巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

人生の目的は神を知るにある。(内村鑑三)

イエスは彼に言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない。もしあなたがたがわたしを知っていたならば、わたしの父をも知ったであろう。しかし、今は父を知っており、またすでに父を見たのである。」ピリポはイエスに言った。「主よ、わたしたちに父を示してください。そうして下されば、わたしたちは満足します。」(ヨハネ伝14:6-8)

 

人生の目的は神を知るにある。その他にない。金をためるのではない。人にほめられるのではない。哲学と美術とを楽しむのではない。神を知るにある。これが人生の唯一の目的である。

 

この目的を達せずして、人生は全く無意味である。ほんとうの夢である。この目的を幾分なりと達せずして、最も成功せる生涯も失敗である。われらは年の初めにあたってこの事を深く心に留むべきである。

 

『内村鑑三信仰著作全集第20巻』p256