巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

「この聖書テキストには果して『意味』があるのだろうか?」ーーケヴィン・ヴァン・フーザーの著書レビュー(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

 

Vern Poythress, Review of Kevin Vanhoozer’s Is There A Meaning In This Text? in Westminster Theological Journal 61/1 (1999) 125-28. (拙訳)

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眠り、目覚める時(信仰詩)

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イザヤ26:19

あなたの死人は生き返り、私のなきがらはよみがえります。さめよ、喜び歌え。ちりに住む者よ。あなたの露は光の露。地は死者の霊を生き返らせます。

 

われわれは眠りについた。

ーー死の眠り、夢の死。

過ぎゆく喜び、いつまでも去らない悲哀。

干からびた魂は、

僻遠たる小川のせせらぎに焦がれ呻いていた。

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人間の忠実さ、脆さ、そして神の憐れみ。

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あなたの真実は代々に至ります。詩篇119:90a

 

「○○説/○○主義を握りしめている人は、そうすることで自分自身を守っているのだと思います。」とある方がコメントしてくださいました。

 

自分自身を守っている、、、うーん、私はどうなんだろう。自己防衛の手段として○○説/○○主義を握りしめているという側面があるのかな?そしてもしそれがあるのだとしたら、その原因は何だろう、、そんなことに想いを巡らせていました。

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聖書に取り組む際、私たちは自らの持つ「諸前提」をどうすればいいのか?(by D・A・カーソン、トリニティー神学校)

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目次

  • 前提的および歴史的誤謬
  • 新解釈(New Hermeneutic)の影響
  • 疎隔(distanciation)の必要性
  • まとめ

 

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詩篇1篇を愛した教父たちーー黙想と歌

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4世紀の教父アタナシオスは詩篇を植物園の多様性にたとえました。

 

目次

  • 詩篇1篇を愛した教父たち
  • 詩篇1篇ーヘブライ語による吟唱
  • 詩篇1篇ーコイネー・ギリシャ語による吟唱
  • 詩篇1篇ー英語による歌唱

 

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「知ることは可能か?」キリスト教認識論ーー21世紀の激戦地

目次

  • エスター・ミーク著『Longing to Know』の書評(by ジョン・M・フレーム、フロリダ州改革派神学校)
  • エスター・ミーク著『Longing to Know』の書評(by D・A・カーソン、トリニティー神学校)
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認識論の必要性ーーマイケル・ポランニーについて(by フランシス・シェーファー)

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フランシス・A・シェーファー(1912 –1984)

 

Francis A. Schaeffer, He is there and He is not silent in Trilogy (Wheaton, 1990), chap.3. The Epistemological Necessity: The Problem, 311-313(抄訳)

 

さて、我々はまた、「階下」にある実証主義に注意を向けなければならない。この哲学はかつて合理主義的な人間にとっての偉大なる希望であったが、今や次第に息絶えつつある。

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