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巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

それでも歌鳥はうたう。(エミー・カーマイケルの信仰詩)

詩・祈り・エッセー

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主よ、汝のしもべは、家になにも持っていません。

共用のオイル一杯でさえも。

 

なぜなら、冷酷で強硬な〈あの人〉が、

――人が「苦痛」と呼ぶ、武装した〈あの人〉が、

繰り返し、繰り返し、私のまずしい家を襲い、

荒らし回るからです。

 

それでも自分には勇気があると思っていました。

どんな時にも静かにしのぶ忍耐があると。

そして時折のたのしい歌が。

 

でも今、私は知りました。

汝のしもべには本当になにも無いということを。

 

歌鳥と、彼女の折れた羽。

 

――

わがしもべよ。わたしは家に来ている。

 

苦痛の極限を知るわたしは、

肉と霊をひるませ、怖気づかせるあの者の力を

知りすぎるほど知っている。

わたしは、むち、棘、釘を忍苦しなかっただろうか?

 

汝の勝利者であるわたしが、家にいる。

だから心を騒がせてはいけない。恐れてはならない。

わが子よ、わたしがここに在るのなら、なにを恐れるのか。

折れた羽にわが御手がふれるとき、

汝は、いよよ勇武な歌を謳うようになるだろう。

 

Amy Carmichael, Nothing in the House(私訳)