巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

眠り、目覚める時(信仰詩)

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イザヤ26:19

あなたの死人は生き返り、私のなきがらはよみがえります。さめよ、喜び歌え。ちりに住む者よ。あなたの露は光の露。地は死者の霊を生き返らせます。

 

われわれは眠りについた。

ーー死の眠り、夢の死。

過ぎゆく喜び、いつまでも去らない悲哀。

干からびた魂は、

僻遠たる小川のせせらぎに焦がれ呻いていた。

 

われわれは目を覚ました。ーーおお、この美しき地を何と表現したらよいのだろう。

魂は叫ぶ、「かつてどの心も理解できなかった驚異がここに在る」と。

  

太陽でも月でもない光が、

朝のように輝き、夕のように甘美な色に染まっている。

そして永遠の昼の榮光が、歓喜にみちた足を照らしている。

 

もはや小川の隔遠に嘆くことなく、

飢え渇いた唇はついに心ゆくまで清水を飲む。

焼けつく日を思い出すこともない。

砂漠は、すでに過ぎ去ったからだ。

 

そこでは沈黙が愛のやさしさとなり、

主ご自身の中で歓喜のうちに憩っている。

われわれの唇は主の聖吻により清められ、

ひたすらこの御方のみを称える。

 

この御方のみ。

ーーなぜなら、そこを満たしているのは唯キリストのみであるから。

光輝、きらめく河、そして詩篇。

音の調べとご自身の喜び、

永遠(とわ)なる静けさ。

 

隠れ家、強風からの避け場、

栄光ある神殿。おお神の小羊は汝であられ、

われらが魂はついに

黄金の内庭に入る。

 

目ざめよ!

顔と顔を合わせ汝を讃仰するために。

おお主よ、

汝の聖所にて御思いの芯奥を覚るべく

今よりとこしえまで

われらを引き寄せ、別ちたまえ。

 

C.P.C., Sleeping and Waking(私訳)