巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

汝の光が見たい(A・ウルリッヒの信仰詩)

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出典

 

鹿が谷川の流れを慕いあえぐように、神よ。私のたましいはあなたを慕いあえぎます。詩篇42:1

 

おお神よ、汝の光が見たい。

わが神、私の思いは絶えず汝の上にあります。

おお 私を引き上げてください。

 

どうか御顔を隠さず

汝の聖所から私を助けてください。

 

太陽に向かってひまわりの花が顔を向けるように

わが魂は、汝の方に向かい、ひたあえいでいます。

 

おお罪から自由になれるなら

私は絶えることなく汝の光を追うことができるでしょうに!

 

しかし私の内では罪が働き、

ひどい病をわが身にもたらしています。

 

こうして か弱いわが魂は、

天の領域に届くことがままならないまま

うちひしがれ ここに座っています。

 

ああ、どうしたら自由を得ることができるのでしょう。

どうしたらこの重い罪の軛を打ち砕くことができるのでしょう。

 

弱いわが霊は、汝に飢え渇いています。

 

来てください、主よ、

どうか私を助け、解放してください。

 

私の心は汝のみこころを行なおうと堅く意思しています。

しかしわが行ないは誤りだらけなのです。

どんなに最善を尽くしても、それはまるで価値を持たず、

地の汚れで腐っています。

 

私が汝の子どもであることを どうか覚えてください。

わが魂の汚したもの一切を赦してくださり

私の罪をぬぐい去ってください。

 

そうすれば、私は天におられる

汝の元に自由に飛翔することができます。

 

もはやこの世を愛することのないよう助けてくださり、

わが家の主人となってください。

そして信仰の盾をわが周りに置き、

仇の放つ矢を折ってください。

 

おおわが神、ただ汝だけに心を据えさせたまえ!

そうすれば、心も魂もただ汝によって所有され、

汝のうちに全き休みを見いだすことでしょう。

 

偽りの快楽よ、去れ。

そして味わわれもせず、望まれざるものだけが

ここに残らんことを。 

 

天においてのみ喜びが満ち

そこにおいて私はついに真の歓喜を見いだすでしょう。

主よ、私といと高き善なる汝の間に立ちはだかる

あらゆるものを取り去ってください。

 

ただ一つの願い。

それは神の内にわが唯一の至福を見いだすことです。

 

Anton Ulrich, Nach dir, o Gott verlanget mich, 1667(私訳)