日本の友人が証を送ってくれました。
彼女は昔、幼い日に、東京の人混みの中で祖母と母親とはぐれ、泣きながら見知らぬ街を歩き回ったそうです。どこを歩いているのか分からなくなり、もう家に帰れないと思ったその時、彼女は小学校で先生から「困った時には神さまにおいのりしなさいね」と言われていたことを思い出しました。
続きを読むボクも混ざっていいかな?(出典)
「丸山:ともかく想像以上に、翻訳文化の到来というのは早くて、その影響も大きかった。このあいだ、ひさしぶりに安岡章太郎君に会ってだべったら、福沢諭吉と、彼の思想的弟子の植木枝盛(1857-92)とのちがいは、福沢は外国の本を原書で読んでいたが、植木は外国語が読めないので翻訳で読んだところだという。
それからあとは安岡君の議論だが、翻訳で読むほうがラディカルになるというんだ(笑)。インテリのラディカリズムは、彼にいわせれば、翻訳で自由民権や社会主義の本を読んだことと関係があるという。」(丸山眞男・加藤周一『翻訳と日本の近代』岩波新書、p49)
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教会で祈る若者(出典)
James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学での特別講義。音声書き起こし。)
真正なるポストモダン的信仰表現は、今後、非常に個別的かつ具体的なものになっていくだろうと思われます。そしてここにおいて興味深い形で、繊細さに対する世代間の違いが表れてきています。
続きを読む〈メシアニズム(messianisme;キリスト教などの特定宗教)〉と〈メシア的なもの(le messianique)〉の区別を導入したジャック・デリダ(出典)
James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学での特別講義。音声書き起こし。)
ジャック・デリダの構想する ‟ポスト近代宗教” の中には深い内的緊張があると私は見ています。
続きを読む新無神論の旗手リチャード・ドーキンズ(出典)
James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学での特別講義。音声書き起こし。)
宗教に関する現代談話の大半ーー特に、世俗主義ファンダメンタリズムとして知られる新無神論陣営(クリストファー・ヒッチェンズ、リチャード・ドーキンズ)の中に組み込まれている談話ーーを耳にする私たちは、これらをポスト近代性(postmodernity)の表れだと思ってしまいがちです。
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