あの角を曲がった先に、
友がいたら、と思う。
緑に輝く森を、丘を
友とそぞろ歩きたい。
たくさんの分断壁にはばまれ、
久しく互いがみえなかった。
でも柔らかな木漏れ日は、
別たれることなき天上から
今日も等しく私たちを照らしている。
道が曲がりくねっていて、
さみしいのは、
ついにあなたを
探し出すためなのかもしれない。
この角をまがり、
苦しみながら、
次の角をまがる。
そうすると、
もうひとつ別の角をまがってやって来た
あなたが
夢のようにそこにいた!
遭逢。再会ーー。
けっして別れなき永遠の朝。
だから、
曲がり角の向こうにいる
友の幻影を追いつつ、
私は進み行きたい。
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