巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

福音主義

教団内のフェミニズム問題、リベラル背教の問題に苦しむ教職者、信徒たちのための慰め、そして避難所ーー属人区カンタベリーの聖オーガスチン会衆

出典 1992年の女性の司祭按手容認という決議から、2014年の女性主教按手容認という決議に到る歳月の間、聖公会内の忠実な信仰者たちは孤立化と行き場のなさという二重の苦しみを味わってこられたと聞いています。

聖母マリア(Θεοτόκος)に関し、目から鱗が落ちた瞬間についての証し

堅実な福音主義クリスチャンたちにとって、カトリック教会への参入を妨げている最大のハードルの一つが、聖母マリアに関する教義です。

アングリカン主義、ニューマン、そして教会一致の問題(byドワイト・ロングネッカー神父)

Anglicans Ablaze: The Challenges Facing the Anglican Church in North America Fr. Dwight Longenecker, ACNA, Newman and Unity, 2009(拙訳) 北米聖公会(ACNA)は、「一致と忠実さ」にコミットしている新しいアングリカン・グループです*1。私の知る…

福音主義者と権威の危機(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

Bryan Cross, Evangelicals and the Crisis of Authority, 2009(拙訳) ジム・トンコヴィチが「福音主義者と権威の危機*1」と題する優れた論考を書いています。この記事は、ホモセクシュアリティーおよび学問の自由を巡って現在、カルヴィン・カレッジが通…

私の辿ってきた道ーーテリー・クラウチャック修道司祭の信仰行程

目次 カナダのカトリック家庭に生まれる 徐々に信仰から離れていく ドラッグと飲酒はじまる 「全てから自由になりたい。」 もう何も生きる目的がない。 「聖書を取りて、これを読め」 再生 福音主義教会へ エスキモーたちの元に 修道院へ 【補足】「イエスの…

カンタベリーからローマへの軌跡ーーテーラー・マーシャル師(元聖公会司祭)の信仰行程

目次 「テーラー、地獄に落っこちちゃうよ。」 御言葉を通しての救い ヨハネ・パウロ二世ーー反キリスト? 信仰と理性の和合 アングリカン司祭になる 教皇が死んだ! 私にローマを指し示した一人のラビ カンタベリーからローマへの行路 訳者によるエピローグ

私の辿ってきた道ーーマーク・マックニール師の信仰行程

目次 若き日のペンテコステ運動との出会い ワンネス・ペンテコステ派 様態論的な神理解 ワンネス派のバイブル・カレッジに進学 教父文書との出会い アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団に移籍する 実存的チャレンジを受ける さらなる危機ーー聖書正典の形成…

舌による聖体拝領ーー人間疎外の問題に対する神の愛なる御応答と永遠の智慧

ジャコメッティの作品に登場する人間像。互いに疎外されており、観察者からも疎外されている。(出典) 初めてカトリック教会(東方典礼)で聖体拝領の光景をみた時の驚きと感動を私は生涯忘れることができないと思います。

私の辿ってきた道ーーダグラス・M・ボウモント師の信仰行程【最終回】今壊れているものはやがて元のように修復される

【その1】【その2】【その3】【その4】【その5】からの続きです。 出典 目次 岸まで犬かきする やっとの思いでテヴェレ川の土手まで辿り着く おわりにーー共に旅を続けている仲間たちへ

私の辿ってきた道ーーダグラス・M・ボウモント師の信仰行程【その5】改宗の過程に伴うさまざまな困難と苦しみ

【その1】【その2】【その3】【その4】からの続きです。 「ある意味において改宗とは殉教の一形態である。それには、ーー肉体、精神、知性、キリストへの信仰という自己の明け渡しが伴う。またそれは従順性および、真理へと導かれていくことに対する自発…

私の辿ってきた道ーーダグラス・M・ボウモント師の信仰行程【その4】東方正教会に通い始める

【その1】【その2】【その3】からの続きです。 ロシア正教会(出典) 目次 東方正教会の門をくぐる 外的、内的な文化的分断状況に直面して ああ、もう選択肢がない! テヴェレ川につま先で触れてみる

私の辿ってきた道ーーダグラス・M・ボウモント師の信仰行程【その3】最後の足場、崩れる

【その1】【その2】からの続きです。 使徒たちに別れを告げるキリスト、Duccio di Buoninsegna (1308-11)作、シエナのMuseo dell’Opera del Duomo(出典) 目次 教会と聖書 プロテスタントのジレンマ Tu quoque論文にぶち当たる

私の辿ってきた道ーーダグラス・M・ボウモント師の信仰行程【その2】英国国教会に通い始める

【その1】からの続きです。 目次 英国国教会に通い始める 機能的グノーシス主義("functional Gnosticism") アングリカン主義のジレンマに気づく

私の辿ってきた道ーーダグラス・M・ボウモント師の信仰行程【その1】南部福音神学校の教官として

出典 目次 ある学生の問い 南部福音神学校(SES)の教官として 福音主義の根本的諸問題に直面して 正統性に関する問題 最大の悩みーー「教派選び」

「正統性」の源泉を追い求めてーーイスラム教徒への伝道と三位一体論

出典 「聖書のみ」のパラダイムに対する疑問や、「権威の所在」、「正統性」の源泉についての根本的問いは、机の上での教理研究によるものだけでなく、ここ15年近く携わってきたイスラム教徒との弁証的対話やディスカッションの中においても自分自身、常に…

聖書正典(biblical canon)の問題と福音主義(by ダグラス・M・ボウモント他)【後篇】

【前篇】からの続きです。 出典 目次 聖書正典のための基準(criteria) プロテスタントの懸念 霊感 使徒性 霊的証言 正統性 自己証明(Self-Attestation) 神の民による受容 キリスト教伝統 摂理、それともパワー・プレイ? おわりに

聖書正典(biblical canon)の問題と福音主義(by ダグラス・M・ボウモント他)【前篇】

出典 目次 はじめに 聖書正典の形成 1世紀 2世紀 3世紀 4世紀 5世紀~15世紀 16世紀

キリスト教正統性の問題と福音主義(by ダグラス・M・ボウモント他)【その3】

【その1】【その2】からの続きです。 十二使徒と教会(出典) 目次 教会(Church)が正統性を決定した。 主は私たちに「書物」を残したのではなく「教会」を建てられた。 一番目の点 二番目の点 三番目の点 四番目の点 人間に対する神の御配慮と教会

キリスト教正統性の問題と福音主義(by ダグラス・M・ボウモント他)【その2】

【その1】からの続きです。 「正統性」 を決める権威の所在はどこにあるのだろう?(出典) 目次 聖書のみで正統性を決定できるだろうか? 2.解釈における不一致 歴史的・文法的方法(GHM)の抱える諸問題

キリスト教正統性の問題と福音主義(by ダグラス・M・ボウモント他)【その1】

出典 目次 キリスト教正統性に欠くことのできない「本質的・根幹的教理」とは何か? 聖書のみで正統性を決定できるだろうか? 1.非聖書的カテゴリー

私の辿ってきた道ーーアンドリュー・プレスラー師の信仰行程【その5】

【その1】【その2】【その3】【その4】からの続きです。 かつて居たところに私たち皆を運び入れてください、恵み深き主よ。(出典) 目次 唯一の、聖なる、公同の、使徒的教会 「入口探し」 古代のユーカリスト的典礼との出会い カトリック教会の「二つ…

私の辿ってきた道ーーアンドリュー・プレスラー師の信仰行程【その2】

〔その1〕はココです。 使徒継承(Apostolic Succession)出典 目次 使徒継承とユーカリスト 長老教会に通い始める 「可視的な教会」と「不可視的な教会」 司教制(episcopacy)というのは本当に聖書的なのだろうか?ーー私の探求 ユーカリストに関する初代…

私の辿ってきた道ーーアンドリュー・プレスラー師の信仰行程【その1】

出典 目次 「聖なる地」を求めて トールキンの世界に魅せられて 神との出会い、そして聖書の再発見 ウェスト・バージニアの聖書学校、そして南部福音神学校(SES) 神礼拝とリトルジーの発見

ローマ3:28に「のみ(alone)」という語を書き加えたルターの行為は正当化されるのだろうか?(by ダグラス・M・ボウモント)

ルター訳ドイツ語聖書(出典) 目次 ソラ・スクリプトゥーラとソラ・フィデ ヤコブ2章24節 ローマ3章28節 おわりに

私の辿ってきた道ーージョセフ・ジョンソン師の信仰行程

目次 バプテスト信者の家庭に生まれる カリスマ派の教会へ移る 深みに漕ぎ出すーーユダヤ的キリスト教との出会い 魂の暗夜ーーブルトマン、ティリッヒ、バルトへ 再び深みへ漕ぎ出すーー宗教改革そして改革派信仰へ キリスト教学校の教師として 長老教会の牧…

改宗という文脈の中における「信仰」と「理性」ーー元無神論者デヴィン・ローズ師の証し

ローズ家の人々(出典) 目次 キリスト教棄教者の家庭に生まれる 神を信じようと ‟トライ” してみる 福音主義プロテスタントの友人たちに質問する バプテスト信者になる この分裂状況をどのように考えればいいのだろう? 聖書正典は66巻か、それとも73巻…

私の辿ってきた道ーーユダヤ人女性ロザリンド・モスの信仰行程

目次 Jews for Jesusの兄弟姉妹との出会い 兄と妹にも福音が伝わる 兄が懸念を打ち明ける デイビッド、なぜ? 「大淫婦バビロン」 ミサの衝撃 「キリストが共におられるシナゴーグ!」 葛藤と探求の歳月 聖なる、普遍の、使徒的、唯一の教会へ 全きキリスト…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その6:派生的権威という誤想】

全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 執筆者 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて C.派生的権威(derivative authority)という誤想 「ソラ」と「ソロ」を区別したい でも結局、両者の間…

教会と、2世紀におけるグノーシス主義者たち(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

自分で決定した正典(カノン)を披露するマルキオン(出典) 目次 はじめに ケリントス、マルキオン、ヴァレンティヌス、ケルド等はいかなる人物であったのか? グノーシス主義者たちは何を教えていたのか? 教会的含意(One Ecclesial Implication)

私の辿ってきた道ーージェイソン・スチュワート師の信仰行程

目次 正統長老教会(OPC)の牧師である自分に一体何が起こったのか 1.プロテスタント宗教改革の肯定的諸原則 2.教父たちの文書 3.教会権威の問題 「聖書のみ」の教理は自明の理ではないのか? おわりに