巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

司教任命を巡るバチカン・中国暫定合意の「地ならし」をしたセオドア・マキャリック枢機卿【ザンクト・ガレン・マフィアの暗躍】

迫害下にあるカトリック司教たちの涙の嘆願にも拘らず、バチカンは中国コミュニスト政権との「一致」の方を選んだ。(CHINA-VATICAN The tears of Chinese bishops. A portrait of Msgr. Zhuang, bishop of Shantou) 

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米シカゴ大司教ブレーズ・キューピッチ枢機卿の打ち出している「パラダイム転換」教説の背後に潜んでいる反カトリック的革新思想について

セオドア・マキャリック元枢機卿(写真中央)に「〔教皇〕フランシスコのスピリット賞」を贈呈するブレーズ・J・キューピッチ枢機卿(写真左)。2016年10月27日、ニューヨークの受賞ディナー席にて。(CNS photo/ courtesy Catholic Extension) 引用元

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第二バチカン公会議研究④ーーヨーゼフ・ラッツィンガーの回想記

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第二バチカン公会議出典

 

ベネディクト16世ヨーゼフ・ラッツィンガー著(里野泰昭訳)『新ローマ教皇ーーわが信仰の歩み』(春秋社)より一部抜粋

(下の目次の小見出しは読みやすさを考え、ブログ管理人が任意に作成したものです。)

 

目次

  • どのテーマから第二バチカン公会議を始めるか?
  • 劇的な対決ーー「啓示の源泉」を巡って
  • J・R・ガイゼルマンーー「一部は聖書、一部は伝承」
  • 聖書の「内容的完結」というキャッチフレーズがひとり歩きを始める
  • ルターの「聖書のみ」と、最終決定機関としての聖書解釈学
  • ガイゼルマンのテーゼの問題点
  • トリエント公会議の議論の深さ、広さに気づく
  • 啓示の本質
  • 混乱と変化
  • 神学者支配の新傾向、人民主権の理念、解放の神学

 

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第二バチカン公会議研究③ーーピーター・A・ヒーズ首司祭著『第二バチカン公会議の教会論的革新:バプテスマ及び教会に関するローマのエキュメニカル神学に対する東方正教会批評』

 

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Fr. Peter Alban Heers D.Th., The Ecclesiological Renovation of Vatican II: An Orthodox Examination of Rome's Ecumenical Theology Regarding Baptism and the Church 

 

ピーター・ヒーズ首司祭(Fr. Peter Heers)。米国テキサス州ダラスの聖公会司祭の家庭に生まれる。1992年、両親及び父親の司牧する教区信徒の大部分が正教に改宗。ピーター氏自身は、聖公会を離れた後、カトリシズムに向かい、2年間、ローマ・カトリック教会で入門講座を受講しつつ道を模索。最終的に正教に改宗。ギリシャの国立テサロニケ大学神学部博士号(Ph.D.)。2014年、アトス山修道院にて首司祭に叙聖。2017年より、NYにある聖トリニティー正教神学院教授。Three Hierarchsアカデミー学長も務める。 

 

  • 著書の目次
    • 序:公会議の歴史的、神学的文脈(Introduction: The Historical and Theological Context of the Council)
    • 第1部 バプテスマ及び教会に関するローマ・カトリック教義の歴史的発展の鍵となる諸側面
    • 第2部 エキュメニズムに関する教令(Unitatis Redintegratio)におけるバプテスマと教会
    • 第3部 要約と結論
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第二バチカン公会議研究②ーーロマノ・アメリオ著『イオタ・ウヌム(Iota Unum)』(1985年)

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ロマノ・アメリオ著『イオタ・ウヌム(Iota Unum)』(原著1985年にイタリア語で出版)

 

Iota unum non praeteribit.

Not one jot, nor one tittle shall pass away.

(律法の中の一点一画でも決してすたれることはない。)マタイ5:18

 

 
  • 目次
    • 第1章ーー危機(The Crisis)
    • 第2章ーー歴史的スケッチ:教会のさまざまな危機(Historical Sketch: The Crises Of The Church)
    • 第3章ーー公会議の準備(The Preparation of The Council)
    • 第4章ーー公会議の経過(The Course of The Council)
    • 第5章ーー公会議後の時期(The Post-Conciliar Period)
    • 第6章ーー公会議後の教会、教皇パウロ六世(The Post-Conciliar Church, Paul VI)
    • 第7章ーー祭司制における危機(The Crisis of the Priesthood)
    • 第15章ーーピュロニズム/絶対懐疑論(Pyrrhonism)
    • 第16章ーー対話(Dialogue)

 

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第二バチカン公会議研究①ーー教皇庁教理省「教会論のいくつかの側面に関する問いに対する回答」(2007年)

 

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教会とは何だろう?教会が教会である要素は何だろう。そして教会と非教会の境界線はどこにあるのだろう?

絵:フラ・アンジェリコ作、Lunette of the west wall in Niccoline Chapel  

 

目次

  • 教皇庁教理省「教会論のいくつかの側面に関する問いに対する回答」(2007年)
    • 序文
    • 問いに対する回答
      • 第1の問い――第二バチカン公会議はそれまでのカトリックの教会に関する教えを変えましたか。
      • 第2の問い――「キリストの教会はカトリック教会のうちに存在する」とはどういう意味ですか。
      • 第3の問い――なぜ単に「ある(est)」ではなく、「存在する(subsistit in)」ということばが採用されたのですか。
      • 第4の問い――なぜ第二バチカン公会議は「教会」ということばをカトリック教会との完全な交わりから分かれた東方教会にも用いるのですか。
      • 第5の問い――公会議文書や公会議後の教導職の文書は、なぜ16世紀の宗教改革から生まれたキリスト教共同体に「教会」という呼び名を用いないのですか。

 

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