巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

私の活動は「問題を解決するもの」なのだろうか。それとも現行のこの在り方自体が意図せずして「問題の一部」となってしまっているのだろうか?

目次 保守改革派内における三つの被り物見解 二つのハードル ①シンボルと物質に関するプロテスタント見解のばらつき ②教父たちの証言(聖伝)に訴えることができない 賛否双方の立場から 類似の事例ーー異端・カルト対策に取り組む個人や団体の働きについて

クリスチャン女性と「受容の心」について

19世紀後半のスコットランド人伝道者オズワルド・チェンバーズが著作の中で、自分の妻ガートルードのことに触れ、「これほどまでに受容的かつ従順で、自分を信頼してくれる妻が傍にいてくれるおかげで私は生涯を通しどれほど助けられてきたか分からない」…

神の庭の中で(ヨハネス・タウラーの信仰詩)

出典 谷のゆりのように白く、清らかで、愛らしく、つましいスミレのようにさまよい歩く足々に踏まれ、 いばらの中のばらのように、からみあう藪(やぶ)にも とげにも心とめず、初々しくほがらか。ひまわりが いつも力強い太陽の方に顔を向けているように、…

汝の光が見たい(A・ウルリッヒの信仰詩)

出典 鹿が谷川の流れを慕いあえぐように、神よ。私のたましいはあなたを慕いあえぎます。詩篇42:1 おお神よ、汝の光が見たい。 わが神、私の思いは絶えず汝の上にあります。 おお 私を引き上げてください。

疎外者(The Outcast)

出典 イエスはその人に言われた。「きつねには穴があり、空の鳥には巣がある。しかし、人の子にはまくらする所がない。」マタイ8:20 この方のために荒野は歌わず、 荒涼たる地も喜ばなかった。 バラは砂漠の地に花咲かせず、 砂漠も歓声を上げなかった。…

私の辿ってきた道ーージョシュア・リム神学生の真理探究記【後篇】

出典 【前篇】はココです。 目次 カトリック神学者たちとのディベート 「自然と恩寵」の関係 自分の疑いと懐疑主義の発生源に気づく 「哲学と神学」の関係 トマス・アクィナスに行き着くーー懐疑主義からの漸進的回復 ルターの「十字架の神学」 米国における…

私の辿ってきた道ーージョシュア・リム神学生の真理探究記【前篇】

あなたの真理のうちに私を導き、私を教えてください。詩篇25:5a(出典) 目次 熱心なバプテスト信者になる 孤立した教会構造に疑問を感じ始める 古典的神学書を熱心に読み始める なぜかカール・バルトの『教会教義学』を読了しようと決意する 信条告白主…

友情について(by フルトン・J・シーン)

出典 あらゆる友情において、ふたつの心は成長し、互いにわかちがたく絡み合っていく。それゆえに、ふたつの心はもはや二つではなく、ひとつとなり、共通の思いを抱くひとつの心とされるようである。 それがゆえに、別離というのはかくまで痛みを伴うものな…

夕涼(ゆふすず)

出典 このあたり目に見ゆるものは皆涼しーー松尾芭蕉 今日、小さな夕立がありました。この地方ではとてもめずらしいことです。窓を開けると、涼やかでしっとしとした空気が細雨の薫りを運んできました。空も木々も建物もみな天の雨に洗い清められ、気持ちよ…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)【その5】+プロテスタント信者の方との質疑応答

全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて B. ソラ・スクリプトゥーラに内在している矛盾 「ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ」の論考に対…

天上的な調べ

永遠の深処から 音楽が聞こえる。 それは無限へと 直線状に流動し、 それに触れる混沌(chaos) ことごとく消え去らん。

教理的シフトゆえに牧師廃業に追い込まれた ‟落伍者” に注がれている主の憐れみーージェイソン・スティールマンの霊的旅路

目次 はじめに カルバリーチャペルの宣教師として カルバリーからウェストミンスターへ いまいましい論文に出くわすーー「聖書のみ」の教理に対する挑戦を受けて ソラ・フィデ(「信仰のみ」)ーーここだけは何としてでも死守したかった、、だが、、、、 ウ…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その4】

出典 全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて A. 直接的そして間接的な最終的解釈権威 ソロ・スクリプトゥーラ 二通りの方法 自分自身を自らの究極的な…

リチャード・バクスター選集

「言葉や行為というのは一時的なものに過ぎない。それらは一度なされるや過去のものとなり、もはやそこにはない。しかし、それらが不滅の魂に及ぼす影響は、おそらく永遠につづいていくだろう。」リチャード・バクスター(1615-1691) 目次 リチャ…

聖職者たちによる恥ずべき性的罪および犯罪行為はもうこれ以上寛容されてはならない。今こそ清めの時。(byドミニック・レジー神父)

目次 聖職者の冒涜罪がこびりついた教会を清める(ドミニック・レジー神父) ここ数十年、〈寛容〉が聖職者による性犯罪増殖の温床となっていた アクティブな同性愛司祭たちのネットワークと ‟二枚舌” 聖なるものに対する冒涜 解決に向けて 改革案1 改革案…

戻りたい。(ヘンリー・ヴォーンの信仰詩)

出典 天使のように輝いていた、幼い日々は どんなに幸福なものであったろう。

世界中の信者/求道者につまずきを与えている可視的教会のスキャンダル

今朝、私の友人が、ウィーン在住のジャーナリスト長谷川良氏がお書きになった記事のリンクを送ってくれました。

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その3】

「私は聖書からの証明、あるいは明瞭かつ明白な理由や議論によって、確信させられない限り、何も取り消すことはできないし、取り消そうとも思わない。なぜなら、良心に背いて為すことは、安全でなく賢明でもないからだ。我、ここに立つ。私はこうするより他…

ハインリッヒ・スソーの信仰詩集

目次 第一部 神を求めて:欣求(ごんぐ) 第二部 神との出会い 主イエスのたどった小道を慕い求めて 敷物(The Mat) 主人の御手 私は何者でもない

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その2】

複雑に入り組んだ16世紀をみる〈眼〉が、いつも真理と憐れみ、その両方で潤ったまなざしであることを主に祈り求む。(出典) 全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 第2章.ソロ・スクリプトゥーラの説明とその問題点ーーマティソンによる解説 ソロ・…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その1】

出典 目次 執筆者紹介 はじめに 目次 第1章.序

緑と光と詩と夢

出典 詩篇100篇 【賛歌。感謝のために。】全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。喜び祝い、主に仕え喜び歌って御前に進み出よ。知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、その民、主に養われる羊の群れ。感謝の歌を…

リジューのテレーズの信仰詩集

私は主の手の中にある一番小さな鉛筆です。この鉛筆はごく細かなところを描くのに使われます。 目次 汝の聖い御顔を見つめます 茨の中のゆり 夜明けに 暗い夜にーー信仰と疑いのはざまで(病床にあったテレーズの詩) 訳者メモ

名もなき兵士の遺した詩

これは、第二次世界大戦中、対ドイツ戦のさなかで戦死したあるロシア人兵士の亡き骸から見つけ出された名もなき詩です。 神よ、聞いてほしい。 自分はこれまで一度も、あなたと語らったことはなかった。 でも今日、僕はあなたに語りかけたいと思う。

自見解に対する撤回箇所【聖書のみの教理に関して】

あぁ~、また訂正しなきゃ・・・(出典)

宗教改革記念日は祝祭の日だろうか、それとも悲嘆の日だろうか?

宗教改革記念日を祝う人々(出典) Bryan Cross, Reformation Sunday 2011: How Would Protestants Know When to Return?, 2011(全訳)

父と娘

出典 目次 日本のお父さんたちは「ぬりかべ」?! 父親を求め、父親の力強い愛を求めて彷徨う日本の女性たち 「あなたにとってお父さんとはどんな人ですか?」(高校生ケイガンさんへのインタビュー、2015年) たとえ実の父親に捨てられてもーーシングル…

祈り(by コンスタンティン・ロマノフ)

出典 「まずしい自分の祈りなど天の高みに昇るはずがない」 などと言ってはいけない。 芳(かぐわ)しい香のように、 汝の祈りは天の王のもとに上げられていることを信じなさい。

‟純粋なるニヒリスト”なるものは存在しない。ーー荒涼としたウッディ・アレンの展望について(by ロバート・バロン神父)

ウッディ・アレン(Woody Allen,1935-)*1 目次 「われわれは、神なき、目的なき世界に生きている。」 「緩衝材で覆われた自我」と「多孔質の自我」 美 モラリティー ウッディ・アレンの拒絶 *1:ウッディ・アレン:アメリカ合衆国の映画監督、俳優、脚本家、…

教団教派を「選ぶ」ことについて

出典 目次 選びか導きか 留学中の思い出 セクト主義/教派主義 パラドックス それではどこの教団教派を選べばいいのだろう? 神によって立てられた権威に信頼することによって得られる助け おわりに