出典
かつての学校の先生を20年ぶりに写真で拝見しました。外見も表情もまるで別人のように変わっておられ驚きました。この20年の間に先生の人生に何が起こったのでしょう。なぜこれほどまでに激変されたのでしょう。もしかしたらなにか大きな悲しみを通られたのかもしれません。あるいは、ただ一日一日の「時」の積み重ねにより徐々に彼女は今の彼女になっていったのかもしれません――。
聖書神学は正教理解に有益!(by セラフィム・ハミルトン)【福音主義と東方正教の架け橋】
カッパドキア教父たちと三位一体論
カッパドキア三教父
4世紀のキリスト教世界を混乱させたアリウス派論争の収拾に大きな役割を果たし、ニカイア信仰の確立に尽くしたギリシア教父たち。大バシレイオス、その弟ニッサのグレゴリオス、両者の友人ナジアンゾスのグレゴリオスの3人で、すべて小アジアのカッパドキアの出身のため「カッパドキア三星」ともよばれる。アリウスが提起した問題、すなわち父なる神と子なるキリストとの関係は、ニカイア公会議(325)で、両者が同一実体であるとしていちおうの解決をみたはずであったが、その後約半世紀にわたって激しい論争が続いた。そこで、ギリシア古典の教養を身につけ、キリスト教神学にギリシア哲学の方法を導入したカッパドキア三教父は、アリウス派論争の調停者の役割を果たし、381年のコンスタンティノープル公会議で、ニカイア公会議の決定を確認する形で論争を終結させた。かくしてキリスト教の教義の根幹をなす三位一体論が完成した。(出典)
目次
- 坂口ふみ著『〈個〉の誕生 キリスト教教理をつくった人びと』岩波書店、1996年(谷 隆一郎氏書評、中世思想研究39号)
- バシレイオスのウーシア - ヒュポスタシス論(土橋茂樹氏、中世思想研究 (51), 25-41, 2009)
- 序
- Ⅰ バシレイオスとエウノミオス
- 1.ウーシアとヒュポスタシス
- 2.二つのエピノイア論
- Ⅱ ホモイウーシオス(相似本質)期のバシレイオス
- Ⅲ 『聖霊論』における力動的ウーシア論への展開
- 1.プロティノスの影響
- 2.共に数えられる三位格
- おわりに
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