ラファエロ作「聖体の議論(La disputa del sacramento)」(1509)*1
「ああ、いともやさしき主なるイエスよ、あなたの宴にあなたと共にあずかる敬虔な魂の喜びはどんなに大きいでしょう。そこでは、ただひとりの愛子、心のすべての願いにもまさって願わしいあなたご自身のほかには何の食べ物もおいてありません。
あなたをあなたご自身の神聖な輝きのうちに見ることは、わたしの目に堪えられないでしょう。全世界もまたあなたの光り輝く栄光の中には立ち得ないでしょう。それ故、あなたはわたしの弱さを思いやられて、この聖餐のうちに自分を隠されるのです。御使いたちが天にあって崇める者をわたしも本当に持ち崇めます。
わが神よ、ただあなたのほかには、何事もわたしを慰めず、造られたどんなものもわたしを満足させることはできません。わたしは永久にあなたをじっと見つめていたいと切に望んでいます。
この世において二つのものがわたしにとってとくに必要であることを知っています。それがなければ、このみじめな世はわたしに堪えがたいものとなるでしょう。わたしがこの肉体の牢獄につながれる限り、二つのもの、すなわち、食物と光が必要であることを認めます。それ故、あなたはかく弱いわたしに霊肉の糧としてあなたの聖体を与えられました。またわが足のともしびとしてあなたの御言葉を供えられました(詩篇119:105)。この二つがなければ、わたしは正しく生きることはできないでしょう。神の御言葉はわが魂の光であり、あなたの聖礼典は命のパンだからです。」
トマス・ア・ケンピス
Adoremus in aeternum sanctissimum Sacramentum.
われらいとも聖なる秘跡を永遠に崇め奉らん。
Laudate Dominum omnes gentes:
すべての人よ、主を誉めよ
laudate eum omnes populi.
すべての民よ、主を誉めよ。
Quoniam confirmata est super nos misericordia ejus:
主の憐れみがわれらの上に確かなものとされるがゆえなり。
et veritas Domini manet in aeternum.
しかして主の真(まこと)がとこしえにとどまらんことを。
Gloria Patri, Filio, et Spiritui Sancto:
栄光が聖父と聖子と聖霊とにあらんことを
Sicut erat in principio, et nunc et semper,
始めにありしごとく、今も、常に。
et in saecula seculorum. Amen.
世々に至るまで。アーメン。
Adoremus in aeternum sanctissimum Sacramentum.
われらいとも聖なる秘跡を永遠に崇め奉らん。
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