巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

「国民教会(national church)」というものについて(by ジョン・ヘンリー・ニューマン)

 Young Newman

オックスフォード時代のヘンリー・ニューマン(出典

 

「英国国教会は、プロテスタント教会であり、それは宗教改革国家のために建てられた。それが国民教会である理由は、国民の大部分が、国家の意志に沿い修正していくことができるようような宗教をまさに望んでいたからである。

 

 英国国教会はこれまで、自身以上に根本的な教理誤謬を抱えているものに対する防波堤であった。しかし、この状態が今後どれくらい続くのか誰にも分からない。

 

 なぜか?それは、国家が自らのレベルまで、己の教会を引きずり下ろすからである。然り、国民教会は国家の奴隷である。なぜなら、国民教会というのは厳格に国家の一部であるからだ。国民教会は、国家が言うこととそっくり同じ事を言わなければならず、今後もそうであり続けるだろう。」

 

ーージョン・ヘンリー・ニューマン(1801-1890)

 

出典:Fr. Ray Ryland, Deep in History - A Convert Looks Back at the Church of England