巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

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「米国司教、教区の教導職にフェミニスト信徒女性を任命。」(リサ・ブーン記者)【ライフ・サイト紙】

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「白人、中流階級、ローマ・カトリック、女性フェミニスト」と自らを呼ぶエレノア・W・ザウアース女史

 

www.lifesitenews.com

 

コネチカット州フェアフィールド(2018年12月13日、LifeSiteNews

 

コネチカット州ブリッジポートのフランク・カギアノ司教は、(司牧のために)司祭を任命する代わりに、左翼寄りのフェミニスト信徒女性を任命しました。

 

エレノア・W・ザウアース博士は来年1月1日より、フェアフィールドにあるパドゥアの聖アンソニー教区にて ‟教区生活コーディネーター” の役割を担うことになります。

 

彼女は ‟教区においての意思決定権威” を持ちつつ、(過去数か月すでに行なってきたように)‟教区の日々の運営を監督” していきます。

 

カギアノ司教は、12月9日付け教区民に宛てた書簡の中で、教区における ‟新しいリーダーシップ・モデル” を公示しつつ、次のように述べています。

 

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フランク・カギアノ司教

 

「管理職として任命されたその他全ての司祭ないしは長老と同様、彼女の責務は、司牧的ビジョンや使命を発展させ育成させていくべく、教区共同体と共に働いていくことです。」

 

ザウアース女史は今後、聖アンソニー教会でサクラメントを執行する司祭たちのチームと共に働きます。彼女の任命は、教区の司牧者であったジョン・バラン神父の死後9カ月後に実現し、カギアノ司教によると ‟多くの時間をかけた祈りと識別” の後に為されました。

 

(教会の性的虐待スキャンダルに答える形で自教区に聖ミカエルの祈りを再導入した最初の米国司教の一人であった)カギアノ司教は、最近閉幕した青年シノド*1への使節でした。

 

青年シノドにおいて、教会内でのフェミニズムを前進させるべく、「教会の中での女性の役割」というテーマが利用されたとの指摘がなされています

  

彼はワシントンD・Cのドナルド・ウール(Donald Wuerl)枢機卿*2の後継者候補として噂されています。カギアノ司教は書簡の中で、「これまで受けてきた教育、形成、経験により、彼女はこの役割を果たすべく職業的にも、学問的にも、霊的にも準備ができています」とザウアース女史のことを描写しています。

 

イエズス会の運営するフォーダム大学*3で哲学博士号を取得したザウアース女史は、論文の中で、①司牧者の役割を縮小させることに対する賛同、②「教会の中での女性の役割」を推進する反体制派集会に参加すること、③伝統的思考からモダニスト思考へと移行させるべく自教区を変革させていくこと等を論じています。

 

③番目の経験は彼女の論文の骨格であり、その中で彼女は ‟フェミニスト諸感覚がカトリック伝統と融合されること” を望んでいると書いています。カギアノ司教は教区民たちに、‟教区生活コーディネーター” を持つことは教会法に違反しておらず、信徒女性の就任は、彼の教区では初めてであるけれども、他の米国諸教区には前例があると言っています。

 

カギアノ司教は言います。「私たちは、自分たちの教区史において、そして実に教会史全体において、非常に特殊な時期にいます。多くの信徒女性や男性が自分たちの教区に仕えるべく新しい方法を探しており、聖職者と協力しながら、生き生きと活力溢れる共同体を作り出していこうとしています。」

 

カギアノ司教はザウアース女史を任命した理由の中に、カトリック教会内の司祭不足のことを取り上げてはいませんが、司祭不足への対応として、(既婚祭司や女性の‟叙階”etc )教区内の信徒リーダーシップや聖職育成のためのさまざまなオールターナティブのことが提案されてきました。

 

女史の任命および新しいリーダーシップ・モデルはすでに、チャーチ・ミリタント紙(CM)で報道されており、当紙において、反体制派司祭組織AUSCP(米国カトリック司祭連合)によって提案されている ‟司祭無しの教区” のためのとの類似性が指摘されています

 

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反体制派司祭組織AUSCP(Association of U.S. Catholic Priests, 米国カトリック司祭連合)

 

チャーチ・ミリタント紙(CM)は、ザウアース女史のリベラル主義フェミニスト思想を明示するさまざまな背景を詳細に分析しています。

 

彼女は2017年の書評の中で、司牧者の役割を縮小化させつつ、それと並行する形で、‟共有されたリーダーシップ” を導入してくことを称賛しています。

 

また、ザウアース女史はVoice of the Faithful団体の主催する「教会における女性の位置」と呼ばれるイベントに参加しました。この団体はカトリック教会の統治形態に変更を加えることを推進しており、2002年にブリッジポートのウィリアム・ローリー司教によって弾劾され、2011年にデトロイトのアレン・ヴィグネロン大司教によっても弾劾されています

 

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Women Deacons Study | VOICE OF THE FAITHFUL

 

チャーチ・ミリタント紙の報道によると、ザウアース女史は、政治的左翼への共鳴を打ち出しており、社会主義者バーニー・サンダース、中絶推進派エリザベス・ワーレン、ホモセクシュアリティー推進派のイエズス会士ジェームス・マーティン神父*4のフェイスブック・ページにそれぞれ「いいね!」を押しています。

 

2002年、彼女はバラン神父の前任地から共に聖アンソニー教会に移ってきました。そして数か月後、バラン神父は彼女を宗教教育部門のディレクターに任命しました。

 

論文の中で、彼女は、2002年以前の教区生活を軽蔑的に描写しています。(例:‟単純” ‟幼稚” ‟聖職者主義” ‟権威主義的” ‟説教臭い” ‟批評的以前” ‟排他主義者” ‟二元論的” ‟厳格すぎる” ‟辛辣” 等)

 

彼女はまた、前任の司牧者が、「手による聖体拝領*5」、信徒によるホスチアの配布、女性読師(female lectors)を許可することに躊躇していたことに対し、反動を起こしています。

 

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出典

 

Female Eucharist ministers 01

出典

 

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出典

 

「これまで教区は、それ以前の受肉に逆行する時代錯誤なものとして、自らを世界に提示してきた」と彼女は述べています。

 

「それは時代に乗り遅れており、より偉大なる教会と歩調が合っていません。人間経験の役割、批判的思考、信仰生活における対話に対し窓を開いていく代わりに、これまでの教会は、自明であるとされている真理の確実性を脅かすような如何なるものに対しても固く門戸を閉ざしてきたのです。」

 

ザウアース女史は自分のことを ‟白人で中流階級の、ローマ・カトリック女性フェミニスト” と呼んでおり、教区協議会で選任された委員たちで構成されるリーダーシップを媒介に、今後、教区内に、フェミニスト・イデオロギーを移植していく意向を表明しています。

 

「フェミニスト思想を採用することにより、私たちは新しい諸環境を作り出すことができ、その中にあって、現代ローマ・カトリック教徒たちは、自らの個人的、共同体的生活の舵取りをしていく中で意味と滋養を見い出していくことができるというのが私の主張点です。」

 

ザウアースはまた、論文の中で、彼女自身および二人の教区リーダーシップ・パートナーを聖三位一体になぞらえた上で、フェミニスト神学者エリザベス・ジョンソン(Sr.)及びマーガレット・ファーレー(Sr.)を引用しています。(前者のエリザベス・ジョンソンの著述は米国司教教理委員会によって公式に糾弾されており、後者のマーガレット・ファーレーはヴァチカン教皇庁により糾弾されています。*6.)

 

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シスター・エリザベス・ジョンソン(フォーダム大学神学部教授)出典

 

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シスター・マーガレット・ファーレー(1971-2007年までイェール大学でキリスト教倫理を教える。)出典

 

報道によると、権威への熱望表示に加え、ザウアース女史は、論文の中で、聖体降福式(Eucharistic adoration)の伝統、ファティマ・ノヴェナ、その他通常のカトリック諸慣習に関しても、それらを軽蔑的に取り扱っています。

 

ー終わりー

 

関連記事

この任命に関するバーク枢機卿(バチカン元最高裁判所長官)の応答

*1:訳注: 

*2:訳注: 

*3:訳注:フォーダム大学とフェミニズム

*4:訳注:

 

↓ ジェームス・マーティン神父が普及させている『LGBTレインボー・ロザリオ』

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*5:訳注:

*6:Notification on the book Just Love. A Framework for Christian Sexual Ethics by Sr. Margaret A. Farley, R.S.M.