巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

女性司祭/女性牧師問題で悩んでいる方々へ

私の辿ってきた道ーーアルバート・ホールダー氏の信仰行程

目次 復元末日聖徒イエス・キリスト教会(RLDS)宣教師家庭の子として 「末日聖徒イエス・キリスト教会/モルモン教会」と「復元末日聖徒イエス・キリスト教会」の共通点と違いについて 「大いなる背教」 「新しい啓示」 復元派内での分裂 父、宣教師をやめ…

女性が司祭になることが不可能である根拠について(byドワイト・ロングネッカー神父)

女性司祭ーー存在論的奇形性(ontological disfigurement)及びキリスト論的歪曲(Christological distortion)という惨劇 (写真:Feminism and the Catholic Priesthood: What’s the Root of the Matter?) 目次 『カトリック教会のカテキズム』1577項…

『グローバル性革命ー自由という名における自由の破壊』ガブリエラ・クビー女史へのインタビュー(by アルヴィノ・M・ファンティーニ記者)【カトリック・ワールド・レポート紙】

カトリック社会学者ガブリエラ・クビー女史(写真右)出典 目次 『グローバル性革命ー自由という名における自由の破壊』ガブリエラ・クビー女史へのインタビュー【カトリック・ワールド・レポート、アルヴィノ・M・ファンティーニ記者】 ジョグジャカルタ原…

正教会ワールドで現在進行中の「ベール論争」についてーー個人的所感

出典 目次 ケライディス女史、口火を切る 新歴史主義的フェミニズム ギリシャ人正教徒が感じる白人改宗者たちへの違和感 「抑圧の象徴」としてのベール 例外その1ーーレザー・シャー・パフラヴィーのベール禁止令(1936年) 例外その2ーー反政府(武装…

人間生活の尊厳にかかわる事柄が「多数決」によって決定されていくような教会に属しつつ、果たして人は生を営み続けていくことができるのだろうか?(by クリストファー・フィリップス)

Fr. Christopher George Phillips(1949-) 質問者:フィリップス神父、あなたが以前に属していた信仰共同体にどのような欠けがあったために、あなたの内でカトリックへ改宗したいという思いが生じてきたのですか?

聖公会の信仰と職制に忠実であろうとする信仰者の群れのご紹介【聖公会とフェミニズム問題】

トーマス・クランマー(1489-1556)彼はかつて一度、教権側の重圧に屈し、自説を取り消し、取り消し状に署名したことがありました。しかし処刑場に引いていかれたその日、彼は公に、その取り消しを取り消し、火あぶりの時には、声の続く限り、「お…

「オプショナルな正統性」の辿る不幸なる運命(by リチャード・J・ノイハウス)

目次 正統性がオプショナルなものとなる時 非オプショナルな正統性 アイデンティティーが切り札

私たちは、この地上に居るべき場所を失い、去って行く老人のように消えて行くのであろうか。(日本キリスト聖公会 ラファエル梶原史朗主教)【聖公会のフェミニズム問題】

Woman bishop leads first Church of England ordination service - BBC News 目次 英国教会は、遂に、女性を主教に聖別することを決議した。 日本キリスト聖公会について 属人教区とは何ですか。 いつ設立されましたか。 わたしたちの使命

統一教会の「平和」、フェミニスト神学の「平等」ーー定義のないあいまい用語と敵のほくそ笑み

人はいろいろな意味合いで「平和」という用語を使っている。写真:Heavenly Culture, World Peace, Restoration of Light 目次 統一教会の方の訪問を受ける 「一つの理想的な平和世界」 定義づけのない言葉 「神学的リベラリズム」と「用語におけるあいまい…

【悩み相談】「女性牧師によって実際にすばらしい祝福が教会にもたらされていると思います。ですから神様が祝福されているものに私たちは異議を唱えるべきではないと思うのですがどうでしょうか。」

出典 Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 11.4.(拙訳) シンディー・ジェイコブスが次のような議論を展開しています。 「数多くのミニストリーの場において、女性たちは、男女双方に聖書を教えています。そして彼女たちは、御…

女性というbeingへの召しーー「個」の信仰から「共同体」としての信仰へのひろがりという展望のなかで

静穏(出典) 目次 「ミニストリー」 私は ‟浮いている” のかな? Being(あり方)への召し 共同体としての信仰へのひろがりの中で 余白の美

キリスト教対等主義(Egalitarianism)の詳細分析ーーウェイン・グルーデム、フェニックス神学校【総括編】

ウェイン・グルーデム(Wayne Grudem, 1948~)過去20年間に渡り、イリノイ州にあるトリニティー神学校で教鞭を取った後、現フェニックス神学校教授。ハーバード大(B.A.)、ウェストミンスター神学校(M.Div.)、ケンブリッジ大(Ph.D.)1998-1999年…

やがて完成する聖書的「神の国」と対等主義的ユートピア「ファランステール」は同一のものでしょうか?

ユートピア社会 Utopia(Nowhere land)=ギリシャ語の οὐ (ou, 無い)と τόπος (topos, 場所) を組み合わせた語で「どこにも無い場所」が原義。現実には決して存在しない理想郷のことを指す。

カンタベリーからローマへの避難路ーー増加の一途をたどる保守聖公会信者のカトリック改宗【聖公会のフェミニズム問題とリベラル化】

元イギリス国教会司祭のカトリック叙階式(前橋カトリック教会にて、2011年2月)出典 教会がグローバルな諸問題に直面する中、地域教会で日々奉仕しておられる司祭や牧師の方々がこれまで以上に多くの精神的葛藤やチャレンジを受けておられることが、さ…

「異なる」聖書解釈の仕方が存在する?ーーこれは実際どういう意味なんだろう?(by バルナバ・アスプレイ、ケンブリッジ大 解釈学)【悩める学生の皆さんへの応援記事】

「ねぇ、『異なる』聖書解釈の仕方が存在するっていうのはさ、つまり、アイスクリーム屋さんに並んでるスウィーツを見ているって感じなのかな。どう思う?」 「スウィーツ?よう分からんわな。」 目次 はじめに ファンダメンタリズムの場合ーー内向きの運動 …

「今日、単にアカデミックな推論に過ぎないとみなされているものが、明日には、諸国の軍隊を動かし、帝国を投げ倒すようになるのである。(G・メイチェン)」ーーグローバル性革命と新しい全体主義【若い世代のクリスチャンへの激励】

ーグレシャム・メイチェン(1881-1937) フェミニスト神学者メアリー・デイリーの「人間として存在することーーそれは自己に命名し、世界に命名し、そして神に命名することである。」という言明を読んだ姉妹が、「こういった人々はすでに正気を失っ…

教団内で「女性司祭/女性牧師を認める」という最初の第一歩が、将来的リベラル街道への入り口なのでしょうか?

急速な対等主義化を遂げる米国聖公会が、リベラル教団である米合同メソジスト教会(UMC)と「フル・コミュニオン」に向け協議を重ねており、両派の総会で承認が得られれば、2021年頃までに互いの洗礼や聖餐、教役者を認め合う関係が実現するという記事を…

主従関係の逆転ーー神に「命名」しようとする人間たちの尊大な試み【拡大膨張する聖公会のフェミニズム問題】

「人間として存在することーーそれは自己に命名し、世界に命名し、そして神に命名することである。」 メアリー・デイリー(フェミニスト神学者、1928-2010) christiannews.net(抄訳)

聖公会の混乱(聖公会首座主教会議より)【ジェンダー・フェミニズム問題】

2018年4月19日(出典) 「正説がオプショナルなものになる処では、正説は遅かれ早かれ人々の間から追放・排斥されていくようになるだろう。"Where orthodoxy is optional, orthodoxy will sooner or later be proscribed."」by 故リチャード・ジョン…

なぜ正教改宗後13年して再び福音主義に戻る決断をしたのか——水面下で着実に進行しつつある正教リベラル化に直面して(by E・パーソン、保守聖公会)

出典 目次 東方正教会に転向していく福音主義クリスチャンたち 忍び寄るリベラリズム エピスコパル化現象 関連記事のご紹介

レフリーはどこに?ーープロテスタンティズムと権威の所在

目次 プロテスタンティズムと権威の所在 「誰が」その結論に権威を付与しているのだろう?

教会政治とジェンダー論ーー女性教職を認めるべきか?(ウェイン・グルーデム著『組織神学』第47章)後篇【さまざまな反論に対する応答】

困ったなぁ~。どうしよう。 目次 はじめに 反論の実例 ①「ジェンダーではなく賜物によってミニストリーは決定されるべきです。」 ②「神様が女性である私を真実に牧師に召してくださいました。」 ③「新約聖書はしもべとしてのリーダーシップを重んじています…

教会政治とジェンダー論ーー女性教職を認めるべきか?(ウェイン・グルーデム著『組織神学』第47章)前篇

ウェイン・グルーデム(1948~)過去20年間に渡り、イリノイ州にあるトリニティー神学校で教鞭を取った後、現フェニックス神学校教授。ハーバード大(B.A.)、ウェストミンスター神学校(M.Div.)、ケンブリッジ大(Ph.D.)1998-1999年にかけ、Evangel…

どんなに世が変わり、諸教会の教えが変わっても。ーー居場所を失いつつあるわが兄弟たちに捧げる詞

出典 どんなに世が変わり、 諸教会の教えが変わっても、 私は、わが兄弟たちと共に 古(いにしえ)のかしら像を見上げ そこにとどまり続けたいと思う。

教会の伝統回復を切望する若者たちーー26歳の父親の心の叫び【ジェンダー・フェミニズム問題とカトリック教会】

出典 私は26歳であり、三人の幼い子どもの父親です。もうすぐローマで開催予定の教会会議(議題「若者、信仰、職業に関する見分け」)に際し、どうか拙見を述べさせてください。

Liturgicalな空間が映し出す美しい男女の役割ーー世俗ジェンダー文化への〈対抗文化造形〉としてのキリスト教礼拝

こういった光景は、教会の子どもたちの目にどのように映っているのだろう?(出典) 目次 子どもたちを「造形」する世俗ジェンダー教育と現代教会の迎合 一つの時代の幕切れ

私が女性司祭であることを辞めた理由ーー元聖公会司祭アリス・C・リンスリー女史の証し

出典 目次 私が女性司祭であることを辞めた理由 "Priestesses in the Church?" by C. S. Lewis

「そもそも聖書の解釈の仕方など学ぶ必要あるの?」(D・A・カーソン、トリニティー神学校)

目次 はじめに できる限り良心的に、聖書のバランスを計り、歴史的/神学的「あれかこれか」的分裂への屈服を避ける。 聖書のある部分におけるアンチテーゼ的性質(特にイエスの説教のある部分)はレトリックなものであり、絶対的でものではないことを認識す…

この道の行きつくところーー三人の女性の物語【フェミニズムとキリスト教世界観】

(出典) 目次 はじめに メアリー・デイリーの物語(カトリック出身) 女性の革命 父なる神を「超えて」 ローズマリー・R・リューサーの物語(リベラル左派) 影の薄い父親 最初の葛藤 メキシコ系アメリカ人女性との出会い 政治的アクティビストへの道 女神…

マルクス主義/フェミニズムとキリスト教世界観(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

1920年7月、第2回コミンテルン大会(ペトログラードにて) 目次 マルクス主義とフェミニズム 贖罪プログラムに関し、彼らが提示しているもの 偽造化(Counterfeiting) マルクス主義者およびフェミニストの聖書批評 非人格主義的世界観(Impersonalisti…