汝に対する私の畏れは、おお主よ、
わが血流を奔る いのちのように
感喜しています。
愛の神聖なる痛みの一つである、この畏敬。
人生のさまざまな道程の中で、
神の御目の下に、
あるいはかしこみ、あるいは慄きはばかる
甘美なこの畏敬の念のごとく、
魂を喜ばすものはありません。
おお 汝は大いに恐れられるべきお方であり、
溢れんばかりに祝福を注いでくださる方です。
畏れは愛、そして愛は畏れ。
その内外を 両者は行き巡っています。
しかし 畏敬をもたない愛よりは
畏れの内にこそ より一層の喜びがあります。
汝を畏れることの少ない人の内にはまた、
汝に対する愛もわずかなのです。
おお主よ、もし愛が汝の魅力ならば、
畏れは、汝の聖触そのものです。
F.W.Faber(1814 –1863), The fear of the Lord(私訳)