巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

かしら性について(kephale:headship)

ケファレー(かしら、"head")をめぐるジェンダー論争―福音主義フェミニズムに対する応答⑥:リチャード・S・セルヴィン氏の論への反証〔英文〕

祈り イエスさま、あなたは教会のかしら(ケファレー; kephale)であられます。そして、かしらであられるあなたは権威、力、富、知恵、権勢、誉れ、栄光で輝き、全地を治めておられます。現在、暗闇の勢力が、あなたのこのかしら性、あなたの栄光あるご権威…

「創世記1-3章によれば、男性のかしら性(male headship)というのは、人類が堕落する以前には存在していませんでした。ですから、これは罪がもたらした負の産物です。」という主張はどうでしょうか。【後篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 (前篇からのつづきです。) 回答2. 抑圧的な男性支配というのが堕落以前には存在していなかったというのは真です。しかし、結婚の中における男性のかしら性(male headship)および固…

「創世記1-3章によれば、男性のかしら性(male headship)というのは、人類が堕落する以前には存在していませんでした。ですから、これは罪がもたらした負の産物です。」という主張はどうでしょうか。【前篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 これは、私が知るすべての対等主義者が皆一様に論じている根本的主張です。例えば、アイダ・スペンサーの著 Beyond the Curse(「呪いを超えて」)というタイトルそれ自体が、この主張を…

【悩み相談】「恭順」とか「かしら」というのはどういう意味なのでしょうか。よく分からず、悩んでいます。

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions: An Overview of Central Concerns about Manhood and Womanhood, 2016 Q.「恭順(“submission”)」とはどういう意味ですか。 恭順とは、妻が夫のリーダーシップを尊び、肯定する中で、彼女に与えられて…

ケファレー(かしら、"head")をめぐるジェンダー論争―福音主義フェミニズムに対する応答⑤:C・クローガー、G・フィー両氏の論への反証/"Source”説 徹底検証〔英文〕

出典: Wayne Grudem, "The Meaning of Kephale (“Head”, κεφαλη): A Response to Recent Studies", in Recovering Biblical Manhood and Womanhood, A Response to Evangelical Feminism, Appendix 1 目次 6. Catherine Clark Kroeger, "The Classical Conc…

ケファレー(かしら、"head")をめぐるジェンダー論争―福音主義フェミニズムに対する応答④:G・ビレジキアン氏の論への反証/"Source”説 徹底検証〔英文〕

他の諸領域と同様、宗教の領域においても、次のことが言えると思う。つまり、皆が皆、容易に合意できるような事柄というのは概して、「それらを保持するに余り価値のないものである」というきらいがあるのだ。しかし真に重要なことを巡っては、[それらを保…

ケファレー(かしら、"head")をめぐるジェンダー論争―福音主義フェミニズムに対する応答③:Philip B. Payne氏の "source" 論への反証/三位一体論におけるフェミニスト神学者たちの重大な誤謬について〔英文〕

愛する読者のみなさんへの注意喚起 グルーデム氏がこの論文の後半部分で警告しているように、福音主義フェミニスト神学者たちは、家庭内における夫のリーダーシップ(headship)を否定したいがあまりに、正統的な三位一体論からも逸脱傾向にあります。また、…

ケファレー(かしら、"head")をめぐるジェンダー論争―福音主義フェミニズムに対する応答②:Mickelsen氏の論に対する反証〔英文〕

Wayne Grudem, "The Meaning of Kephale (“Head”, κεφαλη): A Response to Recent Studies", in Recovering Biblical Manhood and Womanhood, A Response to Evangelical Feminism, Appendix 1 目次 A. “The Septuagint Argument”: 16 instances B. Other Me…

ケファレー(かしら, head)をめぐるジェンダー論争ー福音主義フェミニズムに対する応答①:1985年以降に出された諸論文〔英文〕

今日、単に「アカデミックな推論に過ぎない」とみなされているものが、明日には、諸国の軍隊を動かし、帝国を投げ倒すようになるのである。 ージョン・G・メイチェン(1881-1937) Wayne Grudem, "The Meaning of Kephale (“Head”, κεφαλη): A Resp…

エペソ5:23「夫は妻のかしらである」という箇所の「かしら」という語は、「源 "source"」という意味だと聞きましたが、それは本当ですか?

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. エペソ5:23「夫は妻のかしらである」という箇所の「かしら」という語は、「源(“source”)」という意味だと言っている学者たちがいます。もし…