巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

信仰詩・エッセー

小さな入り江にて(コヴェントリ・パトモアの信仰詩)

この小さな入り江の、 躍動するいのちと大いなる安らかさが溢れているこのあたりでは、 一日に二度、大海原が嬉々として無邪気に満ちたり、退いたりしています。 そして今、大都会から遠く離れ、私はそそりたつ断崖の下に一人腰を下ろしています。 私がこの…

それぞれの心には(ゲルハルト・テルステーゲンの信仰詩)

見よ。神は私の救い。私は信頼して恐れることはない。ヤハ、主は、私の力、私のほめ歌。私のために救いとなられた。(イザヤ12:2) それぞれの心には、熱中するなにかや夢がないだろうか。 各自が、いつまでも心に甘い友情を求めていないだろうか。 そし…

わが神、汝はなんと壮麗なお方でしょう。(F・W・フェーバーの信仰詩)

わが神、汝はなんと壮麗なお方でしょう。 その御威光はいかにまばゆく輝いていることでしょう。 紅炎の光の深みのうちにみゆる 汝の贖罪蓋(mercy seat)は、 言語を絶する美しさです!

敬拝―聖なる時間を「見えるもの」にする歌と祈り

主に向かい 私たちと共に頌歌をささげる聖徒の群れ。 この世のものではない存在、この世のものではない讃美が われわれの魂を はるか彼方へと 運んでいく

永遠に、ただ一途に、そしてすべてを汝のために!(フランシス・ハヴァーガルの信仰詩)

ヘブル12:14b 聖められることを追い求めなさい。聖くなければ、だれも主を見ることができません。 διώκετε,,τὸν ἁγιασμόν, οὗ χωρὶς οὐδεὶς ὄψεται τὸν κύριον· I. イエスのために聖め別たれる! この事実だけで十分ではないでしょうか? ――たとえ、わ…

わが魂よ、天的な旋律を奏でよ。(イサク・ワッツの信仰詩)

わが魂よ、天的な旋律を奏でよ、 醒めよ、わが声。そして歌え。 偉大なみわざ、そしてそれにもまして偉大な われらがとこしえの王の御名を! このお方のたぐいなき誠実さを語り告げ、 主の御力を方々に鳴らしめよ。 そして恩寵より流るる うるわしき御約束を…

律法により、わが罪の実体を知る。(イサク・ワッツの信仰詩)

ローマ7:8、9、14、24 8 しかし、罪はこの戒めによって機会を捕え、私のうちにあらゆるむさぼりを引き起こしました。律法がなければ、罪は死んだものです。 9 私はかつて律法なしに生きていましたが、戒めが来たときに、罪が生き、私は死にました。 …

路傍の宴(うたげ)

私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。(詩篇23:5) 天から下って来しパン、 永遠なる木の実。 そして、このような者のためにさえも 用意してくださった主の宴(うたげ)。 見…

嵐のただ中にあっても、上を見続ける。(ウイリアム・クーパーの信仰詩)

彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、主は彼らをその悩みから救い出された。 主があらしを静められると、海の波は穏やかになった。 こうして彼らは波の静まったのを喜び、主は彼らをその望む港へと導かれた。(詩篇107:28-30) わがいのちの…

内なる花園

イエスさま、 わが内なる庭園に通じる鍵は、 ただあなただけが持っておられます。 それは秘められ、 神秘のヴェールで覆われ、 外の世界に対し固く閉ざされた花園であり、 あなたを慕う乙女のこころで満ちています。

主よ、造られし物への愛着から私を解き放ってください。(イサク・ワッツの信仰詩)

この地の世界は、なんと はかないものでしょう! なんと偽りに満ち、なお且つ、魅惑的なもので溢れているでしょう! それぞれの快楽には、毒も混じっており、 心引かれるものにはまた、誘惑もつきまといます。 地に存在する もっとも光輝なものであっても、 …

戦友

野営のハンモックに腰かけていたら、 いつの間にか 眠りに落ちてしまったらしい。 私は夢をみた。 横をみると、知らぬ間に もう一つハンモックがかけてあって、 そこに旧友が横たわり、 静かに星空を見上げていたのだ。 おだやかな夜だった。 私たちの間に …

今日、春がほとばしり出た!(クリスティナ・ロセッティの信仰詩)

今日、春がほとばしり出た。 なぜなら、キリストがよみがえられ、 大地がみな、喜びに舞い踊っているから。 おお太陽よ、輝いておくれ。 雨はやみ、業を終え、どこかへ行ってしまった。 冬は去った。 そしてついに甘美な春がきた。ついに来た。

娘が旅をつづけていると、

娘が旅をつづけていると 人づてに、「旧友の J が M 村に越してきたから そこを訪れるように」と知らせが入った。 そこで娘は足取りかるく、きびすを返し、 M村へつづく路をてくてく歩いて行った。 でも、行けども行けども、村は見えてこない。

ちいさな鹿ちゃん

ちいさな鹿ちゃん、あなたはそんなところに ひとりたたずんでいるけど、 自分の場所をちゃんと知ってる。 お父さまの定めた領域とこころを ちゃんと知ってる。 だから、喜びいっぱい、 全地をかけめぐることができる。 でも私は、自分の場所がわからない。 …

人間のささやかな哲理は、汝から洩れてくる木漏れ日にすぎません。(アルフレッド・テニソンの信仰詩)

Our little systems have their day; They have their day and cease to be: They are but broken lights of thee, And thou, O Lord, art more than they. 私たちのささやかな哲理が、時としてもて囃(はや)されます。 確かに、もて囃されはしますが、たち…