巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

信仰詩・エッセー

人間の叫びーーアルフレッド・テニソンの信仰詩

出典 目次 人間の叫び 砕けよ、砕けよ、砕けよ 「追憶の詩」へのプロローグ

神からの贈物としての美

地上にこれほどまでに美しい光景があろうか。 その壮麗さがかくも心を打つ光景を 見過ごして行き去ってしまう者を私は鈍感を呼ぼう。

あなたの苦闘を無駄と呼んではいけない。(by アーサー・ヒュー・クラフ)

出典 あらゆる欠乏、落胆、閉塞、孤独の最中にあって、尚もどうにか前を向こうとしているわが同胞へ

空はほがらに 地はうるわしく

出典 空はほがらに 地はうるわしく、 愛のみしるし 世に満ちあふる! 野に花かおり 山に木は生い、 朝日かがやき、夕月におう。 天(あめ)を映すか 御神の園は、 愛のかおりの 絶ゆる時なし。 いざ褒め歌わん あまつ御神(みかみ)を。 (詩篇33:5)

天と地の出会う空間ーー聖所におけるキリスト者の敬拝(V・ウトレネフ、A・カストルスキーの信仰詩と歌)

出典 目次 V・ウトレネフの信仰詩 ケルビムの讃歌ーーA・カストルスキー

ゲルハルト・テルステーゲン信仰詩・書簡集

目次 なんと芳(かぐわ)しいことだろう ああ、わが心が静黙のうちにとどまり続けるなら 垂れ幕の内で すべてが ふさわしい場に 失い、忘れていくこと 神の隠れし愛 見よ、神はここに! おさなご 隠遁者の庵(いおり) 今という静けさの中で 理知的なクリス…

あゝ、この世のものではない讃美がわれわれの魂をはるか彼方へと運んでいく(V・ウトレネフの信仰詩)

出典 芳(かぐわ)しい芝生、緑ゆたかな柱廊、 白樺の木の間に漂う芳香。 過ぎ去った影が 息を吹き返し 此岸の湖畔に向かい、風が吹きよせる。

寂しく貧しい魂の祈り、そして讃歌。

目次 アウグスティヌス『告白 III』第12巻第10章、11章 トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』第4篇 第3章 いつまでも朽ちない讃歌

朝の讃歌ーーミラノの聖アンブロシウス(340-397)

出典 目次 朝の讃歌(聖アンブロシウス) 聖アンブロシウスについて ♪ テ・デウム(我ら神なる汝を讃えん)

偉大にして永遠なる神への讃歌(F・W・フェーバーの信仰詩)

目次 永遠の御霊 主への畏れ 神の永遠を想う 神聖なる威光!

エヴァンジェリカル遊牧民のはてしない物語

出典 正教会神学者のロバート・アラカキ師が、最近のいわゆる‟ポスト・エヴァンジェリカル折衷主義者*”たちのことを、「よりグリーンな牧場を求め、あくせくと動き回る宗教的遊牧民」に譬えているということを前の記事で書きました。アラカキ師はもちろん‟根…

「私は、昔の日々、遠い昔の年々を思い返した。」詩篇77篇を歌い祈る。/回顧と眺望(ピューリタンの祈り)

出典 目に見える世界、目に見えない世界を治めておられる 至高なる統治者、 わが心は汝に引き寄せられます。 驚くべき汝の恵みとへりくだりゆえに。

ピューリタンの祈り〔総集編〕

目次 まぼろしの谷("The Valley of Vision") 祈りの中で("In Prayer") 汝のみこころのままに私をお用いください("God's cause") おお主よ、私は塵だらけの殻です("Man a Nothing") 無限と有限("The Infinite and the Finite") パラドックス("Para…

辱め(ピューリタンの祈り)

主権者なる主よ、 暗闇、無神論的な思い、不信仰の黒雲がわが身に忍び寄るとき、 そこに汝の愛の御目的をみさせてください。

嗚呼、希望の失せしものよ!春陽の期近し。(内村鑑三の信仰詩)

主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。哀歌3:22-23 春の枝に花あり 夏の枝に葉あり 秋の枝に果あり 冬の枝に慰(なぐさめ)あり 花散りて後に 葉落ちて後に 果失せて後に 芽は枝に顕はる 嗚呼、憂に沈むものよ 嗚呼、…

神と共に歩む(ウィリアム・クーパーの信仰詩)

エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。(創5:24) おお、神と、より近く歩むことができたなら! 静寂にして天的な心境、 路を照らし出す光、 それが私を小羊の元に導くのだ!

空の鳥と同じように

空の鳥と同じように、小さき彼もまた、種まきせず、刈り入れせず、倉に納めることをしない。彼はそうするすべを知らない。「けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。」 主が泉を谷に送り、山々の間を流れさせ、今日も彼の飲み水を備…

主よ、無知から来る「大胆さ」を人はどうすればいいのでしょうか?【自己反省と嘆きと祈り】

反省文 嘆願の祈り ピューリタンの祈り 詩篇88篇 悲しみの吐露と歌

眠り、目覚める時(信仰詩)

イザヤ26:19 あなたの死人は生き返り、私のなきがらはよみがえります。さめよ、喜び歌え。ちりに住む者よ。あなたの露は光の露。地は死者の霊を生き返らせます。 われわれは眠りについた。 ーー死の眠り、夢の死。 過ぎゆく喜び、いつまでも去らない悲…

祈祷窟

ごつごつした岩山の中腹に、 祈祷窟が在った。

おお主よ、汝の御言葉はいとも繊細な露のよう。

雨や雪が天から降ってもとに戻らず、必ず地を潤し、それに物を生えさせ、芽を出させ、種蒔く者には種を与え、食べる者にはパンを与える。 そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、むなしく、わたしのところに帰っては来ない。必ず、わたしの望む事…

「今」を走り、恒久のうちに彼方を望む。

山上の垂訓(マタイ5:3-12)の詠唱 コイネー・ギリシャ語 (Εν τη βασιλεία σου μνήσθητι ημών Κύριε, όταν έλθης εν τη βασιλεία σου. 「主よ。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」ルカ23:42)

上り坂(クリスティナ・ロセッティの信仰詩)

この曲がりくねった道は、 ずっとずっと上り坂なのでしょうか?

イサク・ワッツの信仰詩集

イサク・ワッツについて 私は神の偉大な御力を歌う 天への憧れ 永遠の力!その高き住まいは神の壮麗さを映し出しています 荒れ果てた地より汝の御顔を仰ぎ見つつ ああ、わが救い主は血を流されたのでしょうか。 イエスは、太陽の行き巡るところ、全てを統べ…

幽遠(ゆうえん)

我と汝 もの言はぬ書き手と、 もの言はぬ読み手と、 無言のうちに 共感し合う。 静に。深く。 感謝。

偉大なる神!汝はなんと無限なる方でしょう!(イサク・ワッツの信仰詩)

偉大なる神!汝はなんと無限なる方でしょう! そして私たちはなんと価値なき虫けらであることでしょう! おお、あらゆる被造物が額ずき 汝に賛美を捧げんことを。 汝の御座は、海や星々が造られるはるか以前に 永遠より据えられていました。 汝はとこしえに…

Κοινωνία(交わり)について

聖書のことばの世界は深く、広く、果てしなく拡がる海原のように思われます。「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」(ヨハネ1:14a)。 私たちの神様はなぜ私たちに聖書をお与えになったのでしょうか。なぜ聖書はヘブル語やアラム語やギリシャ…

奥まった森林を歩いていたら

親愛なる私の姉妹へ 奥まった森林を歩いていたら、上のような可憐な花をみつけました。 狭く、身動きのとれない場所にあなたはいます。 〈私には、移動の自由はありません。〉 細い根と、細い茎でやっと立っています。 〈だから乱暴な風さん、どうか私のとこ…

地と天(ピューリタンの祈り)

おお主よ、 かろうじて生き延びることができるほどの 小さな桶水にうごめく魚のように 私はこの地で生きています。 しかし天にあって、私は海洋で心ゆくまで泳ぐことでしょう。

愛と憎しみ(イサク・ワッツの信仰詩)

さあ今、わが神のご慈愛、 激しい主の苦悩、最期の呻き、 瀕死の血潮により、 私は、わが魂に命じる。 わが同胞の聖徒を愛せよと。 喧騒、怒り、戦いよ、去れ。 嫉妬と悪意よ、永遠に消えよ。 苦々しい言葉が 平和の子であるわれわれ同胞の間で もはや発せら…