巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

暗闇の中での導き(by ジョン・マクダフ)

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目次

暗闇の中での導き(ジョン・マクダフ) 

 

John MacDuff, Guidance in the Dark (拙訳)

 

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ジョン・マクダフ(John MacDuff, 1818-1895)は、19世紀のスコットランドの説教者です。

 

 

神よ、あなたのもろもろのみ思いは、なんとわたしに尊いことでしょう。(詩篇139:17)

 

わたしは盲人に、彼らの知らない道を歩ませ、彼らの知らない通り道を行かせる。彼らの前でやみを光に、でこぼこの地を平らにする。これらのことをわたしがして、彼らを見捨てない。(イザヤ42:16)

 

時に、私たちに対する神のお取扱いは不可解に思われます。主の御思いはとても深くーー主の道は見い出し難くーー、しかも現状は不安なことに満ち、未来には困難が山積みです。あたかも盲人が昼間に手探りしながらもがき進んでいるかのようです。

 

人生すべてが迷路のように入り組んだラビリンスのように見え、私たちは案内糸を見失ってしまいました。道はどこも八方塞がりのようにみえます。パロの軍隊が後ろに迫って来ており、荒れ狂う紅海が目の前にあります。「ああ、身動きがとれない。荒野が私たちを閉じ込めてしまった。」(出14:3参)

 

あるいはある重大な決断を前に、あなたは悪戦苦闘しているのかもしれません。あなたの下す決定如何によって今後の将来が大きく変わってくる可能性があります。「一体どちらを選べばよいのだろう?」「私の為そうとしている決心の中に果たして、ひそかな自己中心や肉的動機が混ざっているのだろうか?」「ああ、何が最善なのかを見極める力が自分にはない!」

 

戸惑い、意気消沈している友よ!揺れ動き、落ち着かず、不安な思いの只中にあって、次のことをあなたの慰めにしてごらんなさい。ーーそう、神の御思いがあなたの上にあることを。主は盲目な者の導き手です。「イスラエル人に前進するように言いなさい」(出14:15)。

 

困難や試練が極に達しもうどうしようもなくなったその危機にあって、主は、ご自身を求め、信頼する民すべてに顕れてくださり、導きと解放を賜わってくださいますーー、おそらく、私たち自身の予期したようにではなく、神ご自身が最善と考える方法によって。第四の夜回りに、イエスは湖の上を歩いて弟子たちの方に来てくださいました。

 

詩篇107:4-7

4彼らは荒野や荒れ地をさまよい、住むべき町へ行く道を見つけなかった。

5 飢えと渇きに彼らのたましいは衰え果てた。

6 この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救い出された。

7 また彼らをまっすぐな道に導き、住むべき町へ行かせられた。

 

雲の柱の中におられる神に安心してよりかかってごらんなさい。主はイスラエルの民になさったように、あなたを導き、こうしてあなたは「大河であったところを歩いて渡ります」(詩66:6参)。不信に陥りそうになっている魂に対し「静まりなさい」と主は優しく戒めます。「わたしこそ神であることを知れ。」(詩46:10)

 

おお、私たちが主の御声を聞くことに繊細であったら、今抱いている不安や混乱した思いのとげのどれほど多くが人生から取り去られることでしょう!「これが道だ。これに歩め。」(イザヤ30:21)「すばらしい道ーー優しい道ーーそして、あらゆる辱めと共に訪れる、唯一の正しい道。」(エヴァンズ)

 

そうです、信じてごらんなさい。「主のすべての道〔そして、現在あなたが通らされている暗く苦しい道は、それがなんであれ、「主のすべての道」の中に含まれています。〕は、その契約とあかしとを守る者にはいつくしみであり、まことである。」(詩25:10)

 

当てにならない導きに心を寄せてはなりません。そして次の御言葉をあなたの崇高なる決意となさい。「主を、わたしは避けどころとしている。どうしてあなたたちはわたしの魂に言うのか。『鳥のように山へ逃れよ』と。」(詩11:1)

 

人生におけるあらゆる「曲がり角」を天の御父の抱いておられる賢明にして摂理的「御思い」であると受け取りなさい。そしてネヘミヤの言葉の中にあなたの切なる祈りを注ぎ込みなさい。「私の神。どうか、、私をいつくしんでください。」(ネヘ5:19)

 

そうした後、御手の中にあなたの悩みを差し出し、それをそのまま、そこに置いてきなさい。「主は、あなたの義を光のように、あなたのさばきを真昼のように輝かされる。」(詩37:6)

 

あなたは波瀾に満ちた過去のことを憂いているのでしょうか。しかしおお主の祝福のなんという輝きーー神の愛なる御思いでふち取られた回想ーー主の恵み深き御介入ーーそして劇的な救出の数々!それらを思い出してごらんなさい。そしてそれらを胸に、これからも私は主に信頼し続けていくと決意するのです。「あなたは私の助けです。私を見放さないでください。見捨てないでください。私の救いの神。」(詩27:9)

 

「知恵ある人は皆、これらのことを心に納め、主の慈しみに目を注ぐがよい。」詩篇107:43

 

詩篇27篇7-10節を歌い祈る

 

 

詩篇27篇7-10節(歌詞:Scottish Metrical Psalter, 旋律:St Botolph)

 

7.O Lord, give ear unto my voice, when I do cry to thee;

Upon me also mercy have, and do thou answer me.

聞いてください。主よ。私の呼ぶこの声を。私をあわれみ、私に答えてください。

8.When thou didst say, seek ye my face,then unto thee reply

 Thus did my heart, above all things thy face, Lord, seek will I.

あなたに代わって、私の心は申します。「わたしの顔を、慕い求めよ。」と。主よ。あなたの御顔を私は慕い求めます。

9.Far from me hide not thou thy face; put not away from thee

 Thy servant in thy wrath: thou hast an helper been to me.

 O God of my salvation, leave me not, nor forsake:

どうか、御顔を私に隠さないでください。あなたのしもべを、怒って、押しのけないでください。あなたは私の助けです。私を見放さないでください。見捨てないでください。私の救いの神。

10.Though me my parents both should leave, the Lord will me up take.

私の父、私の母が、私を見捨てるときは、主が私を取り上げてくださる。