巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

ふるさとの訛なつかし

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元プロテスタント教会ユースパスターでカトリックに改宗されたキース・ネスター氏が、「カトリック教会に対するプロテスタント信者の誤解ベスト5」を身振り手振りを交え、真に迫って解説しておられます。

 

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取り扱っているテーマ自体は深刻なのですが、さすが元ユースパスター!表現力が抜群かつ、真剣&funnyのコラボレーション連続で、笑わずにはいられません。おそらくカトリックの若い人だけでなく、プロテスタントの若者にとっても楽しめ、また勉強になるビデオだと思います。

 

私はプロテスタント時代、誤解ベスト5の内、4つは自分でも言っていた覚えがあります。(さすがに一番目の‟カトリック教会は大娼婦バビロン”というのは当時もちょっと信じがたいなあと思っていましたけど。)そして自分がカトリックの方角へ向かいつつあった時、今度は私の変遷を案じるプロテスタントの牧師さんや友人たちの口から誤解ベスト5の諸内容を聞かされました。つまり、私は誤解する側の人間でもあったし、誤解される側の人間でもあったということです。

 

それにしても「血は争えない」というのか、福音主義出身の私はカトリック教師キース師のこのエヴァンジェリカル盛り盛りの雰囲気がやっぱり好きです。元気いっぱいでパッショネートで、「世界の果てまで福音伝えに行くぞぉー!おぉー!」という感じの福音主義教会のあの熱気、あのひたむきさ、あの情熱――。石川啄木の「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聞きにゆく」という短歌のごとく、私もまた、エヴァンジェリカルなふるさとの訛(なまり)がなつかしくて、それで「そを聞きにゆく」べくキース師のところにふらっと立ち寄り、彼の話に笑ったり涙ぐんだりしているのかもしれません。

 

プロテスタント・カトリック両者の確執やパラダイムの違い、誤解は現在に至るまで厳として存在します。でもその違いや誤解を、こんなに真剣に、こんなに面白く、そしてこんなに愛らしく解説してくれる人がいるというのはとても素敵なことだと思います。彼のような存在は、平和をつくる者(peace maker、マタイ5:9)としてキリストのみからだ全体にとって祝福だと思います。正教とカトリックの間にも、キース師のような愛と情熱とユーモアにあふれたコミュニケーターがいてくれると嬉しいです。

 

ー終わりー