯ 意味と指示(reference)との間の根拠なき連結(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 意味と指示について 事の核心点:文脈に対処する

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑮ 言語資料の際立った特徴点を、根拠なく軽視する(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) "to justify"(義とする)という意味で、パウロがδικαιόωを用いており、"justification"(義認)という意味でしばしば δικαιοσύνηを用いているという理由で、多くの学…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑭ ギリシャ語新約聖書のセム語的背景に関する諸問題(by D・A・カーソン)

使徒パウロ D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) この表題の下には、おそらく一グループとして括ることのできる、数多くの困難な問題および、それに付随する数々の誤謬が潜んでいます。

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑬ 拡大された意味領域を、根拠なく採用する(by D・A・カーソン)

積み荷しすぎて苦しいよぉ~。 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 本ケースにおける誤謬の原因は、ある特定の文脈における単語の意味が、文脈それ自体の許容範囲よりもずっと広いと思い込み、また、おそ…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑫ 意味領域に対する根拠なき制限(by D・A・カーソン)

広域的ひろがり・・・ D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 単語のトータルな意味領域の広さ boardの事例 広大な意味領域をもつεἰμί "This is my body" ヨハネ1:1「ことばは神であった」

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑪ 「あれかこれか?」:根拠なき意味の選言/分離および制限(by D・A・カーソン)

あれか、これか D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 意味の選言/分離(semantic disjunction)とは ヨハネ17:11のκαθώςについて

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑩ えり好み的、かつ偏向した立証資料の使用(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 自分が主張したいことを、えり好み的な資料使用により訴える トーマス・H・グルームのキリスト教教育論と、彼の陥っている複数の落とし穴

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑨ シノニム(同義語)と成分分析に関する諸問題(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 同義性(synonymy)と等価性(equivalence)の区別がなされていない なぜこれが問題となるのか? なぜシノニム(同義語)の扱いがこれほど難しいのか 意味的…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑧ 専門的な意味に関する誤った諸前提(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 「専門的な意味」 "baptism in the Spirit" 大宣教命令の中のπάντα τὰ ἔθνη(all nations)という句は、イスラエルを排除している??

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑦ 言語と精神構造(メンタリティー)を連関させようとする(by D・A・カーソン)

情報源 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し ヘブライ的思考とギリシャ的思考? 『Theological Dictionary of the New Testament(新約聖書の神学事典)』の根本問題

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑥ 動詞のパラレル化マニア(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し パラレル化マニアとはどんな人? C・H・トッドとルドルフ・ブルトマン

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑤ 背景資料への不注意な依拠(by D・A・カーソン)

ὕδωρ D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し ヨハネ3:5のὓδατος καίについてーー私の過去の誤解釈 マタイ5:1の「山;ὄρος」とルカ6:17の「平らな所;πεδινός」 過去の失敗からの教訓

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その④ 未知の、もしくはありそうもない意味に訴える(by D・A・カーソン)

Θέλω δὲ ὑμᾶς εἰδέναι ὅτι παντὸς ἀνδρὸς ἡ κεφαλὴ ὁ Χριστός ἐστιν, κεφαλὴ δὲ γυναικὸς ὁ ἀνήρ, κεφαλὴ δὲ τοῦ Χριστοῦ ὁ Θεός. (1コリント11:3) D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し Κε…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その③ 意味の廃用(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 意味の廃用(Semantic obsolescence)とは? μάρτυς の意味の変遷 Κεφαλή(ケファレー)=源??

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その② 意味のアナクロニズム(by D・A・カーソン)

οὐ γὰρ ἐπαισχύνομαι τὸ εὐαγγέλιον· δύναμις γὰρ Θεοῦ ἐστιν εἰς σωτηρίαν παντὶ τῷ πιστεύοντι...(ローマ1:16a) D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 意味のアナクロニズムとは? 神のδύναμ…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その① 語根にかかわる誤謬(by D・A・カーソン)

小見出し はじめに 1.語根にかかわる誤謬(The root fallacy) ὑπηρέτης(しもべ)の基本的意味は、「船やボートを漕ぐ人」?? ἀπόστολος(使徒) μονογενής ἀγαπάωとφιλέω 3つの但し書き

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:【目次】と【プロローグ】(by D・A・カーソン)

D・A・カーソン、トリニティー神学校、新約学 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 目次 プロローグ 釈義的誤謬の蔓延 批判的釈義(critical exegesis)の大切さ よく「聞く」 なぜ私たちの間にこれほどま…

バイリンガリズムと新約聖書ギリシャ語の特徴(by モイセス・シルヴァ)〔英文〕

モイセス・シルヴァ。1945年生まれ。ウェストミンスター神学校(1981-1996)、ゴードン・コーンウェル神学校(1996-2000)で聖書学を教鞭。NASB(新米国標準訳聖書)およびESV(英語標準訳聖書)の翻訳委員。 Moisés Silva, "B…