巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

CCMロック問題のルーツ:福音主義の腐敗化に重大な役割を果たしたピーター・ドラッカーの経営学理論とメガチャーチ(by アラン・ローバック)

サドルバック・ワーシップ・チャンネル

「ワーシップは、歌のスタイルや音量やスピード云々をまったく問題にしていません。神様はあらゆる種類の音楽を愛しておられます。なぜなら、神様がそれらすべてをお造りになられたからです。早いテンポの賛美、遅いテンポの賛美、けたたましい賛美、ソフトな賛美、古い賛美、新しい賛美・・・・あなたはそれらを好んでいないかもしれません。しかし神様はそれらを好んでおられるのです!」(サドルバック教会主任牧師リック・ウォーレン氏「パーパス・ドリブン・ライフ」より)

 

目次

  • はじめに
  • 毒麦の教会ーーパーパス・ドリブン、「求道者にやさしい」教会、教会成長、そして新世界秩序 
  • ピーター・ドラッカーとメガチャーチ
  • ドラッカーの選んだ三人の福音主義リーダー
  • 教会的「フランチャイズ」システムの導入
  • キリスト教の「再定義」を図る
  • ビジョン・キャスティングとは何か?
  • 西洋教会の空洞化と腐敗

 

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ある中東圏改宗者の苦悩の告白「私がキリスト教会を去ることにした理由」ーーCCMロック礼拝が中東宣教にもたらしている破壊的影響について

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出典

 

少し前に実際に起こった出来事です。ある場所で中東ミッションを行なっている保守的な福音主義宣教団体で主任ディレクターの入れ替えがありました。

 

そしてこのディレクターの就任と共に、主日礼拝の中にCCMロックが初めて導入されました。そしてその後、2カ月以内に、スンニ派イスラム教を背景とする中東圏の求道者および初信者のほとんどが教会を去るという事態が発生しました。

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クリスチャン・エンターテイメント――福音主義教会の問題(by A・W・トーザー)

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Ⅱテモテ3:4b-5

「神よりも快楽を愛する者、信心深い様子をしながらその実を捨てる者となるであろう。こうした人々を避けなさい。」

 

クリスチャン・エンターテイメントは、完膚なきまで教会を汚染し尽くしているため、何百万という人はもはやそれが異端であることにすら気づいていない。

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聖書の神的意味に関する考察(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

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私の目を開いてください。私が、あなたのみおしえのうちにある奇しいことに目を留めるようにしてください。詩篇119:18

私は主を待ち望みます。私のたましいは、待ち望みます。私は主のみことばを待ちます。詩篇130:5

 

目次

  • はじめに
  • 第1章 神的意味と人間の意味(Divine meaning and human meaning)
    • 見方1
    • 見方2
    • E・D・ハーシュによる「ミーニング」と「シグニフィカンス」の区別
    • マラキ3:8-12の例

 

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時代を徹底的に生き抜いた信仰者、南原繁ーー「ナチス精神とその世界観的基礎」および歌集「形相(けいそう)」より

天なるや日は照らせども現身(うつそみ)のわれのいのちの常なげくなり  繁

 

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南原繁(なんばら しげる、1889-1974)。日本の政治学者。香川県大内郡南野村生まれ。1910年6月一高卒業。7月、東京帝国大学法学部に入学後、内村鑑三の薫陶を受け、以後、生涯に渡り、堅実なるキリスト者としての道を歩む。同信の矢内原忠雄と共に、戦時中、国体思想に対し一貫して批判者として立ち続ける。戦後、東京帝国大学総長として、次世代の育成に尽力。教え子に福田歓一(政治学史)、丸山眞男(日本政治思想史)等がいる。彼はまた歌人でもあり、自らの信仰や思想を歌集『形相』に収めている。

 

目次

  • 第三版序
  • ナチス精神とその世界観的基礎
  • 南原繁の歌集『形相』より

 

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アンティオケ学派の神学について(『ベイカー福音主義神学事典』他)

目次

  • イグナティオス
  • テオフィロス
  • サモサタのパウロ
  • ルキアノス
  • ヨハネス・クリソストムス
  • タルソの長老ディオドルス
  • テオドロス
  • キュロスのテオドレトス
  • ネストリウス
  • まとめ
  • 〔補足資料〕ジョン・メイエンドルフ著「ビザンティン神学―歴史的傾向と教理的主題」ーーカルケドン公会議以降のビザンティン神学について〔英文〕
    • Byzantine Theology after Chalcedon
    • Exegetical traditions.
    • The philosophical trends
    • The Problem of Origenism 
    • Preudo-Dionysius 

 

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