かうかうと欅(けやき)芽ぶけり風の中 石田波郷
早朝、雨戸を開けると、薄暗くまだ少し肌寒い空気とともに、春の芽の芳香が舞い込んできて、部屋中をいっぱいに満たしました。
春を満身に感じます。平安時代の女流文人であった清少納言は、はっとした気づきから来る機知にあふれた感動を「をかし」と表現したそうです。主の創造のわざ、そしてその絶妙な美しさをみる時、たしかにこの世界は「をかし」なる神の神秘で満ちていることを感じ、この神を讃えずにはいられません。
「地とそれに満ちているもの、
世界とその中に住むものは主のものである。」(詩篇24:1)