巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

春の芳香

かうかうと欅(けやき)芽ぶけり風の中 石田波郷 早朝、雨戸を開けると、薄暗くまだ少し肌寒い空気とともに、春の芽の芳香が舞い込んできて、部屋中をいっぱいに満たしました。 春を満身に感じます。平安時代の女流文人であった清少納言は、はっとした気づき…

主イエスよ、私は盲目です。汝が私の光となってください。(ピューリタンの祈り)

主イエスよ、 私は盲目です。汝が私の光となってください。 私は無知です。汝が私の知恵となってください。 私はかたくなです。汝が私の知性となってください。 汝の御霊の声をすばやく聞き取ることができるよう 私の耳を開いてください。 そして手招きして…

懐疑は消散し、霊的喜びが再び戻ってくる(イサク・ワッツの信仰詩)

悲しみよ、わが魂から立ち去れ、 そして喜びの内に我をうち置け。 わが舌は主の中で勝利し、 歓喜の声を挙げよう。 暗闇と懐疑がわが心を覆い、 わが頭は涙の中で溺死せんばかりだった。 しかしその時、至高の恵みが輝く光線と共に わが陰鬱な恐怖を追い出し…

女性とミニストリー

In my eyes, women are not flowers of the field, but rather, flowers of a secret garden, meant to be kept and cherished, not ogled by every passer-by; as it says in the Song of Songs: "You are a garden locked up, my sister, my bride; you ar…

私は自分が生涯の「修正」主義者であることを恥じない。

「これは往々に起こる事ですが――ある極端を離脱した人々が、その対極にあるもう一つの極端によって提示されるオールターナティブ(代替)を採用したという事情があると思われます。」 冒頭の引用文は、19世紀後半から20世紀初めにかけてアメリカでダービ…

すべての真理は神の真理である。(by R・C・スプロール)

R.C. Sproul, All Truth Is God’s Truth(全訳) 自分の思考や精神に、消えることのない深い印象を刻みつけた著書というのが数冊あるが、その中の一冊が、The Metaphysical Foundations of Modern Science(「現代科学の形而上学的基礎」)だった。 50年以…

信仰の船出――カール・ヒルティの信仰詩

ついにこの世をあとに! この世の盃(さかずき)はこなごなに砕かれました。 岸をはなれた小舟のなかから 遠い岸辺が、薄明かりの中に見えます。 路なき海原に囲まれ、 これからは、ただ希望のみがわが財産です。

主日礼拝とはまず第一に信者のための集まりです。(by R・C・スプロール)

牧者たちが羊を養う代わりに、道化師たちが娯楽でヤギを楽しませるような時代が、やがて教会に到来するだろう。――チャールズ・H・スポルジョン R.C. Sproul, Good Intentions Gone Badより抄訳(here) 「地獄への道は善意で敷き詰められている(The road to…

なぜキリスト教会の要塞に破れがあるのか?――福音主義フェミニズム前進を支える二大同盟者たち(by ウェイン・グルーデム)

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chap.14 ① 同盟者その1――世俗文化 ② 同盟者その2――臆病な牧師たち ① 同盟者その1――世俗文化 対等主義(egalitarianism)は、キリスト教諸機関に影響力を及ぼそうとしていますが、その際、対等主…

聖書の権威を放棄する秘かなる10の道すじについて(by D・A・カーソン)

D.A. Carson’s “Subtle Ways to Abandon the Authority of Scripture” (here) 訳者はしがき この記事は、2016年5月に、オハイオ州クリ―ヴランドでなされたD・A・カーソンの講義録です。要約筆記者は、ライアン・ウェルシュ氏です。 D.A.Carson この講義…

健全な教理の重要性(by A・W・トーザー)

A.W. Tozer, The Importance of Sound Doctrine(全訳) キリスト者生活の中において、どれほど健全な教えが重要かということについては、これを強調してもしすぎることはないと思う。もし私たちが「正しい生き方」を志すなら、あらゆる霊的な事柄に関する「…