苦難と喪失つづきの生涯を送った17世紀ドイツの信仰者パウル・ゲルハルト。苦しみの最中にあって彼が書き残した数々の信仰詩には、生ける神の子イエス・キリストに対する揺るぎない信頼と祈りが込められています。
あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。(詩篇37:5)
あなたの道を主にまかせ、
思いわずらいを、主にゆだねてごらんなさい。
雲と風にも道をお示しになる神は、
あなたの歩みを導かれます。
どんな時にも道を備え、
あなたのわざを神は祝してくださいます。
いつもあなたの先に進み
光を照らし導かれます。
悪が支配し、私たちをおどす時も
先立つ神は、戦われます。
そして道往くあなたのために
なすべき努めを与えられるでしょう。
走るべき道を走り終えて、
栄光のみ国へ帰るその日、
私たちは勝利の冠を与えられ
喜びの歌を共に歌うでしょう。
ヘブ12:8ー9 哀3:25 詩37:5ー9、31:2ー7, Ⅱテモ4:7ー8 フィリ3:12ー16
Paul Gerdhardt, Befiehl du deine Wege (1653) 私訳