巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

旅路の終わりに

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「しかし、主と交われば、一つ霊となるのです。」1コリント6:17

 

黄金の都の中で

キリストと一つに結ばれる。

 

遠い過去。

主が下の深淵より、栄光の内を通過されたとき、

その時すでに、私は迎えられていた。

 

祝福された歓迎、

聖なる口づけの神秘、

御子と御父との面唔の歓びが

溢れる川となり、わが魂を至福で満たす。

 

あの甘美な迎えが、

永遠の家が、

私のものとなる――永久に!

地上でのこの全ての放浪が終わったとき、

その時私は、必ずそこに居るだろう。

 

かの地でわが心は真にやすらぎ、休息し、喜び憩う。

言い尽くせない喜びに満たされて。

地上の暗い道のりは、かのまばゆい栄光に照らされ、

黄金の通りのごとく、かすかなきらめきを見せている。

 

あてどもなく彷徨う私の耳に、

芳しい天上の挨拶のことばが ふと落ちてくる。

聖殿の塔のはるか上から、

深く、甘美で、透き通るような歌が聞こえる。

 

孤独な海を漕ぎ行くわが上を、漆黒の闇が覆うとき、

その時、私は知る。

祝福の祖国がもう近いことを。

そして主がそこで私を待っておられることを。

 

ああ、喜びの子としてわが御父に迎え入れられ、

愛する御子の臨在の中で、

しみなき姿が主の目に映し出される。

 

天という天を満たす愛、とこしえの讃歌。

憔悴した心よ、泣いてはいけない。悲しみはどんなに短く、

そして愛はどんなにか永いことだろう!

 

C.P. C.,The End of the Journey(私訳)