巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

教会論

見よ、真夜中に花婿がやって来る。(♪ Се Жених грядет в полунощи)

だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないからです。マタイ25章13節 Γρηγορεῖτε οὖν, ὅτι οὐκ οἴδατε τὴν ἡμέραν οὐδὲ τὴν ὥραν. Μαθ.25.13

信じることの苦しみ、そして希望

三人の忠実なカトリック弁証家が、「自分がもはや教皇フランシスコを擁護しなくなった理由」について率直に語り合っています。

教会の生ける聖像(icon)ーークリスチャン・ヴェールの神学的重要性について

出典 The Theological Significance of the Christian Veil(カトリックサイトVeils by Lilyより拙訳)

キリストの栄光あるからだとしての教会と宇宙(by オリヴィエ・クレマン、パリ聖セルギイ正教神学院)

終末論的な舟を象徴する聖堂の中央(中堂)は、ドームでおおわれている。このドームは、新たな創造、キリストによって創造主と結び付いた宇宙をあらわしている。(出典) 目次 著者について キリストの栄光あるからだーー真の再創造 正教会の宇宙論 神のエネ…

合法性と非合法性を判断する基準はどこに?ーープロテスタントの苦悶と叫び

合法的であること。非合法であること。(出典) 目次 リビング・ルームでの即興聖餐式 母教会の立場から見て、このシスマは正当化され得るのだろうか? 「ローマからの分離」の合法性/非合法性の問題に行き着く 教会法(canon law) ある超教派のミッション…

剥がされた神秘ーーなぜカトリック女性のベール不着用により「パンドラの箱」が開かれてしまうのかについて

「キリストの現存ーー。それゆえに私たちはベールを被ります。」カトリック・サイトVeils by Lilyより 目次 はじめに シンボル観 祈りのベールを実践し始め、自分の内に起された変化 対等主義から相補主義への移行 バプテスマやユーカリストにおける「シンボ…

教会というのは民主制(democracy)なのだろうか?(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

目次 執筆者について 「もしも教皇が~~するなら。。」 カトリック、プロテスタント、それぞれがかけている「眼鏡」 プロテスタント・パラダイムとは何か? 「質料」ではなく「形式」によって定義されたものとしての教会観 カトリックの教会観 個人主義およ…

シスマ(schism/教会分裂)というのはそもそも正当化され得るものなのだろうか?(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

出典 シスマ シスマ(ラテン語: Schisma)とは、「分裂」を意味する語で、宗教史上、宗教団体の分裂を指します。元々古典ギリシア語で、(布などを)引き裂くこと、あるいは、その裂け目を意味する "σχίζω" に由来しています。離教、教会分裂とも訳されます…

統一協会の方との対話を通して考えたこと

何が真で、何が偽なのだろう?(出典) 目次 ポスト近代宗教とグノーシス主義 神の男性イメージ、女性イメージという統一協会見解 何をもってある解釈体系が真とされ、あるいは偽とされるのか?

典礼ーー「神の王国」の体験(by オリヴィエ・クレマン、パリ聖セルギイ正教神学院)

出典 目次 著者について 典礼ーー「神の王国」の体験 イコン イコンのキリスト論的な意味 永遠の像 聖堂の装飾とその象徴的意味 「心のうちの修道生活」

私の辿ってきた道ーージョセフ・ジョンソン師の信仰行程

目次 バプテスト信者の家庭に生まれる カリスマ派の教会へ移る 深みに漕ぎ出すーーユダヤ的キリスト教との出会い 魂の暗夜ーーブルトマン、ティリッヒ、バルトへ 再び深みへ漕ぎ出すーー宗教改革そして改革派信仰へ キリスト教学校の教師として 長老教会の牧…

「君だって同じじゃないか。カトリックの立場も結局『ソロ・スクリプトゥーラ』を免れていない。」という反論について(by ブライアン・クロス& ニール・ジュディッシュ)【その7】

「権威」というのはどこから来ているのだろう?(出典) 目次 全体の総目次 第5章.反論とそれに対する応答 A. 反論:「君だって同じじゃないか(Tu Quoque)。カトリックの立場も結局『ソロ・スクリプトゥーラ』を免れていない。」 カトリックとプロテスタ…

教会分裂(schism)を分裂として直視する(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

出典 Bryan Cross, Seeing Schism as Schism(拙訳) ある罪が浸透し、それがもはや「当たり前」のことになる時、私たちはその実態をあるがままに見る能力を喪失しがちです。その罪はもうすでに、「みんながやってる」フツーのものとしてしか認識されなくな…

改宗という文脈の中における「信仰」と「理性」ーー元無神論者デヴィン・ローズ師の証し

ローズ家の人々(出典) 目次 キリスト教棄教者の家庭に生まれる 神を信じようと ‟トライ” してみる 福音主義プロテスタントの友人たちに質問する バプテスト信者になる この分裂状況をどのように考えればいいのだろう? 聖書正典は66巻か、それとも73巻…

〈ローマ〉について(by G・K・チェスタトン)&「ロシアと普遍教会」(by ウラジミール・ソロヴィヨフ)

目次 〈ローマ〉について(G・K・チェスタトン) ロシアと普遍教会ーーロシア民衆の「真の正教」及び、アンチ・カトリック神学者たちによる「疑似正教」について(by ウラジミール・ソロヴィヨフ) ロシアと普遍教会ーーコンスタンティノープルやエルサレ…

私の辿ってきた道ーーユダヤ人女性ロザリンド・モスの信仰行程

目次 Jews for Jesusの兄弟姉妹との出会い 兄と妹にも福音が伝わる 兄が懸念を打ち明ける デイビッド、なぜ? 「大淫婦バビロン」 ミサの衝撃 「キリストが共におられるシナゴーグ!」 葛藤と探求の歳月 聖なる、普遍の、使徒的、唯一の教会へ 全きキリスト…

イグナティオスによるスミルナ人への手紙【AD2世紀前半】第9章-最終章

アガペー(愛餐;ἀγάπη)ローマのカタコンベ壁画(出典) 目次 第9章 司教を敬いなさい 第10章 彼らの親切を想う 第11章 アンティオケに使者を遣わしてほしい 第12章 あいさつ 第13章 むすび 第1章はココ。第2-8章はココ。

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その6:派生的権威という誤想】

全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 執筆者 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて C.派生的権威(derivative authority)という誤想 「ソラ」と「ソロ」を区別したい でも結局、両者の間…

教会と、2世紀におけるグノーシス主義者たち(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

自分で決定した正典(カノン)を披露するマルキオン(出典) 目次 はじめに ケリントス、マルキオン、ヴァレンティヌス、ケルド等はいかなる人物であったのか? グノーシス主義者たちは何を教えていたのか? 教会的含意(One Ecclesial Implication)

イグナティオスによるスミルナ人への手紙【AD2世紀前半】第2-8章

ローマにあるカタコンベ壁画(communion;Catacomb of Marcellinus and Peter, Rome、出典) 目次 第2章 キリストの真の受難 第3章 キリストは復活後、肉体を有しておられた 第4章 こういった異端者たちを警戒しなさい 第5章 彼らの危険な誤謬 第6章 キ…

イグナティオスによるスミルナ人への手紙【AD2世紀前半】第1章

目次 手紙の背景について(アンドリュー・ラウス、ダラム大学教父学、ビザンティン学) 本文 序 第1章 あなたがたの信仰ゆえに神に感謝する

私の辿ってきた道ーージェイソン・スチュワート師の信仰行程

目次 正統長老教会(OPC)の牧師である自分に一体何が起こったのか 1.プロテスタント宗教改革の肯定的諸原則 2.教父たちの文書 3.教会権威の問題 「聖書のみ」の教理は自明の理ではないのか? おわりに

私の辿ってきた道ーージョン・キンケード師の信仰行程

目次 大学時代、再びキリスト教信仰に戻る 改革派的信仰を受容 ジュネーブ大へ転学 カベナント神学校にて デューク大学院へ 最大の発見ーーユーカリスト おわりに

聖体と教会的ドケティズム(ecclesial docetism)について(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

「あらゆる善の中でも至高善である『一致』が、あなたにとっての最大の関心となるよう専心しなさい。」ーーアンティオケの聖イグナティオス(『聖ポリュカルポスへの手紙』2世紀) "The Institution of the Eucharist" Nicolas Poussin (1594-1665) 目次 初…

分裂があたかも一致であるかのようにみなし、分裂に安住することについて(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

The Handing-over the Keys (Sanzio Raffaello、1515) 目次 「一致(unity)」に関する二つの異なる観念 プロテスタント、カトリックそれぞれの教会観 中間的立場は存在しない 共に立つために

「正統性」について(by G・K・チェスタトン)

G.K. Chesterton (1874-1936) G.K. Chesterton, The Paradoxes of Christianity(抄訳) 人々は〈正統性〉をなにか、重々しく、単調で、安全なものであるかのように語るという愚習に陥ってしまっている。しかし、〈正統性〉ほど、危険多く且つエキサイティン…

それでもやはり、第二ヴァチカン公会議後のカトリックの方向性に非常に不安を感じる。

Big Red Nose Clown Mass(出典) カトリック汎進化論の心 - ✟ キリストの心とキリスト教 ✟ The Mind of Christ and of Christianity ✟ 上記のような堅実なカトリックの方々による内部批判は何を意味しているのでしょうか。どんなに肯定的/好意的に捉えよう…

遺物、聖人、そしてマリアの被昇天について(by デイビッド・アンダーズ)

“The Assumption of the Most Holy Mother of God”(Pietro Cavallini作) 目次 遺物、聖人、マリア崇敬に対するマイナス感情 最初のパンチ 一筋縄ではいかない 聖人や遺物は実は聖書的だということに気づく なぜユダヤ人たちはこのような事を信じ実践してい…

「ヘブル的視点」の兄弟と「非ヘブル的視点」の兄弟の永遠の和解と再会の場所ーーユーカリストのヘブル的ルーツについて(by ブラント・ピーター、カトリック教会)

全能なる神が、伝統的キリスト教会の中にすでに「恒久的に」ヘブル的ルーツを植えてくださっているため、「回復」のための新運動自体がそもそも必要ないという事実は、私たちキリスト者にとって喜びと慰めに満ちた知らせではないでしょうか。こうして私たち…

いかにして聖書を読めばよいのだろうか。(by エイダン・キメル)

Fr. Aidan Kimel.