主権者なる主よ、
暗闇、無神論的な思い、不信仰の黒雲がわが身に忍び寄るとき、
そこに汝の愛の御目的をみさせてください。
おおそれは、御霊が遠ざけられることにより、私が今までに増し汝を褒めたたえる者とされ、
過去の成功を秘かに誇る私の自信を汝が懲らしめ砕くことにより、
隠れたところにあるわが不信の傷が癒されるためです。
主よ、汝の前でへりくだることができますよう、
どうか私を助けてください。
ーーそうです、〈人からの称賛〉という虚栄が、
人間の思いにまとわりつく卑しき自惚れであり、
私と汝の間に立ちふさがる障壁であるということを自ら認めることにより、そして、
ーーわが心は何よりも陰険であり、
思いも、口も、人生もいかに汝を欠いたものであるかということを認めることにより、
ーー罪もサタンも、
私が自分の罪を知り、へりくだらされ、
そこから汝によって力をいただくようになるべく、
汝によって許容された権勢であることを認めることにより、
ーーそして、不信心こそが私を汝から遮断し、
汝の威光、力、憐れみ、愛を感じさせなくする原因であることを認めることにより、
この者が汝の御前でへりくだることができますように。
そうした後、私を丸ごと所有してください。
汝だけがまことに貴く、善き御方です。
罪の凶悪性が、犯された罪の性質の内にあるというよりもむしろ、
その罪が他でもない主の〈御人格〉そのものに対してなされたという、その深刻さの内に在るということを、私が片時も忘れることがありませんように。
おお主よ、迫りくるさまざまな悪におびえる時、どうか私を慰めてください。
ーー自分自身の内にあっては、私という人間は有罪判決を受け、死にゆく虫けらに過ぎないけれども、
キリストの内にあって、私は神と和解し、生かされ、聖められた者であることを示してくださることにより、
ーー私自身は、か弱く、何一つ善を成し得ない者であるけれども、
主の内にあって、すべての事を成すことができるということを示してくださることにより、そして、
ーー今現在、キリストの内にあって私が持っているものは一部であるけれども、
まもなく天でそれを完全に持つことができるようになるということを示してくださることにより、
主よ、どうかこの者を慰めてください。アーメン。
Humiliation, The Valley of Vision: A Collection of Puritan Prayers & Devotions(私訳)