エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。(創5:24)
おお、神と、より近く歩むことができたなら!
静寂にして天的な心境、
路を照らし出す光、
それが私を小羊の元に導くのだ!
初めて主を見た時に知った、
あの至福は今、どこにあるのだろう?
イエス、そして彼の御言葉に対して抱いていた
魂を揺さぶるようなあの情熱はどこにいったのだろう?
かつてどんなにか平安な交わりの時を享受していたことだろう。
それらの甘美な追憶は今も脳裏にある。
しかし、それらは痛ましい虚空を残し去っていった。
この世のどんなものも決して満たし得ない虚空を。
戻ってきておくれ、おお聖なる鳩よ、戻ってきておくれ、
安息をはこぶ 甘美な伝達者よ。
汝を嘆かせ、わが心から汝を締め出す
あらゆる罪を私は憎む。
私にとって最も愛しく心惹かれる偶像、
それがどんなものであれ、
おお主よ、それを汝の王座から引き離し、もぎ取り、
汝だけを敬拝する者とさせたまえ。
そうすれば、憂いの雲なき澄みわたった晴空のごとく、
静けさのうちに、神と親しき歩みができることだろう。
そして、より純粋なる光が路を照らし出し、
私を小羊の元へと導いていくだろう。
William Cowper (1731-1800), Walking With God(私訳)