トボリスクの主教であり、ボルシェビキ政権により投獄され殺害された致命者聖エルモゲネス(1858-1918)。以下の文は、殉教前に信徒たちを激励すべくしたためた小冊子からの翻訳引用です。(出典)
続きを読む日本の精神的雑居文化および「最新舶来品」としてのジェンダー論
「すくなくも日本の、また日本人の精神生活における思想の『継起』のパターンに関するかぎり、彼の命題はある核心をついている。新たなもの、本来異質的なものまでが過去との十全な対決なしにつぎつぎと摂取されるから、新たなものの勝利はおどろくほどに早い。過去は過去として自覚的に現在と向きあわずに、傍におしやられ、あるいは下に沈降して意識から消え『忘却』されるので、それは時あって突如として『思い出』として噴出することになる。」丸山眞男著『日本の思想』より
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われ逆流す!然り、逆行す。
あらゆる保守主義は、『物事をそのまま安置しておくならば、それは手つかずの状態でそこにとどまる』という思想を基盤にしている。しかし、実際にはそうではない。ある物事をあなたがそのまま放置しておくならば、それは変化の激流の中に入れられる。真っ白いフェンス支柱をそのままに放置してみよ。それはたちまちの内に黒い支柱と化すだろう。あなたが特にそれを白色にしたいと欲しているのなら、あなたは絶えずそれをペンキで白に塗り続けなければならない。つまり、あなたは絶えず革命を起こしている状態でなければならないのである。簡潔に言おう。古い白色支柱を望んでいるのか?それなら、あなたは新しい白色支柱を取得しなければならない。真の兵士は、ーー自らが前にしているものを憎んでいるからではなくーー、彼の後ろにあるものを愛しているがゆえに闘うのである。(G・K・チェスタトン)
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