巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

ユーカリストの犠牲的性質、プロテスタント諸反論、現代カトリック祭司制危機(by ローレンス・ファインゴールド、ケンリック・グレンノン神学校)

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目次

  • ミサの犠牲に対するルター及びカルヴァンの諸反論
    • ルターのミサ理解
    • ①サクラメント定義からの議論
    • ②「ミサにおける犠牲というのは、毎回のミサの中で繰り返しキリストが殺されるということを意味している」という反論について
    • ③「ユーカリストは犠牲というよりは祝宴である」という反論について
    • ④「ミサの犠牲はカルバリーから私たちの注意を逸らす」という反論について
  • 結語:祭司制と犠牲
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ユダヤ的慣習の継承――正統マリア教義の「ヘブル的ルーツ」について(by テーラー・マーシャル師)

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未信者⇒プロテスタント・カリスマ派⇒長老派神学校⇒保守聖公会司祭⇒ローマ・カトリックへと霊的旅路をたどったテーラー・マーシャル師の証からの抜粋です。(引用元

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私の祈りを御前に立ち昇る香りとし(♪Да исправится mолитва моя)【LXX 詩篇140篇、教会スラブ語】

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出典

 

祈り始めたその瞬間から、あなたは心を天の方に向け、

あなたの目を下に向けなさい。あなたの心の最芯奥において

汝自身を集中せしめ、天におられるあなたの御父に秘めやかに祈りなさい。

ペルシャの賢者アフラハト(Aphrahat the Persian、4世紀)

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アレルヤ、喜び歌おう(♪Alleluia; Venite exultemus)【詩篇94篇、古ローマ詠唱】

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イタリア、ローマ

 

www.youtube.com

 

"Alleluia; venite exultemus Domino iubilemus Deo salutari nostro. Praeoccupemus faciem eius in confessione et in psalmis iubilemus ei."(ラテン語ウルガタ訳)

アレルヤ。さあ、われらは主にむかって歌い、われらの救の岩にむかって喜ばしい声をあげよう。われらは感謝をもって、み前に行き、主にむかい、さんびの歌をもって、喜ばしい声をあげよう。(LXX 詩篇94篇1、2節、口語訳)

アレルヤ。われらヱホバにむかひてうたひ すくひの磐にむかひてよろこばしき聲をあげん。われら感謝をもてその前にゆき ヱホバにむかひ歌をもて歓ばしきこゑをあげん。(文語訳)

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「ヘブル的視点」と東方正教の架け橋

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祭壇(出典

  • 架け橋づくり
  • 「ヘブル的視点」の世界分断
  • 必須条件1)背教ナラティブ
  • 必須条件2)‟不可視的なもの”としてのプロテスタント教会論
  • 必須条件3)「五つのソラ」+「ディスペンセーション主義」
  • さらなる考察のために
    • 「ヘブル的視点」とディスペンセーション主義
    • 「ヘブル的視点」と聖書観
    • 「ヘブル的視点」と歴史観
    • 「ヘブル的視点」と人間観
    • 「ヘブル的視点」と教会観
    • 「ヘブル的視点」と「ソラ・スクリプトゥーラ(聖書のみ」」
    • 「ヘブル的視点」と救済論/義認論
    • 「ヘブル的視点」と正統性
    • 「ヘブル的視点」と解釈
    • 「ヘブル的視点」と聖母マリア(テオトコス)
    • 「ヘブル的視点」とユーカリスト
    • 「ヘブル的ルーツ」と東方正教(およびカトリック)
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新旧約の啓示の連続性/非連続性・漸進性・有機的一体性に関する「改革派神学」「ディスペンセーション主義神学」「正教神学」の比較対照〔J・トレンハム長司祭に質問してみました!〕

2018年7月25日付記事の再掲載

 

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赤組と白組のリレー競走(出典

 

目次

  • 赤組と白組の論争
    • モルモン教陣営内の場合
    • 福音主義陣営内の場合
  • でも両方とも間違っているとしたら、、その場合はどうなる?
  • レフリーを探すぞぉ~!
  • ジョサイア・トレンハム神父
  • 質問してみる
  • 一歩ずつ進んでいく
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ディスペンセーション主義者を理解する (by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学大学、新約学)

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Vern Sheridan Poythress, Understanding Dispensationalists

Westminster Theological Seminary, PA, 1986(インターネットにて公開)

 

  • 著者紹介
  • はじめに
  • 用語定義・聖書の歴史的形態・ジョン・N・ダービーについて
  • スコフィールドのディスペンセーション主義の特徴
  • ディスペンセーション主義のヴァリエーション
  • 契約主義神学の中でのいくつかの進展
  • 代表的かしら性(REPRESENTATIVE HEADSHIP)
  •  千年王国と万物の成就を巡っての意見の一致と相違について
  • 単純な反論ではほぼ不可能
  • いろいろな社会的要因
  • ディスペンセーション主義の朋友との対話のために
  • 患難期前携挙説にとっての問題聖句 1コリント15:51-53
  • 「字義的“LITERAL”」解釈とは何でしょうか?
  • 旧約聖書のイスラエルにおける解釈学的見地
  • 予型(よけい)について
  • ヘブル人への手紙12:22-24
  • キリストにあるイスラエルの成就
  • 追記―1993年
  • 文献目録(BIBLIOGRAPHY)
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