巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

静穏(by ゲルハルト・テルステーゲン)

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出典

 

おさなごのような心で、

あなたの心を喜ばせ、広げ、鎮めることのできる

あらゆるもののために

〈場所〉をおつくりなさい。

 

ただし、何事であってもせかせかと性急に求めてはいけません。あなたから取り去られるものは、去っていくままになさい。

 

永久(とこしえ)に至るまであなたが保ち続けるのは神ご自身です。いやむしろ、神があなたを保ち、守り続けてくださると言った方がいいでしょう。

 

ただシンプルに無心に

神のための〈場所〉をつくることほど

美しいわざはありません。

 

外なる、そして内なる隔絶(detachment)により、

あなた自身を、神と神の愛の大海に

深く浸透させるがままになさい。

 

神がご自身の御約束をあなたの内に成就してくださり、

あなたをして、

あなた自身から、そして

造られしすべてのものから、

神の懐の深みへと引き入れてくださいますように。

 

神があなたを、

内なる孤絶という甘美な荒野へと導き入れ、

朋友のごとくに親しく、やさしく、

あなたの魂に語りかけてくださいますように。

 

神の語りかけは創造的です。

神は私たちの心のうちに、

平安、無垢、単純性、情け、愛、へりくだり、

そしてすべての徳を造り出してくださいます。

 

あらゆる激情、露わな感情のほとばしりを避けなさい。

最良にしてもっとも清い願望は、

平安にみちた

神の内なる静けさの内に収められなければなりません。

 

それは外への息吹というよりはむしろ内に向かっての息吹、

あなたの心の中における

主へのやさしい寄りかかりであるべきでしょう。

 

私たちが苦しみを甘受する静かなこどもであり、

自分自身の内にある、そして周囲の人々の内にある

怒りという力の一切を、

純真なる愛によって消滅させる時、

 

イエスは中に入ってきてくださり、

私たちと食を共にしてくださるでしょう。

 

主が、私たちの内にあるすべてを、

深遠なる沈黙へと

運び入れてくださいますように。

 

Gerhard Ter Steegen, Serenity(私訳)