巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

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独カトリック教会の女性たちが叙階を要求し一週間のスト。(by マイケ・ヒクソン記者)

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抗議運動をするドイツ女性グループ「マリア2.0」(出典

 

Dr. Maike Hickson, German bishops back women refusing to go to Sunday Mass to protest abuse crisis(抄訳)

 

2019年5月16日、ドイツ(LifeSiteNews)ーー。独教会司教会議は、フェミニスト団体によって主催されている女性たちのストライキ運動に驚異的支持を示しています。彼女たちは、司祭たちの性的虐待に抗議するとの目的で、日曜日を含めた丸一週間、カトリック教会に入ることを拒否しました。

 

「マリア2・0」運動と呼ばれる女性グループのストライキは、5月11日から18日まで行われました。これはミュンスター教区の心理学者アンドレア・ヴォスフリック氏の周囲に連なる女性団体によって組織されています。教会の性的虐待危機に対する抗議と共に、彼女たちは、ーー女性叙階への要求を含めーーカトリック教会内での女性権利を要求しています。*1

 

ストライキは独教会司教会議および、独司教たちのニュース・ウェブサイトKatholisch.deから明白な支持を受けています。独教会司教会議の副議長は、このストライキに関し、「このイニシャチブを好ましく思っている」と言明しています。

 

独教会司教のウェブサイトは、女性たちに向け、このストライクの様子を知らせ、リンクを貼ると同時に、6000名余りの人々がフェイスブックにて「マリア2.0」運動を支持しているとの情報を付け加えています。

 

さらに、独教会司教会議はイニシャチブを称賛した上で次のように述べています。「5月11-18日にかけ、女性たちは教会に仕えることを中止し、そのようにして私たちに模範を示しています。」参加者の女性は「私たちは教会の外に居続けます!教会玄関前の庭で礼拝を行ないます」と言っています。彼女たちはまた、教皇フランシスコ宛ての公開レターを書き、2万人の署名と共に「カトリック教会の全聖職に対する、女性たちのフル・アクセス」を要求しています。

 

独教会司教会議副議長フランツ・ジョセフ・ボーデ司教は、現在、女性助祭制の確立が一つの解決策として提示されており、それが最近始められた“synodal path” に合わせ、ドイツ司教たちの間で話し合われていると語っています。ボーデ司教は、同性カップルを祝福するという思想を支持していることでも有名です。

 

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独教会司教会議副議長フランツ・ジョセフ・ボーデ司教(出典) 

 

ドイツ人ジャーナリストであり作家であるマテアス・フォン・ゲルドルフはツイッターで、「マルキスト階級闘争の型*2に沿って組織されているこの『教会革命』において一番劣悪な点は、これらが司教たちや彼らの‟疑似的synodal path”によって促進されているということにある」とコメントしています。彼はまた、ファティマ聖母の祝日に、聖母マリアの聖画と共に、「聖母はただお一人である。『マリア2.0』は偽物である」と書き記しています*

 

ー終わりー

 

*1:訳注:「バチカンからの情報によると、ドイツ国内の100カ所余りの教会で11日、ストライキが始まったが、契機は独ミュンスター教会の5人の信徒たちのイニシャチブによるもの。独カトリック教会の2大女性組織、『独カトリック教徒女性連盟』(Kfd)と『独カトリック教徒女性同盟』(KDFB)は『マリア・2・0』運動のストライキ週間を支援している。」引用元

*2:訳注: