巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

意識的に、もしくは知らずに犯してしまったわが罪をお赦しください。


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聖マカリオスの祈りの中に次のような箇所があります。「わが罪をお赦しください、おお、ただ一人罪なき御方よ。今日というこの日に汝に対して犯した罪――意識的に、もしくは知らずに――言葉において、行ないにおいて、思いにおいて、自分の感覚すべてにおいて犯してしまった罪をお赦しください。」(私訳)*1

*1:John (Ellsworth) Hutchison-Hall, Daily Prayers for Orthodox Christians (English Edition) Kindle Edition, 2012.

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「黙示千年王国的政治カルト化」しつつある「ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー(SJW)」とその疑似宗教的世界観についての考察(by ロッド・ドレアー、ジョナサン・ペイゴウ)

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中東のテロリストたちは自分たちの隠れ家の周りを女性や子供たちで固めています。ですから仮にあなたが隠れ家を爆撃するなら、周囲にいるこういった罪なき人々も巻き添えになってしまいます。いわゆる「ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー(SJW)*1」型の人たちもこれと全く同じ事をしています。彼らは仮説的に「弱者」のグループを見つけ出し、これらの人々を自分たちの守護盾として利用しています。そうしながらSJWは前進を続けているのです。でも一たび彼らに異議を唱えてごらんなさい。あなたは突如として「貧しく、社会的に弱い立場に置かれている人々を抑圧する人」ということになってしまいます。ジョーダン・ピーターソン

*1:SJW とは、Social Justice Warrior(ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー)のそれぞれの単語の頭文字をとった略語です。「社会正義のために戦う人」「正義の味方」などの意味であり、「マイノリティー」や「社会的弱者」に対する「差別」と戦う人を指します。

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「兄弟たちよ!教会の使徒的信仰を擁護すべく果敢に声を挙げてください。」――トボリスクの主教、殉教者聖エルモゲネスの書簡

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トボリスクの主教であり、ボルシェビキ政権により投獄され殺害された致命者聖エルモゲネス(1858-1918)。以下の文は、殉教前に信徒たちを激励すべくしたためた小冊子からの翻訳引用です。(出典

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日本の精神的雑居文化および「最新舶来品」としてのジェンダー論


「すくなくも日本の、また日本人の精神生活における思想の『継起』のパターンに関するかぎり、彼の命題はある核心をついている。新たなもの、本来異質的なものまでが過去との十全な対決なしにつぎつぎと摂取されるから、新たなものの勝利はおどろくほどに早い。過去は過去として自覚的に現在と向きあわずに、傍におしやられ、あるいは下に沈降して意識から消え『忘却』されるので、それは時あって突如として『思い出』として噴出することになる。」丸山眞男著『日本の思想』より

 

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♪ 漆黒の夜に(Svetogorskaya Lavra修道院の修道士たちによるクリスマス聖歌)

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Svetogorskaya Lavra修道院の修道士たちによるクリスマスの聖歌詠唱(ウクライナ語)。歌詞の訳(私訳)は英語からの重訳です。

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われ逆流す!然り、逆行す。

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あらゆる保守主義は、『物事をそのまま安置しておくならば、それは手つかずの状態でそこにとどまる』という思想を基盤にしている。しかし、実際にはそうではない。ある物事をあなたがそのまま放置しておくならば、それは変化の激流の中に入れられる。真っ白いフェンス支柱をそのままに放置してみよ。それはたちまちの内に黒い支柱と化すだろう。あなたが特にそれを白色にしたいと欲しているのなら、あなたは絶えずそれをペンキで白に塗り続けなければならない。つまり、あなたは絶えず革命を起こしている状態でなければならないのである。簡潔に言おう。古い白色支柱を望んでいるのか?それなら、あなたは新しい白色支柱を取得しなければならない。真の兵士は、ーー自らが前にしているものを憎んでいるからではなくーー、彼の後ろにあるものを愛しているがゆえに闘うのである。(G・K・チェスタトン)

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