巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

神と共に歩む(ウィリアム・クーパーの信仰詩)

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エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。(創5:24)

 

おお、神と、より近く歩むことができたなら!

静寂にして天的な心境、

路を照らし出す光、

それが私を小羊の元に導くのだ!

 

初めて主を見た時に知った、

あの至福は今、どこにあるのだろう?

イエス、そして彼の御言葉に対して抱いていた

魂を揺さぶるようなあの情熱はどこにいったのだろう?

 

かつてどんなにか平安な交わりの時を享受していたことだろう。

それらの甘美な追憶は今も脳裏にある。

しかし、それらは痛ましい虚空を残し去っていった。

この世のどんなものも決して満たし得ない虚空を。

 

戻ってきておくれ、おお聖なる鳩よ、戻ってきておくれ、

安息をはこぶ 甘美な伝達者よ。

汝を嘆かせ、わが心から汝を締め出す

あらゆる罪を私は憎む。

 

私にとって最も愛しく心惹かれる偶像、

それがどんなものであれ、

おお主よ、それを汝の王座から引き離し、もぎ取り、

汝だけを敬拝する者とさせたまえ。

 

そうすれば、憂いの雲なき澄みわたった晴空のごとく、

静けさのうちに、神と親しき歩みができることだろう。

そして、より純粋なる光が路を照らし出し、

私を小羊の元へと導いていくだろう。

 

William Cowper (1731-1800), Walking With God(私訳)