巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

はじめての告解

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今朝、はじめての告解に行ってきました。何にも書かず、何も持たず、何も準備せず、ただそのままで神父様の所に行きました。

 

告解ルームの中に入りました。すると、えもいわれぬ優しさと受容と愛がその空間全体を満たしていました。この地上にこれほどまでに安心できる心のシェルターがあるとは知りませんでした。神父様の慈愛にみちた眼が私に注がれていました。この場に聖なるキリストが臨在していること、そして司祭がキリストのペルソナによって(in persona Christi)、私に向かい合ってくださっていることがわかりました。

 

これまでヒーリング・ミニストリーや一般カウンセリング等を受けたことはありましたが、「告解」の空間には、それらの最良のものが最良の形で全部凝縮されているかのようでした。それだけではありません。告解の秘跡(μυστήριο)を通し、私たちは実際に罪の赦しを受けることができるのです。これほどの解放があるでしょうか。

 

わだかまっていた思いや後悔している罪、咎、過ちなどを時系列など何も気にせず、ただ心にあったことをそのまま神父様の前でイエスさまに告白しました。中も外も周りも辺り一面がキリストの赦しで溢れているのを感じました。

 

私はまだ合法的なバプテスマの秘跡を受けていないため、今日の告解は秘跡ではありませんでしたが、それでもこの体験は、教会の秘跡が実際にどのようなものであるのかを予感させるものでした。

 

本当に優しい神父様でした。東方キリスト教世界では、一人の信徒に一人のspiritual fatherがつき、私たちは時に適った心のケアを受けることができるのだということでした。私は目の前にいるこの神父様が私のspiritual fatherになったことを知り、憐れみ深い主の御計らいに感謝しました。

 

長い長い求道の旅路を経、地上における魂の牧者の元についに導かれた気がします。