巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

主よ、無知から来る「大胆さ」を人はどうすればいいのでしょうか?【自己反省と嘆きと祈り】

David's Punishment, by Julius Schnoor von Carolsfeld

 

反省文

パウロは「どういうばあいにも恥じることなく、いつものように今も大胆に語って」(ピリピ1:20a)と言っています。パウロは実に命の危険にさらされる中で、大胆に福音を宣べ伝えました。

 

また新約教会の信者たちが「心を一つにして、神に向かい」祈ると、「その集まっていた場所が震い動き、一同は聖霊に満たされ、神のことばを大胆に語りだした」(使4:24、31)と書いてあります。

 

しかし私は最近本当に、「聖霊に満たされた」結果として生じる大胆さとは違う、純粋に「無知」から来る嘆かわしい種類の大胆さというものの存在に気づかされ、過去の自分の言行を振り返り、全く恥じ入っています。つまり、聖霊は人を大胆にしますが、無知もまた違った形で人を大胆にするのだということを今、自分自身の内に見、そのことを嘆いています。おお主よ、憐みたまえ。

 

これまでさまざまな運動や人物を評価する上で、私はあまりにも性急に、しかも一面的な判断を下す傾向があったように思います。そのことを反省しています。過去に書いたブログにもそのような性質のものが散在しており、今後、気づき次第、削除していこうと思っています。

 

嘆願の祈り

 

「主よ、憐みたまえ!」

 単一にして切なる嘆願が込められたこの祈り。

 

私は慈愛に満ちた神に祈ります。

ああ、汝の偉大なる御力によって、この罪びとを救いたまえと。

 「主よ、憐みたまえ!」

 

深い絶望の谷の内で慟哭する時、

私は心を振り絞り、力の限り祈り、叫び求めます。

「主よ、憐みたまえ!」。

 

そしてこの地上での旅路を終える時、

わが魂は、なおもこの祈りを祈りましょう。

墓を超え、永遠の希望をみつめつつ、

「主よ、憐みたまえ!」と。

 

-Lord Have Mercy,

translated from Russian by Natalia Sheniloff(私訳)

 

ピューリタンの祈り

おお わが救い主、私を助けてください。

私はいつまで経っても学ぶことができず、

すぐに忘れてしまい、

登ろうにも その力のない弱い者です。

 

今はもう山頂にいるべき時ですが、

私はいまだに山のふもとにいます。

 

私は、自分の恵みなき心、

祈りに欠ける日々、愛のなさ、

天的な競走にたいする怠惰、汚れた良心、

無為に過ごしてしまった多くの時間、

用いようとしなかった数々の機会、、

こういったことを思い、心痛めています。

 

辺り一面、光が照らしだされているのに、私は盲目です。

どうか私の目からおおいを取り除いてください。

そして不信仰という悪しき心を砕いてください。

 

ああ、汝のことを深く学び、汝のことを黙想し、

汝を見つめつづけることが他の何にもまして 

私の喜びとなりますように。

 

マリアのように汝の足もとに座り、

ヨハネのように汝の御胸に寄りかかり、

ペテロのように汝の愛を慕い求め、

パウロのようにすべてのものを、ちりあくたとみなすことができますように。

 

主よ、恵みが増し加わり、

その中でさらに前進していくことができるよう助けてください。

 

そうすれば、わが人格は、より堅実なものとなり、

より精力をもって物事に取り組むことができ、

生き方においても、高尚さが増し加わり、

汝への献身にさらなる炎がともされ、

わが情熱の中に、よりいっそうの忠実さがみられるようになるでしょう。

 

創造主なる主の内にのみ見い出されるものを

被造物の中に求めようとすることが決してありませんように。

 

信仰により、たえず汝を求めさせてください。

ああ、王の王、主の主、わが内でお働きください。

そうすれば、私は勝利のうちを歩み、

わが使命を全うすることができるでしょう。

 

"A Disciple's Renewal", The Puritan Prayers and Devotions(私訳)

 

詩篇88篇 悲しみの吐露と歌


An outpouring of Sorrow(悲しみの吐露)

*日本語の部分は英語の直訳です。

1. Lord, the God of my salvation, Day and night I cry to Thee;
主よ、あなたはわが救いの神です。私は昼も夜も、あなたに叫び求めています。
Let my prayer now find acceptance, In Thy mercy answer me.
私の祈りをみ前にいたらせ、私の叫びに耳を傾けてください。
Full of troubles and affliction, Nigh to death my soul is brought.

私の魂は悩みに満ち、私のいのちは陰府(よみ)に近づきます。
Helpless, like one cast forever From Thy care and from Thy thought.
私は、打ち捨てられ、力のない人のようになりました。そして
あなたが再び心にとめられない者のようになりました。

2. Thou hast brought me down to darkness,'Neath Thy wrath I am oppressed;
あなたは私を深い穴、暗い所、深い淵に置かれました。あなたの怒りは私の上に重く、
All the billows of affliction Overwhelm my soul distressed.
あなたは、もろもろの波をもって私を苦しめられました。
Thou hast made my friends despise me, And companionless I go,
あなたはわが知り人を私から遠ざけ、私を彼らの忌みきらう者とされました。
Bound, and helpless in my bondage, Pining in my bitter woe.
私は閉じ込められて、のがれることはできません。

3. Unto Thee with hands uplifted Daily I direct my cry;
主よ、私は日ごとにあなたを呼び、あなたに向かってわが両手を伸べました。
Hear, O Lord, my supplication, Hear and save me ere I die.
おお主よ、私の嘆願を聞いてください。どうか祈りを聞き、私をお救いください。
Wilt Thou wait to show Thy wonders And Thy mercy to the dead?
あなたは死んだ者のために奇跡を行なわれるでしょうか。
亡き人の魂は起き上がって、あなたをほめたたえるでしょうか。
Let me live to tell Thy praises, By Thy lovingkindness led.
あなたの恵みにより、生きてあなたを賛美する者とさせてください。

4. Still, O Lord, renewed each morning Unto Thee my prayer shall be;
しかし、おお主よ、この私はあなたに叫んでいます。夜明けに、私の祈りはあなたのところに届きます。
Cast me not away forever, Let me now Thy favor see.
決して私を捨てないでください。そしてあなたの愛を見させてください。
All my life is spent in sorrow, Grief and terror always nigh,
私の人生はいつも悲しみの中にありました。そして悲嘆と恐れが常に近くにありました。
Waves of wrath have surged about me; Show Thy mercy ere I die.
燃える怒りの波が私の上を越えました。どうか私に恵みを示してください。 

5. Friend and lover are departed, Dark and lonely is my way;
友も、愛する者も私から離れて行き、私の前途は 暗く、孤独です。
Lord, be Thou my friend and helper, Still to Thee, O Lord, I pray.
主よ、どうかあなたが私の友となり、助けとなってください。
おお主よ、あなたに祈ります。
Lord, the God of my salvation, Day and night I cry to Thee;
主よ、あなたはわが救いの神です。私は昼も夜も、あなたに叫び求めています。
Let my prayer now find acceptance, In Thy mercy answer me.
私の祈りをみ前にいたらせ、私の叫びに耳を傾けてください。