巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

レジナ・チェリ(復活祭の聖母賛歌)【グレゴリオ聖歌】

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出典

「壮麗にして天的なはしため、聖女、妃よ、私をあなたの翼の下にかくまってください。破壊の扇動者であるサタンが私の上に君臨しないために。そして邪悪な仇が私に対して勝利を勝ち誇らないために。」シリアの聖エフレム、4世紀

 


〔ラテン語、和田幹男氏訳の順〕

Regina Coeli, Laetare, Alleluia :

天のお妃さま、喜んでください、アレルヤ

Quia quem meruisti portare, Alleluia :

御身にお宿しになったかたが、アレルヤ

Resurrexit, sicut dixit, Alleluia :

仰せのとおり、復活なさったからです、アレルヤ

Ora pro nobis Deum, Alleluia.

わたしたちのために神に祈ってください、アレルヤ

Gaude et laetare Virgo Maria, Alleluia,

おとめマリア、喜び祝ってください、アレルヤ

Quia surrexit Dominus vere, Alleluia.

主はまことに復活なさったからです、アレルヤ

 

Oremus : Deus, qui per resurrectionem Filii Tui Domini Nosri Jesu Christi mundum laetificare dignatus es : praesta, quaesumus, ut per ejus Genitricem Virginem Mariam perpetuae capiamus gaudia vitae, per Christum Dominum Nostrum. Amen.

祈りましょう、あなたの子、わたしたちの主イエス・キリストの復活をとおして世界に喜びを与えてくださった神よ、お願いいたします。 その母、おとめマリアをとおして、わたしたちが終わりのない命の喜びを得られますように。わたしたちの主キリストによって、アーメン。

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出典

 

イエスの死後、聖母マリアはご自分の息子の亡骸(なきがら)を抱いて深い悲しみに沈まれた。聖書には出ていないが、古来、特に東方教会で瞑想されてきた。

、、この世界に起こる悲劇の中で、親が子に先立たれること、特に母が自分の腹を痛めた子に先立たれることほど大きい悲劇はなかろう。ピエタ像は、イエスとその母に起こった悲劇であるが、それだけでなく、この最大の悲劇の象徴でもあろう。

イエスの亡骸(なきがら)を抱くその母の心痛は、どれほどであっただろうか。また最愛の母にこの心痛を強いることになるのを知って、イエスの心痛も、どれほどであっただろうか。

これは十字架上のイエスの胸に突き刺さった数々の苦痛の中で最も深く厳しいものだったにちがいない。この聖母子の苦痛が深く、厳しいものであっただけに、イエスの復活はその母にとっても言語を絶する喜びとなったにちがいない。

キリスト教徒は、主の復活を祝うときに、この聖母マリアの喜びにも心を寄せ、共に喜んで神を賛美してきた。アレルヤとは「主を賛美せよ」ということ。

復活節(復活の主日から聖霊降臨の週が終わるまで)には、 御告げの祈り(「アンジェルス」)に代えて、「レジナ・チェリ、アレルヤ」(アレルヤの祈り)と、 朝、昼、晩と日に3回唱える習慣がある。この信心も絶やしてなならない。

 

和田幹男氏「復活節の聖母賛歌ーレジナ・チェリー」より一部抜粋(出典

 

 

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ピーテル・パウル・ルーベンス作(1623-24年)ヨハネの黙示録12章参。

 

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