巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

言語における慣習性(conventionality)ーー「ヘブライ的思考 vs ギリシャ的思考」という教説の問題点について(by アンソニー・ティーセルトン)

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トーレイフ・ボーマン著『ヘブライ人とギリシヤ人の思惟』(新教出版社)(原題:Hebrew Thought Compared with Greek

 

ヘブライ語の歴史ーー「抽象」と「具体」(ジェフ・A・べンナー氏の教説)

 

Anthony Thiselton, 'Semantics and New Testament Interpretation', in Howard Marchall (ed.), New Testament Interpretation: Essays on Principles and Methods, Carlisle: The Paternoster Press, 85-88.(拙訳)

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懐疑に苦しむクリスチャンへの励まし②ーーなぜ懐疑主義は人間本性にフィットし得ないのかについて(by エスター・ミーク)

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目次

  • 「懐疑」から「確かさ」へ、そして再び「懐疑」【サイクルその2】
  • 「懐疑」から、、、そして次は何?【サイクルその3がスタート】
  • なぜ懐疑主義はフィットし得ないのかについて
  • そして今、どうなっているの?
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懐疑に苦しむクリスチャンへの励まし①ーー「知る」ことについて(by エスター・ミーク)

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エスター・L・ミーク。ペンシルベニア州ジュネーブ大学哲学科教授。ヴァン・ティル学派の前提主義、ジョン・フレームの多元遠近法(multiperspectivalism)及び、マイケル・ポランニーの暗黙知(tacit knowledge)をベースに、契約主義キリスト教認識論を構築。モダニズム的認識論、ポスト近代の懐疑主義その両方を批判しつつ、ポストモダンの世界で私たちキリスト者がいかにして神を知り、また証し人として生きてゆくべきかを探求する哲学者。尚、彼女はクリスチャン・ホームに生まれ育ちながらも、青春時代、大学、院生時代とずっと懐疑の問題に苦しんできた経験があり、本書は同様の葛藤を覚えている若いクリスチャンに対する励ましのメッセージともなっている。(詳しくは「知ることは可能か?」キリスト教認識論ーー21世紀の激戦地

 

目次

  • 「知る」ってどういうこと?
  • 「懐疑」から「確かさ」へ、そして再び「懐疑」【サイクルその1】

 

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「混沌」から「より明瞭」な方向へ羊を導いてくれる聖書教師

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目次

  • はじめに
  • 1.立場や前提やリソース元をごまかさず、率直に明かしてくれる教師
  • 2.解釈の「なぜ」に共に取り組んでくれる教師

 

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日の下に新しいものは一つもない。ーー宗教プロパガンダと暴走する「神聖」列車

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敬虔なるクリスチャンたちを乗せた列車が疾走している。

脇目もふらず、一心不乱に。

プロパガンダの旗がなびき、〈御用神学〉と〈宗教的熱心〉と〈盲目なる善意〉が一つに溶け合う。

おお愛する友よ!汝らもまた、古の街道をひた進むのか?

 

目次

  • 一揆を起こしたドイツの農民たちの処置に関し、マルティン・ルターが貴族たちに書き送った勧告文。
  • クリスチャンたちによる十字軍遠征の様子(1099年)
  • 十字軍によるヴァルド派クリスチャン集落の襲撃の様子(1488年/1489年)
  • 犯罪が美徳へと様変わりするためには、どれくらいの人数が必要なのだろうか?(by アディン・バロウ)

 

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「私は、昔の日々、遠い昔の年々を思い返した。」詩篇77篇を歌い祈る。/回顧と眺望(ピューリタンの祈り)

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出典

 

目に見える世界、目に見えない世界を治めておられる

至高なる統治者、

わが心は汝に引き寄せられます。

驚くべき汝の恵みとへりくだりゆえに。

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清い「オジサン」たちと共生する楽しい世界

「このブログを開くに至ったいきさつ」(証し)の中で告白しましたように、私は聖書的女性像を追い求め、探求する過程で、「聖書の教えに関する内容は(女性である自分が書くのではなく)男性教師・神学者の方々の論文を翻訳する」という方向転換をしました。1年4カ月ほど前のことです。

 

尚、これはすべてのクリスチャン女性に適用されるべき「掟」の類ではなく、ただ私という一個人が試行錯誤のプロセスの中で選択することにした一つの改革案でした。

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