John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions: An Overview of Central Concerns about Manhood and Womanhood, 2016
Q.「恭順(“submission”)」とはどういう意味ですか。
恭順とは、妻が夫のリーダーシップを尊び、肯定する中で、彼女に与えられている賜物に従い、自分の夫がリーダーシップを発揮してゆくことができるよう助ける―そのような神聖な召しのことを指しています。
しかしここでいう(妻の側からの)意志の明け渡しというのは、絶対的なものではありません。むしろここで言っているのは、妻が進んで夫の導きに応じ、夫のリーダーシップに従っていくという彼女の心のあり方のことです。彼女の絶対的な権威というのは、あくまでキリストであって、夫ではありません。
妻は、「キリストを恐れ尊ぶ」(エペソ5:21)ゆえに従います。つまり、キリストの至高の権威が彼女の夫の権威をそれにふさわしいものにするのです。ですから、妻は決して、夫の罪に倣ってはいけません。しかしながら、夫の罪深い意思に対してキリストと共に毅然とした態度を取らなければならない時であっても(例:1ペテロ3:1のように、夫の不信仰に倣わない。)、妻は依然として、恭順の精神(つまり、譲る心)で接することができます。
すなわち、彼女はその態度と行ないによって次のような心の願いを示すことができるのです。つまり、
1)私は、あなたの意志に刃向かいたくない。
2)あなたがその罪をやめ、義のうちに生きることを願っている。そうすれば、かしらとしてあなたを敬いたいと願う私の心の中に調和が生じるからと。
Q.夫のことを「かしら(“head”)」と呼んでいますね。それはどういう意味ですか。
家庭内における、聖書的 headship(かしら性)というのは、キリストに倣ったリーダーシップ、守り、そして備え(供給)をすべく、夫が主要な責任を担ってゆく―そのような夫の神聖な召命のことを指します。
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