巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

福音主義者たちによる福音主義者たちのためのシカゴ・コール(1977)ーー歴史的ルーツと連続性への呼びかけ

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失ってきた遺産を再訪する旅に出かけよう。(写真

 

1977年5月、45人の福音主義指導者たちが米国シカゴに集まり、自分たちの過去の歩みを冷静に振り返った上で、「シカゴ・コール」と言われる声明を発表し、福音主義教会の、歴史的キリスト教への回帰を呼びかけました。

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過去の誤りから謙遜に学び、そこからまた進んでいきたい。

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前に進んでいくためにーーまっすぐ進んでいくためにーー、後ろを振り返りたい。(写真

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教会の「公同性」と「多様性」を私たちはどのように考えらればいいのだろう?(by ケヴィン・バウダー、中央バプテスト神学校)

large masonry home, multiple chimneys, opulent neo-Italian Renaissance in style

一つの大きな邸宅ーーこの中にはいくつ位の部屋があるんだろう?(写真

 

Kevin Bauder, Leithart and Wilson on the Church, 2016(拙訳)

 

少し前に、ピーター・ライトハートは「はたしてプロテスタンティズムに将来はあるのだろうか?」と人々に問いかけました。ダグラス・ウィルソンはピーターの提示する回答に異議を唱え、二人の間でディスカッションが始まりました。

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教派主義的キリスト教について(by ピーター・J・ライトハート)

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Peter J. Leithart(1959~)ウェストミンスター神学大修士、ケンブリッジ大Ph.D. セイント・アンドリュース大神学部元教授。米国長老教会(PCA)の長老としての按手を受ける。2011年6月、Federal Visionに関する見解のことで長老会から(異端の疑いで)審査を受ける。2011年10月、審査の結果、長老会は彼の完全無罪を確認。現在、Communion of Reformed Evangelical Churchesの教職者。彼の主唱する「宗教改革的公同主義 "Reformational catholicism"」は改革派陣営内外で論争を呼んでおり、マイケル・ホートン、ケヴィン・ヴァン・フーザー、ダグラス・ウィルソン等からのレスポンスがある。竜巻のような人物(かも)

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プロテスタンティズムは終焉しつつあるのか?ーーピーター・ライトハート氏とダグラス・ウィルソン氏の公開ディベートから学ぶこと

2015年4月ニュー・アンドリューズ大で行なわれたピーター・ライトハート氏(写真左)とダグラス・ウィルソン氏(写真右)の公開ディベートの記録:「エキュメニズムと教会の標 “Ecumenism and the Marks of the Church.”」

 

目次

  • はじめに
  • 終末観の違い
  • おわりに

 

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恩寵と自然の関係をめぐっての20世紀カトリック内部論争とその躍動ーー新スコラ学と「ヌーヴェル・テオロジー(Nouvelle Théology)」(by ケヴィン・ヴァン・フーザー、トリニティー神学校)

 

 

目次

  • ヌーヴェル・テオロジー(Nouvelle Théology):「恩寵」は「自然」に浸透する〔本体論的調停〕

 

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愛しい主人の帰りを待ちわびつつ一人過ごす時間にーーアン・ブラッドストリートの信仰詩【17世紀ニューイングランド】

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アン・ブラッドストリート(1612-1672)。英国の裕福な清教徒家庭に生まれる。サイモン・ブラッドストリート氏と結婚した後、船で新大陸へ。それまでの比較的快適な生活から一転して厳しい荒野での生活が始まる。食糧難や病気、8人の子の子育て、家計のやりくり等さまざまな試練を通される中で、信仰の刷新を経験。彼女の信仰詩には、新しく見い出した信仰、家庭人としてのさまざまな日々の葛藤のことが素朴にのびやかに綴られている。

 

目次

  • 小さな翻訳後記
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