巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

光、そして永遠(とわ)なる鐘の音。(V・N・ウトレネフの信仰詩)

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出典

 

夕方の薄明かり、夜明けの光ー

天的な静けさがそこに横たわっている。

その穏やかさは、魅了されしわが魂を

上へ上へと 引き上げる。

 

おお地の果て果てから、

喜ばしい光なるお方への讃歌が昇っていく。

そこでは 金襴の静けさが照り輝き、

船々がその黄金色をたたえている。

 

あらゆる地上の悲嘆、うめきが

かの静寂の中、

喜ばしき光なるお方の内で

永遠にしずまる。

 

ごらん、久遠なる栄光の宮の中を

とこしえの栄光が照らし、

御使いたちが声を合わせ 

天的な領域に向かい ホザンナと歌っている。

 

友よ、眠りにつく時

透明なあの鐘の音に耳を澄ましてごらんなさい。

しずかに深く鳴りひびく鐘音。

止まることも消えることもないあの音に。

 

昼も夜も、どの瞬間にも

決して沈むことのない喜ばしい光。

鐘は鳴り響き、

その音(ね)は永遠に、われらが心の芯奥で

こだまし続けるだろう。

 

V.N. Utrenev, The Gladsome Light

Translated from Russian by Natalia Sheniloff(私訳)