巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

見よ、真夜中に花婿がやって来る。(♪ Behold, the Bridegroom comes in the middle of the night)

f:id:Kinuko:20210424220131j:plain

マタイの福音書25章1-13節(十人のおとめの譬え)

25:1 「そこで、天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれともし火を持って、花婿を迎えに出て行く。

2 そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。

3 愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。

4 賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持っていた。

5 ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。

6 真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。

7 そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。

8 愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。わたしたちのともし火は消えそうです。』

9 賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、店に行って、自分の分を買って来なさい。』

10 愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のできている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。

11 その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてください』と言った。

12 しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と答えた。

13 だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから。」

続きを読む

聖グレゴリウス・パラマスとヘシュカスト論争(by マークス・プレステッド教授)

 f:id:Kinuko:20210404214357j:plain

Marcus Plested on St Gregory Palamas and the Hesychast Controversy, 2021.(抄訳)


「結論を申し上げますと、(ポドスカルスキー見解に代表されるような)「理性の敗北」、(ロスキーらの見解に代表されるような)「アンチ・スコラ哲学的神秘神学の勝利」、その他もろもろのアンチ・ラテン観を正当に特徴づけるようなものは、聖グレゴリウスの神学の中には見い出されません。つまり、パラマスの神学があたかもラテン西洋スコラ哲学に対するアンチテーゼであるかのような提言は妥当とは言いかねるということです。」

続きを読む

アンチ西洋ポレミックスを克服し、西洋世界における福音宣教の使命を全うするために(by パトリック・カルディーン神父、正教会)

f:id:Kinuko:20210404222339j:plain

Western Orthodoxy with Guest Fr. Patrick Cardine – Reason and Theology

 

  • なぜ東方正教会は西方典礼を必要としているのか。――ポレミックスを克服し、全伝統を回復し、西洋世界における福音宣教の使命を全うするために(Why the Eastern Orthodox Church Needs the Western Rite: Moving Past Polemics, Restoring the Whole Tradition,and Fulfilling our Mission in the West)
    • I. 序(Introduction)
    • II. ポレミックスの問題を認識する(Recognizing a Polemical Problem)
    • III. 西方キリスト教伝統に対する不正確な描写およびポレミックスを介した自己認識(Inaccurate Depictions of Western Tradition & Self-Concept Via Polemics)
      • 聖アウグスティヌス(St. Augustine) 
      • カンタベリーのアンセルムス(Anselm of Canterbury )
      • トマス・アクィナス(Thomas Aquinas) 
    • IV. ビザンチン一覧表(The Byzantine Lists; Different Forms, Different Faiths)
    • V. アンチ西洋偏見が福音宣教にもたらしている負の影響について(Anti-Western Bias Affecting Evangelism)
    • VI. カトリック性、全伝統(Catholicity; The Whole Tradition)
  • VII. 参考資料(RESOURCE LIST)
    • 著書
    • 論文
    • ビデオ
    • その他オンライン資料

 

 

続きを読む

トマス主義者とパラマス主義者の会話 ~春の庭園にて~

f:id:Kinuko:20210322230633j:plain

出典

 

The Thomist and the Palamite,, Eclectic Orthodoxy, 2014. (拙訳)

 

パラマス主義者:「君は、神のウーシア(本質)とエネルゲイアの間に何ら区別を置いていない。そして、君は『神は有限態において被造物に対しご自身をお与えになった』と言っている。つまり、神的エネルゲイアが有限態において与えられているっていうことだよね。君、それは明らかに不可能なことだよ。

続きを読む

ニワトリはどうして道を横切ったの?〔プロテスタント・愉快なジョーク篇〕

 

f:id:Kinuko:20210322181559j:plain

ニワトリがなぜ道を横切ったのか、――彼のその動機がいちいち問いただされない世界を僕は夢見ている。

続きを読む

ペテロの首位性――誰が東方正教会を代表して語ることができるのだろう?(by パンデレイモン・マヌサキス神父)

f:id:Kinuko:20210313172614j:plain



fr. John Panteleimon Manoussakis, For the Unity of All: Contributions to the Theological Dialogue between East and West (Eugene, Oregon: Cascade, 2015), 27-32. January 31, 2018(抄訳)

 

churchlifejournal.nd.edu

 

目次

  • 一つのパラドックス
  • 司教的平等(Episcopal Equality)
  • 「全地公会議(The Ecumenical Council)が正教会における最高権威である」という主張
  • 「キリストご自身が教会の頭である。だから第一人者は必要ない。」という主張
  • 「信仰および儀式に関する共通した規則こそが権威の源泉である」という主張

 

続きを読む